PwC Japanグループで働くメンバーは人のつながりを大切にし、それぞれの働き方や志向を尊重し合いながら望むキャリアや生き方を貫いています。今回は人を育てるPwC Japanグループならではのコーチング制度※について、PwC Japan有限責任監査法人のC.TakahashiとT.Shioyaに聞きました。
※コーチ(コーチングを行う人)は、コーチー(コーチングを受ける人)の成長やキャリア形成のサポート・伴走役として、周囲のメンバーからのコーチーへのフィードバックも収集し、その内容をモニタリングしながら、年間を通じたコーチングを行う。また、期末評価の一次プロポーザルの作成も担当。
C.Takahashi
私は損害保険会社で4年働いた後、米国に2年ほど滞在する機会があり、その期間にUSCPA(米国公認会計士)を取得しました。帰国後は資格を生かして働きたかったので、中央青山監査法人への就職を決めました。入所後は、日本や欧州・米国上場企業の会計監査を中心に、アドバイザリー業務にも携わり、途中2度の海外出向を経験、現地日系企業に対する監査・会計サービス提供などを担当しました。PwC英国への出向から2019年に帰国して以降は、クライアント業務に加え、PwC Japanグループのさまざまな内部業務も担当しています。
T.Shioya
私は2006年にあらた監査法人に入所し、監査を中心に内部統制の構築やアドバイザリー業務、会計基準のコンバージョンなどに携わってきました。2009年からロサンゼルス勤務となり、2013年に帰国してパートナーに就任。現在は300人ほどのチームをとりまとめる立場です。
PwC Japan有限責任監査法人
ディレクター
C.Takahashi
損害保険会社で4年働き、退職後に米国でUSCPA(米国公認会計士)を取得。帰国後、中央青山監査法人に入所し、日本や欧州・米国上場企業の会計監査、IFRSや内部監査などのアドバイザリー業務に関与。PwCドイツ・フランクフルト事務所赴任などを経て2013年にマネージャー昇進。2016年からPwC英国に駐在し、2019年に帰国後はクライアント業務だけでなく各種の内部業務(海外出向対応、ESG領域業務推進、女性ネットワーク、監査事業本部事務局など)を担当、サステナビリティ保証など新しい分野の業務にも携わっている
T.Shioya
PwC Japanグループではメンバー全員にコーチがついて、その人の希望に合ったキャリア形成ができるようサポートしています。私はTakahashiさんがマネージャーに昇進した2014年にコーチになり、以来10年間、担当しています。私が所属するチームではコーチーがコーチを選ぶシステムで、常に5~7人のコーチーを担当していますが、コーチは1年単位で交代できるので10年も続けるのは珍しいですね。
C.Takahashi
マネージャー以上のメンバーは、所属部門のパートナーの中からコーチになってくれる方を選ぶのですが、自分の仕事ぶりを直接見てもらえるパートナーの方がいいなと思い、当時ご一緒する機会が多かったShioyaさんにお願いし、その後海外赴任期間も含め担当してもらっています。
T.Shioya
「一緒に仕事をする機会が多い人がコーチだと逆にその仕事での悩みを相談しにくい」と、あえて少し距離のある人をコーチに選ぶ人もいます。
C.Takahashi
私自身も同じ部門のアソシエイト、シニアアソシエイトのコーチの役割があり、今は7人のコーチーを担当していますが、中には仕事で直接関わりがない人も。「海外勤務を希望しているから経験者にコーチを頼みたい」など、選ぶ理由はさまざまです。
T.Shioya
フォーマルな1on1の面談は、年に4回ほど。年初に目標設定をして期中に数回、期末に目標が達成できたかを振り返ります。それ以外にも、社内ですれ違うと「最近どう?」と声をかけてコミュニケーションを取っています。仕事について相談を受けることもありますが、「こういう役割があるけど、やってみない?」と、私から持ちかけることもあります。
「監査事業本部の事務局の仕事に興味ある?」と聞いた時、Takahashiさんは少し迷っていましたよね。でも「本部の仕事は会社全体を見るいい機会だから、やってみると目線が変わるよ」と話したら「ぜひ!」と前向きになってくれました。
PwC Japan有限責任監査法人
パートナー
T.Shioya
1994年に中央監査法人に入所し、2006年にあらた監査法人に入所。監査を中心としながら、内部統制の構築やアドバイザリー業務、会計基準のコンバージョンなどにも従事。名古屋事務所での勤務などを経て、2009年~2013年にロサンゼルスに出向。帰国後パートナーに就任。2014年からTakahashiさんのコーチを務めている
C.Takahashi
面白そう!と思っても、不安や多忙といった理由で二の足を踏むことはあります。事業本部の仕事を打診された時は、キャパシティと経験の両面で果たして自分にコミットできるだろうかと悩みましたが、その気持ちをShioyaさんに率直に伝えてアドバイスをもらい、挑戦してみることにしました。事業本部は監査事業全体の戦略推進部門で、PwCが描くアシュアランスの未来像に向かって人財育成やデジタル化、オペレーション改革など、さまざまな施策を担当するパートナーが議論を行う場です。私は事務局として関わっていますが、「こうした議論があの決定につながったのか」など点と点がつながることも多く、視座が高くなったと感じ、とても貴重な経験になっています。
T.Shioya
この時は、「繁忙期は別のメンバーがサポートするから大丈夫」と話してフォロー体制をつくりました。本人が「やってみたい」と前向きに捉えているのであれば、こちらはふんわり背中を押して環境を整えるだけです。コーチは何かを教えたり方向性を示したりするのではなく、壁打ち相手でありHub的な存在。社内で「Takahashiさんにどういう機会を提供するといいか」を議論することも多いので、他部門のメンバーから「Takahashiさんにこの仕事を頼みたいけど、余力あるかな?」と聞かれたら「忙しいけど、ここを調整すればいけると思う」と交通整理するような立ち位置です。
C.Takahashi
2016年からのPwC英国への赴任を決めたときもそうでした。「行きたい!」と思ったものの、日本でもそれなりに案件を抱えていたので迷惑をかけないかと。でも、Shioyaさんが「ぜひ行くべきだよ。海外での仕事の幅を考えるとこの人の話も聞いてみては」と関連部署の方を紹介してくれて。そこからまた紹介やサポートがあり、渡英前に現地での仕事を見据えたネットワークをつくることができました。
T.Shioya
いろいろ心配していたので「行きたいなら、こちらのことは私が引き取って進めるから大丈夫」と伝えました。そしてロンドン駐在の3年間もコーチとしてオンラインで2~3カ月に1度面談し、現地での仕事の話だけでなく帰国後に何をしたいかという話もしました。答えは既に本人の中にあるので、コーチはコーチーから出てくるものをそのまま返して自分で答えを出すのをサポートしています。
T.Shioya
はい。コーチだけでなくコーチーの立場側の研修も定期的にあり、必須のものもあれば希望者が受講できるタイプもあります。「こんな話をしましょう」という研修ではなく、あくまでもマインドセットが中心の研修です。
C.Takahashi
相手が話しやすい雰囲気をつくるワークショップなどもあります。またコーチもコーチーも忙しい中で面談を行うので、限られた時間を有効に使えるように面談前の準備も大切だと思っています。
C.Takahashi
コーチーのキャラクターや今どんな仕事をしているか、将来のキャリアについてこれまでどんな話をしたかなどは面談前におさらいしています。また、「今回はこういうことを話したいのでちょっと考えておいてほしい」と、事前にテーマを連絡することもあります。
T.Shioya
初めてのコーチーを受け持つときは、前年度のコーチから引き継ぎがあります。その上で1回目の面談は少し時間を長めにとって、これまでの仕事内容やキャリア展望について話すだけでなく、「こちらから話さなくてもどんどん話してくれる」といったタイプを知るきっかけにしています。
C.Takahashi
昇格したばかりの“ぴよぴよマネージャー”の時にもらったアドバイスは、今でも心に残っています。マネージャーになると管理職としての立場で仕事をすることになる上、契約やリソース管理、クライアントとの報酬交渉、それらに必要なシステムの使い方など覚えることがたくさんあって、いっぱいいっぱいになっていました。そのときShioyaさんに「マネージャー1年目は新入社員と同じで分からなくて当たり前。今のうちにどんどん質問したほうがいいよ」と言ってもらえて、すごく楽になりました。マニュアルなどを調べた上でどうしても分からない場合に質問するのが当然だと思っていましたが、その時間すら取れなかったんです。「余計な負荷や時間をかけずに、聞いちゃえばいいよ。お互いさまなんだから」というひと言で、肩の力が抜けました。
T.Shioya
その時は、私もパートナーになったばかりで“ぴよぴよパートナー”だったんです(笑)。重要な判断をする時、どうしたらいいか悩んでいました。ある時先輩パートナーから「相談すればいいんじゃない?僕だったらいろんな人に意見を聞きに行くよ」と言われて「なるほど」と思ったんです。ですから同じことをTakahashiさんにも伝えました。
C.Takahashi
PwC Japanグループには、知識や経験を惜しみなくシェアするカルチャーがあります。私も新人マネージャーには「知らなくて当たり前なので、困った時は何でも言って」とか「グループチャットで聞けば、詳しい人が教えてくれる。一人で悩むよりその方がお互いに楽だよ」とアドバイスしています。
C.Takahashi
プロフェッショナルの集まりなので、自分の強みを伸ばし、足りない部分はメンバーと協働して全体で結果を出すのがPwCのスタイルです。キャリアのルートは一つではなく、いろいろな経験を糧に何を強みにするかは人それぞれ。「この人はどういうキャリアを高められるか」を真剣に考えてくれる人が集まっている組織なので、私も入社前に考えていたよりはるかに幅広い仕事を任されています。想像以上にフレキシブルでいろいろな可能性があるし、「やってみたい」と言った時にあちこちから背中を押す手が伸びてくるのも魅力です。
T.Shioya
PwC Japanグループは監査法人やコンサルティングなど入り口となるドアはたくさんあります。ですが、そのドアの向こうには一つの大きなフィールドが広がっていて、その中のどこでどんな仕事をするかを自分で決められる自由があります。「こちらの方向に進みたい」と思えばその仕事を選び取ることができるので、いつもワクワクしながら仕事ができるフィールドがあります。
※法人名、役職などは掲載当時のものです。