新卒で入社した日系のコンサルティング会社では、電力会社をはじめ、複数のインダストリーに対して新規事業の創出などを支援していました。小規模コンサルティングファームならではの面白さがあった一方で、特定のクライアントのクローズドな案件に入ってしまうため、戦略の立案から実行まで長期にわたって支援するという機会はありませんでした。そして「社会に大きなインパクトを与えられるような案件に携わりたい」という想いが強くなったことから転職を決意しました。
仕事の内容を重視して大手コンサルティングファームの選考を受けていた自分に変化が訪れたのは、PwCコンサルティングの1次面接を受けた日です。後に上長となるその方の雰囲気や仕事との向き合い方が自分に合っていると感じ、「波長が合うというのはこういうことか。こんな人と働けたら幸せだろうな」と思ったことを覚えています。
2次面接、パートナー面接と選考が進むにつれてより“人”を意識するようになり、最終的に2020年6月にPwCコンサルティングに入社しました。他の応募先企業と業務内容や待遇の面で大きな違いはありませんでしたが、いきいきと働く自分を容易にイメージできたことが入社の決め手になりました。
入社すると、まず製造業のクライアントの全社DXの実行案件に携わり、約1年間をかけて戦略の立案から実行までを担当しました。その後、人材派遣会社の事業成長戦略や中期経営計画の策定支援、ITガバナンスの構築支援、製造業におけるERP導入支援などに従事した後、第二子誕生に合わせて3カ月の休暇を取得しました。2024年1月に復帰してから現在に至るまでは、製造業のグループ会社の再編案件にて、子会社同士の合併に向けた支援をさせていただいています。前職時代から願っていた、全社的なCxOアジェンダにダイレクトに訴求できる案件に携われており、ウェルビーイングの向上につながっています。
入社後すぐに入った製造業の全社DX実行案件では、経営層の方とのミーティングが毎週あり、資料の準備から提案、実行までを高速で回す刺激的な日々でした。他のプロジェクトにおいても中期経営計画の策定や会社の統合支援など、会社の5年後や10年後を見据えた仕事に携われています。
入社前のパートナー面接のときに「このチームには社長直下の案件もあります」と話をされたこともあったのですが、「そういう案件は一部だろうし、あっても自分はアサインされないだろう」と内心思っていました。でも、実際にはそういった案件も多く、携わる機会が実際に与えられました。これは入社後に感じた良いギャップです。
藤原 亮
新卒で日系総合コンサルティングファームに入社し、新規事業開発や実行支援のプロジェクトを経験。2020年にPwCコンサルティング入社後は、人材派遣・請負企業の事業成長戦略や中期経営計画の策定、メーカーの組織再編、全社DX実行支援といった幅広いテーマのプロジェクトに従事。プライベートでは3歳児と0歳児の父。
クライアントの業種もさまざまなので、常に高精度なキャッチアップが求められています。プロジェクト開始前から初期にかけては関連資料をとにかく読み、不明点を徹底的に確認するのが自分のスタイル。可能な限り情報を詰め込んで、プロジェクトの要点がブレないように整理しています。とはいえ、スムーズに擦り合わせられるときもあれば、お互いの考えが相容れずに衝突するときも当然あります。障壁にぶつかったときは上長にも相談しながら、プロジェクトのミッションやゴールをクライアントと再確認。目指す方向は同じなので、合意できるポイントを1つずつ見極めながら、ギャップを埋めていきます。
先ほど、「人」を軸に転職先を決めたと話しましたが、入社後も周囲の支えを実感する場面は多々あります。その最たるものが「コーチ制度」です。コーチはコーチイー(コーチングを受ける側)のケイパビリティやバックグラウンドを考慮したうえで、本人の望むキャリアパスの実現に向けて支援してくれます。仕事の中身に関わらず、コーチである先輩には何でも相談できる環境が整っているので、コロナ禍のリモート入社でも疎外感なく良いマインドでここまで走ってこられました。その他、プロジェクト紹介の場が定期的に設けられるなど、興味のある分野やプロジェクトについて挙手すれば挑戦できる環境が整っています。
働き方についても相談しやすく、実際に私も第二子が生まれて以降はリモート勤務をメインとし、朝夕の子どもの保育園への送り迎えの時間帯に融通が利く案件を希望しました。社員一人ひとりのライフスタイルやライフステージを考慮しながら柔軟に働ける環境が整っており、育休取得について相談したときにも「もちろんOKです。家族でしっかり休んでください」とポジティブな反応をいただきました。復帰後のプロジェクトデリバリープロセスにおいても「家族の状況は大丈夫ですか。配慮することはないですか」と温かい言葉をかけてもらえました。育休をはじめ、福利厚生制度を活用する社員が多く、上長もとても理解があります。
このチームの役割は、エンジンになって案件をドライブすること──。これは私の琴線に触れた、とある上長の言葉です。PwCコンサルティングには多数のプロフェッショナルが在籍しており、クライアントのステージに合わせて必要なナレッジを集められるコラボレーション文化が根付いています。こうした専門性と総合力を掛け合わせる縦横の連携は、クライアントに多大な成果を提供できるだけでなく、働く私たちにとっても新たな視点や思考を吸収する好機となります。異なるケイパビリティのメンバーと協働し、クライアントの課題解決を目指したい方には最適な環境です。
転職時の自分に声をかけるなら、「面接で感じたフィーリングは正解だった。転職後の自分に心底満足しているからそのままでいい、頑張れ」でしょうか。万全のワークスタイル・ライフサポート体制のおかげで、ライフステージの変化がネガティブな要因にはならず、自分の責務である“仕事でバリューを出すこと”に集中できています。
今後は、新卒時代からの目標でもあったマネージャーを目指していきたいです。そのためにはタスクドリブンから脱却し、課題解決に向けたイシュードリブンな思考とアクションが求められます。仕事をするうえでの信条は、最後まで自分の責務を愚直に全うすること。一皮剥けるためにもがいている最中ですが、上長やコーチにも相談しながら自分の強みや専門性を磨いていきたいです。
ある1日の流れ
時間帯 |
実施事項 |
7:00 |
起床 |
8:00 |
長男(3歳)の保育園準備。長女(0歳)の子守 |
9:00 |
仕事開始。前日にマネージャーへ依頼した資料レビュー結果を確認。その日のタスクを整理 |
10:00 |
社内ミーティング:マネージャーと作業の進捗共有や課題の議論、困りごとを相談 |
11:00 |
作業。組織再編プロジェクトにおける組織内での人員配置状況を表計算ソフトで整理 |
12:00 |
自宅で昼食。時折、寝返りする長女を仰向けに返す |
13:00 |
クライアントとのミーティングの準備。資料を修正し、討議のポイントを最終確認 |
15:00 |
クライアントとのミーティング:クライアントの部長と組織再編検討の進め方や課題を議論 |
16:00 |
社内ミーティング:マネージャーとラップアップ。次回のミーティングの準備や論点の整理 |
18:00 |
長女のお風呂。その後、家族で夕食 |
20:00 |
長男に就寝前の絵本読み聞かせ |
21:00 |
翌日のクライアントとのミーティングの資料を作成。マネージャーへ資料レビューを依頼 |
23:00 |
長男の保育園の連絡帳を確認 |
0:00 |
長女に授乳する妻を横目に就寝 |
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