シニアマネージャーは複数のプロジェクトを担当するのが一般的で、私は現在2つのプロジェクトの責任者をしながら、他に2つの営業活動を行っています。1つ目のプロジェクトは、IT系人材派遣・請負企業のプロジェクトです。新規事業であるセキュリティ事業の戦略策定で、どのように事業を成長させていくかを検討しています。もう1つのプロジェクトは小売業のクライアントで、DXの一環としてIT導入、機能改善を行っています。こちらはまだ若い組織がカウンターパートなので、組織のミッション策定や運営改善なども同時並行で支援しています。
営業活動の1つは、物流企業へ向けた活動です。PwCコンサルティングとして、今まではIT導入や業務改善といったコーポレートサイドの支援を中心に行っていた企業に向け、フロント寄りの戦略策定支援などができないか模索しているところです。もう1つは、M&A後の成長実現というテーマの活動です。M&Aを行ってから2~3年経過した後、狙っていたシナジーが出ていない企業に対してシナジー創出や、成長戦略の策定、組織再編の支援を提案する活動です。
クライアントの業種やプロジェクトのテーマに関わらず、幅広い仕事をさせていただいています。
佐々木 玲
大学卒業後、大手総合コンサルティングファームに入社。ITシステムの導入や業務改善、シンガポールの新会社設立プロジェクトに参画した後、ブティック系コンサルティングファームに転職。PEファンド投資先の成長戦略策定や大企業の組織変革支援に携わる。業種やテーマに縛られず、戦略策定から実行まで支援するという点に共感し、2020年にPwCコンサルティングX-Value&Strategyへ参画。
先述した人材派遣・請負企業について、過去に支援した案件は関与した期間も長く、特に印象に残っています。
戦略を描くところから実行への足がかりまでしっかり支援できた点や、PwC Japanグループ内の各チームと連携し、さまざまなテーマを支援できたことから、思い出深いプロジェクトとなりました。
クライアントは複数のM&Aを経験してきたグループ企業で、2030年に向けた成長戦略を見直すタイミングに入っていました。各社の事業ポートフォリオを見直し、今後の成長戦略について議論していきましたが、シナジーを創出するため、グループ内の2社を合併するとの決断が下されました。新会社を設立するにあたり、戦略の策定だけでなく、ブランディングやマーケティング、人事制度などさまざまな知見が必要になったのですが、その際にPwC Japanグループ内の専門チームに声をかけ、コラボレーションすることができました。
元々、私がX-Value&Strategyに入社したのは、戦略を描くだけでなく実行まで支援し、成果を出すことを重視している点と、ノーインダストリー・ノーテーマで何でも支援する姿勢に共感したからです。このため、多くの知見を借りながら入社時の思いを実現し、クライアントに貢献できたことは嬉しい限りでした。
ただ、実際はそれほど簡単に物事が進んだわけではありません。コラボレーションにあたっては、皆さんブランディングや人事など高い専門性を持った方々だったのですが、クライアントやその業界に詳しいわけではなく、また、成長戦略や合併に至った背景を知っているわけではありませんでした。そのため、私が主体性を持って各チームに情報を発信し、クライアントとの橋渡しをする必要がありました。
力を入れたのは、キーとなる全ての関係者と、とにかくコミュニケーションを取り続けること。社内の知見者が見つからないときはパートナーやPwC歴の長い方に相談し、細やかかつ的確なアドバイスをいただいていました。おかげで今は、PwC Japanグループ内の他チームとお互いの得意分野を理解し合い、それを活かせる体制・関係性の中で仕事ができています。
キャリアコーチ制度のコーチー(コーチングを受ける側の人)に対しては、本人のやりたいことやキャリア志望を踏まえて接するようにしています。コーチーの思いは多様で、「いつか事業会社に行きたい」「起業したい」「将来は分からないけれど今はコンサルティングを頑張りたい」「この時期はプライベートを充実させたい」などさまざまなので、本人の志向に合わせたアドバイスをするように心がけています。
一方、プロジェクトメンバーに対しては、各自が職階に応じたパフォーマンスを発揮し、しっかりとクライアントに貢献できるよう、厳格に接しています。中でも重視しているのは、着実に成長しているかどうかです。現時点でのパフォーマンスの高さ・低さよりも、本人が内省し、改善・成長ができているかを気にかけています。成長するスピードは本人次第で良いと思っていますが、少しずつでも前に進めるよう、課題や原因を細分化したうえでフィードバックし、具体的な日々の改善行動まで相談しながら決めています。プロジェクト推進力や論理的思考は、コンサルタントでなくとも役に立つと思うので、一緒に働いたメンバーには、どこで働いても活躍できるよう、マインドとスキルを身に付ける手助けをしてあげられたらと思います。
PwCコンサルティングに入社して3年程が経ちました。コンサルタントとしてクライアントや社会に「どう貢献できるか」「どうやって責任を果たすか」ということだけを意識しています。これまで業種やテーマを絞らずに仕事をしてきており、私の強みは総合的な推進力だと思っています。問いを立て、その問いを分解して解決までの道筋を考えること、仮説を構築してクライアントと議論しながらドライブしていくこと、社内外の関係者を動かしていくことを得意としています。
前々職ではITシステムの導入やコーポレート業務の改善などにも携わってきたので、その難しさや重要さも分かっていますし、フロント、ミドル、バックの各業務についてもバランスよく理解しているかと思います。
これらを強みとして、これからはクライアントの課題を自ら見つけ、先の展望まで見越した会話をしながら提案ができるような、経営層のディスカッションパートナーになりたいと考えます。
もう1つチャレンジしていることは、ワークライフバランスをしっかり実現すること。プロジェクトの時期にもよりますが、まだ遅い時間まで仕事していることもあるので、短い時間で高いバリューを発揮し、その後余暇を楽しむという生活を着実に実現していきたいですね。
ある1日の流れ
時間帯 |
実施事項 |
7:00 |
起床 |
8:00 |
仕事開始。提案内容の検討やPJの論点設計など熟考が必要な作業を行う |
10:00 |
PJ①の朝会、急ぎメール・チャットの返信 |
11:00 |
複数の社内MTGに参加。M&Aチームの情報連携や、クライアント毎の提案内容の相談 |
14:00 |
複数のクライアントMTGに参加。方針検討や進捗確認を行う |
17:00 |
PJ➁の夕会、メール・チャットの返信 |
19:00 |
夕食、動画を見ながらゴロゴロ |
21:00 |
PJメンバーの資料レビュー、契約・請求手続きなどの庶務、PJの参考書籍の閲覧 |
23:00 |
お風呂、漫画・雑誌を読みながらゴロゴロ |
| 25:00 | 就寝 |