前職ではクライアントの社内に閉じたテーマに関するコンサルティングの比重が大きかったのですが、今後はクライアントだけでなく、その社外との協業(異業種連携・エコシステム形成・M&Aなど)を通じて迅速にビジネスを変化・対応させていくことがより重要になると考え、この領域に特化した部門を有するPwCコンサルティングへの転職を決めました。
現在は2つのプロジェクトを担当しています。1つは情報通信業のクライアントにおける、国内外のスマートシティ関連のプロジェクトです。メンバー3人と協力しながら、それぞれの地域ならではの魅力的な街づくりを行うための戦略の策定をリードしています。
もう1つは電力系のクライアントのプロジェクトです。環境意識の急激な高まりとともにさまざまな技術・サービスが台頭するなか、クライアントが取るべき戦略を検討しています。私はアドバイザーという立ち位置であり、関与は限定的なのですが、プロジェクト品質の向上のためさまざまな知見を提供しています。
仕事のやりがいは大きいと感じます。例えばスマートシティのプロジェクトでは1つの街をつくりあげるため、電気や水道、建物、情報通信システムなどの基礎的なインフラに加え、自動運転や最新の画像解析技術を活用した高度な防犯サービスなど、取り扱うテーマは多岐にわたります。さまざまな業界トップ企業とのディスカッションを通じて世の中の最先端の街づくりを検討することはとても刺激的ですし、各社のばらばらだった想いを苦労しながら1つにまとめあげた際の達成感や、クライアントからの感謝の言葉は想像以上に良いものだと感じています。
日々のプロジェクトの中で意識しているのは、クライアント固有の事情を踏まえ、現実的に実現可能な戦略・計画を提示することです。そのためには、クライアントと本音で会話できる関係を築き、企業文化や人間関係、歴史などを正しくかつ深く理解することが重要だと考えています。日々のクライアントとの雑談や、食事会での何気ない会話からの情報収集も重要になるのですが、元々そのようなコミュニケーションが好きなので、この仕事が合っているのかもしれません。
日本の将来についての重要な分岐点にある中、とても重要で有意義な仕事をさせていただいていると思っています。
世古 雄基
大学卒業後、大手総合コンサルティングファームに入社。SCM領域におけるDXや業務改革などのプロジェクトに携わる。その後2020年にPwCコンサルティング入社。X-Value & Strategyにて戦略領域のプロジェクトを担当。
ある1日の流れ
時間帯 |
実施事項 |
8:00 |
起床 |
10:00 |
クライアントMTG:室長と、とあるソリューションの買収について協議 |
12:00 |
長めのランチ |
14:00 |
クライアントMTG:課長とスマートシティ立上げ案件の進め方を協議 |
16:00 |
社内(海外オフィス)MTG:スマートシティ法規制動向の調査状況を確認 |
18:00 |
プロジェクトメンバーの資料レビュー |
20:00 |
クライアントに良い提言を行うための情報収集(読書、ニュース閲覧、思考 など) |
22:00 |
ゴルフの練習(動画サイト閲覧、素振り) |
24:00 |
就寝 |
メンバーと仕事を進めるにあたり、マネージャーとして重視していることは、各メンバーの考え方やポリシーを尊重することです。今までに何を経験してきたか、また、今後どのようなことを経験したいかは必ず確認するようにしていますし、日々どのような働き方をしたいか(子育ての関係上、夕方のこの時間帯の業務はNGなど)も摺り合わせるようにしています。できる限り固定観念にとらわれず、各メンバーがクライアントに対して最もバリューを発揮できるように環境を整えることが重要だと考えています。
PwCコンサルティングには、プロジェクトチーム外のメンバーに対してコーチングを行うキャリアコーチ制度がありますが、それも相手に合わせた対応を取っています。中長期的なキャリアの相談をしたいコーチー(コーチングを受ける側の人)、プレゼンテーションソフトの技術向上のために細かなアドバイスが欲しいコーチーなど、それぞれの相談内容に柔軟に対応しています。
また、各メンバーの意思の尊重は私だけでなく、X-Value & Strategy全体に共通する考え方だと思います。早く成長・出世したい人もいれば、プライベートも重視しながらバランス良く頑張りたい人もいます。そしてX-Value & Strategyにはその多様性を受け入れる土壌があります。こうした多様な働き方を認める環境は魅力の1つだと思います。
その他に魅力的な点としては、X-Value & Strategy内は当然のこと、他部門の方に対しても気兼ねなくインタビューができることです。私自身がインタビューを受ける側であれば、出し惜しみせず情報を何でも共有しますし、少しおせっかいというぐらい、質問したこと以上の情報を進んで共有しようとする文化(できる限り役に立ってあげたいという精神)は、素晴らしいものだと思います。