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PwCコンサルティングに入社する以前は、SIerや事業会社の情報システム子会社でインフラ基盤の構築・運用を担当するサーバーエンジニアをしていました。本格的にセキュリティに向き合う仕事ではありませんでしたが、過去に常駐していた大企業で堅牢なセキュリティ体制に触れたことで、この領域への関心が高くなり、もっと上流の戦略レベルからセキュリティに関わりたいという思いが日に日に強くなっていったのです。そこでコンサルティング業界、中でもセキュリティ領域に定めて転職活動を始めました。
転職にあたっては、もう一つ大きな決断をしました。それがUターンです。大学まで関西で過ごし、前職で初めて東京に出たものの、やはり関西の空気感が自分には合っていると感じたため、今回の転職を機に大阪へ戻ることを決めました。PwCのキャリア採用は募集段階から所属オフィスが分かれており、私は大阪所属で選考を受けています。セキュリティ専門のCRC(Cyber and Risk consulting)チームに所属しながら地元で働ける――この条件を満たせたことが、複数社の中からPwCコンサルティングを選んだ理由でした。加えて、面接でお会いした人々が、建前ではなくありのままに対話をしてくれている雰囲気にも背中を押されました。
コンサルタント経験のない私が入社して最も苦労したのは、資料のスライドライティングです。エンジニア時代はシステム構築が主務だったため、入社当初はコンサルタント特有のビジュアライズの作法に驚きました。ただ、大阪オフィスでは定期的に勉強会が開かれていて、スライドライティングが得意なメンバーがノウハウを丁寧に教えてくれました。私も先輩の資料を手本にしながら、話題のセキュリティニュースをスライドにまとめる社内活動などを通じてスキルを磨きました。
業務面では、大阪オフィスと東京オフィスの連携が日常的に行われています。関西のクライアントは対面コミュニケーションを好む傾向があり、チーム構成の多くは大阪のメンバーが主体。ただ、東京のメンバーもリモートを中心にしながら要所で出張する形で、柔軟に参加しています。一方で、大阪所属で東京の案件を数多く手がけているメンバーもおり、拠点の垣根を越えてプロジェクトに携わることができるのは魅力だと感じています。情報共有も活発で、「この分野に詳しい人がいるよ」と紹介してもらった東京のメンバーに個人チャットで気軽に相談する場面も多々あります。
現在はITセキュリティのアセスメントを主に担当していますが、グローバルのセキュリティガバナンス構築やOT(制御系システム)セキュリティの案件など、さまざまな種類の案件に携わってきました。大阪オフィスは土地柄もあり製造業のクライアントが多く、工場のアセスメントで実際に現場を訪れる機会もあって、工場好きの私としてはうれしいところです。ITとはまた異なる視点が求められるOT領域の面白さに触れたことで、今後もチャンスがあれば積極的に領域を広げていきたいと考えています。
コンサルタントと言うと多忙なイメージがあるかもしれませんが、私は入社以来、基本的には定時退社を続けています。意識しているのは、「今日はここまで終わらせないと次の工程に進めない」というラインを毎日自分の中で設定し、定時内に必ずそこまで到達させること。その積み重ねで作業が自然と先取りできるようになり、仕事を持ち越すこともなくなりました。担当案件が落ち着いたタイミングには、2週間ほど休暇を取って旅行に出かけたこともあります。
今でこそ周囲からは「自由だね」と言われますが、入社当初はコンサルタントとしての経験がまだ浅い中で、定時退社することに後ろめたさもありました。転機は、同じプロジェクトに配属された後輩に「私の働き方を見て自分も自由に休んでいいと思えた」と言われたことです。もちろん、タスクを完了させている前提ですが、私が自由な働き方をしていること自体が、後輩の休みやすさにつながっていると気付いてからは、働き方のコツをより積極的に伝えるようになりました。大阪のパートナーも「どんどんそういう働き方を広めていってほしい」と後押ししてくれています。
こうした経験を土台に、今後はITやOTにとどまらず幅広い領域で知見を深めながら、後進が自律的に成果を出しながらもしっかり休める環境を築いていきたいですね。自分らしい働き方を次の世代にも伝えていけたら本望です。好奇心旺盛に挑戦を続け、仕事もプライベートも大切にしたい方にとって、CRCチームはきっと心地よい場所になるはずです。