CSR担当者Meet-up第2回:企業が切り拓くソーシャルインパクトの未来

  • 2025-09-22

PwC Japanグループは、富士通株式会社と共同で、企業で社会課題解決に取り組むCSR・サステナビリティ担当者を中心とした交流会「CSR担当者Meet-up」を開催しています。

第2回となる今回は、CSR活動の価値を最大化するコミュニケーション戦略をテーマに2025年7月11日に開催。第1回目を上回る54社88名が一堂に会し、互いの事例や課題の共有などを活発に行い、会場は熱気と共感に包まれました。

第1回の開催レポートはこちら

オープニングトーク「CSR活動の価値を最大化する!メディアを意識したコミュニケーション戦略」

自社の取り組みをより多くの人に知ってもらうために、対外広報活動は企業のCSR担当者にとって重要な役割を担います。特に社会的影響力の大きいマスメディアを通したコミュニケーションは、活動の社会的インパクトに対する相乗効果を生み、その「価値」をさらに高めることにもつながります。

オープニングトークでは、株式会社オズマピーアール コーポレート・コミュニケーションコンサルタント/編集者の濱地 徹氏を登壇者に迎え、メディアという媒体を活用して幅広い生活者に情報として届けることを目的とした場合、どういった視点に着目すべきなのか、以下のような内容でお話がありました。

  • PR(広報)担当者とCSR担当者の間に生じている「情報」ギャップに気付く。自社の取り組みを、メディアの先にいる視聴者や読者の価値とどうつなげられるかが重要。PR担当者は「なぜ今なのか」の理由を探している。
  • 会社とCSR活動とメディアニーズ(社会)を、点ではなく線でつないでいくことが肝要。
  • その際のヒントは、「即時性・新規性」「社会性・時事性」「独自性」「意外性・話題性」の4つの視点がある。

社会的価値創造活動 「君は未知数」を通じた事例共有
―サントリーホールディングス株式会社 

次に、企業事例紹介として、サントリーホールディングス株式会社(以下、サントリー)のCSR推進部長 一木 典子氏と同部課長 村田 佳幸氏より、サントリーの社会貢献活動 「君は未知数」において実施した対外広報活動を共有しました。仕事の進め方が異なる複数部署間でのやりとりなど、その過程で乗り越えた課題も含めお話しいただきました。

  • サントリーの事業活動やCSR活動は全て企業理念と価値観につながっており、社員による行動実践がコーポレートブランドの体現に寄与している。“本物”の活動を長く続けることが大切。短期的な売上や利益に直結しなくとも、ファンを増やすことを重視している。過去の自社調査で、サントリーのファン層の約30%が、企業姿勢へのファンであるというデータも。
  • 現在は、社会が安定していなければ企業活動は成立しないという「SDGsウェディングケーキモデル」に基づき、困難に直面している思春期世代の若者のエンパワーメントを軸にした社会的価値創造活動「君は未知数」を推進。
  • 広報活動として、協働先NPOとのダブルリリースや、プロジェクトに特化したサイトの立ち上げの他、子会社や得意先との連携により実現した掲載事例がある。共通の課題解決に取り組む企業やNPOとの協働により、さらなるコレクティブインパクトの創出を目指している。

CSR担当者情報共有会
―コネクションによるエンパワーメント―

最後に、参加者同士のグループディスカッションを実施しました。リアルタイムアンケートや各テーブルでの議論を通じて、各社のCSR活動と広報活動における現状と課題などを共有し、担当者目線で課題解決に向けたヒントを模索し合いました。参加者からは、「何を目的にメディア露出を目指すのかもあらためて考えるきっかけになった」「言語化していただき、ありがたかった」「対面での開催により、他企業の方々と気兼ねなく情報交換ができた」といった感想が聞かれました。

PwC Japanグループはこれからも、さまざまな組織との共創を通して、持続的な社会の実現に向けてより良い変革をもたらすことを目指し、活動に取り組んでいきます。

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