岩手県沿岸地域に寄り添い続けるプロボノ活動――「なんでも会計相談」オンライン

2022-03-02

PwCあらた有限責任監査法人は、岩手県沿岸広域振興局と連携し、地域の個人事業主の方々を対象とした会計支援のプロボノ活動「なんでも会計相談」を2015年より毎年実施しています。

PwCは新型コロナウイルス感染症の影響により、現地へ直接赴くことが難しい状況下においても、対面をオンラインに切り替え、個別相談を継続してきました。

2021年9月と12月に、PwCの会計士メンバー8名が、2名体制で計4事業者を支援しました。

今回ご支援した個人事業者様2名の方に、お話を伺いました。

オンラインで実施した 「なんでも会計相談」

オンラインで実施した「なんでも会計相談」

対話を通じて課題を一緒に解決していく

十数年前からダブルワークで喫茶店経営をされている個人事業主の方は、これまで手書きで会計書類を作成してきました。今後本格的に喫茶店経営をするなど、実現したいことが多々ある中で、特に会計的な知見の不足を感じていたと言います。

「なんでも会計相談」では、PwCメンバーとの対話を通じて、原価計算の考え方や、オンライン会計ソフトを用いた試算表の作成方法など、今後に活かせる新たな気づきを得られたそうです。

「画面上でお目にかかり、はじめは戸惑いもありましたが、雑穀や竹細工の話をさせてもらい、緊張がほぐれました。いつか直接お目にかかって、喫茶店の雑穀メニューを食べてもらえればうれしいです」

自家栽培の雑穀を取り入れた オリジナルメニュー

自家栽培の雑穀を取り入れたオリジナルメニュー。さまざまなビジネスアイデアの実現に向けて、「なんでも会計相談」に参加した。

また、「着物をリメイクする文化をこの地域で広めたい」という思いで今年開業したばかりの個人事業主の方は、地域で受け入れられる価格を設定したものの、今後無理なく経営を継続していけるかという点に不安を感じていました。また、仕訳という業務一つとっても、このやり方でよいのか、いつも迷いながらの毎日だったと言います。

「初日は何をお話すればよいかと思っていましたが、支援して頂いた八木さん(パートナーの八木正憲)、皆川さん(シニアアソシエイトの皆川博文)には懇切丁寧に私の話を聞いていただきました。ちょうど決算に向けて数字を調整する中で、貸方借方にどうしてもズレがあったのですが、元帳のデータを分析していただき、私の話を踏まえて適切に処理していただきました。今回いただいた成果物を活用して、今後事業を発展させていければと思っています」

「着物のリメイクの文化をこの地域で広めたい」 という思いで開業された

「着物のリメイクの文化をこの地域で広めたい」という思いで開業された

継続して寄り添い続けることとは

2015年、2019年に続いて今回3度目の参加をいただいた個人事業主様は、2021年に本設店舗をオープンしました。原価計算や資金繰りなど、ヒアリングを通じてその時々に必要と思われたことに対し、アドバイス提供してきたPwCメンバーの1人であるディレクター片山喬博は、このプロボノ活動の意義について以下のように語りました。

「約7年前、活動発足初年度の訪問時に『こうしていきたい』とお話しされていた事業主様の将来に対する思いのひとつが、紆余曲折を経ながらも、今回本設店舗のオープンという形で結実したことを大変うれしく、また誇らしく感じています。事業主様に寄り添い続けるということは同じように悩み、同じように喜ぶことであり、事業主様の課題に対してプロフェッショナルとしての知識・経験をもって向き合うことがプロボノ活動の意義だと考えています。自然災害はいつ、どこで発生するか分かりません。そのような時、事業主様の思い・考え・経験を深く理解し、しっかりと寄り添える人材を育てていくことも、PwCの重要な社会的役割のひとつだと考えています。」

2021年12月に本設店舗をオープンされた 事業主様

2021年12月に本設店舗をオープンされた事業主様

PwC Japanグループはこれからも、「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する」というPwCが掲げるPurpose(存在意義)のもと、持続可能な地域社会の実現に向けた活動を継続していきます。

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