自律自走型人材を育成するための社会システムとは?

~企業主導型スキルアップから社会主導型スキルアップ(Social-led upskilling)へ~

ライブ配信 開催日: 2021年11月12日(金)14:00~16:00

開催終了しました

私たちの仕事は、急速に変化しています。人々が今持っているスキルと、これから仕事をするために必要なスキルには大きなギャップがあり、これは現代社会の最も重大な課題の一つとなっています。

スキルの向上、すなわち「アップスキリング」は、複雑な問題です。教育、国・地域・自治体の行政、ビジネスなどさまざまな領域の意思決定者が協力して取り組まなければなりません。

PwC Japan グループ(以下、PwC Japan)は、Digitalization、Demography、Diversityの3つの「D」により不確実性が高まる時代の能力開発の在り方について調査し、その結果に基づく提言「1対N時代の到来に向けたわが国の人材育成の在り方」を2021年1月29日に発表しました。同提言では、生涯を伴走するキャリアコンサルタント、組織の枠を超えた能力開発の場の確保、これらを支えるプラットフォームの3つが重要である、としています。

本シンポジウムは、この提言のうち、「組織の枠を超えた能力開発の場」の「社会主導型スキルアップ(Social-led upskilling)」に焦点を当て、その実現に向けた社会の仕組みはどうあるべきかを、学術研究界、実務界の有識者と議論するとともに、参加者の皆様に検討いただける場を提供いたします。

※シンポジウムは事前オンデマンド配信のPart 1・2、ライブ配信のPart 3・4から構成されています(いずれの視聴も申込が必要となります)。
※ライブ配信は事前オンデマンド配信のPart 1・2をご視聴の上で参加いただくことを推奨します。

Part 1【オンデマンド配信】
2021年10月18日(月)~(予定)

PwC Japanからの問題提起 ―― 自律自走型人材を育成する「Social-led upskilling」という仕組みを実現させるには何が必要か?

これまで日本では企業が労働者の育成を担ってきましたが、3つの「D」による変化によって、企業等が労働者のキャリア形成に責任を負うことが難しくなっています。今後は個人が自分のキャリア展望を持ち、その実現に必要な能力を開発していくことが重要になると考えられています。

PwC Japanの調査では、このような時代に活躍する人材を「自律自走型」とし、その特徴を明らかにしました。本パートでは、その調査結果の概要を紹介するとともに、不確実性の高まる時代の到来に際し、現行の企業の能力開発における問題を提起します。

登壇者

松原 光代(まつばら みつよ)
PwCコンサルティング合同会社 公共事業部 主任研究員

博士(経済学)。民間企業を経て、大学院へ進学。東京大学社会科学研究所特任研究員、学習院大学経済学部特別客員教授を経て現職。専門は人的資源管理、キャリア論。学習院大学経済学部非常勤講師、早稲田大学理工学術院非常勤講師を兼任。また、公職として厚生労働省、経済産業省、内閣府の委員を兼務した実績も有する。

Part 2【オンデマンド配信】
2021年10月27日(水)~(予定)

有識者による基調講演――自律自走型人材を育成する「Social-led upskilling」を模索する

自律自走型人材の育成の必要性については、すでに海外でも議論されているところです。本パートでは、Part 1の問題提起を踏まえ、自律自走型人材の育成システムとなりうる「Social-led upskilling」の実現において参考となるEUの取り組みを、2名の有識者(山内麻理氏、山田久氏)に紹介いただきます。山内氏にはドイツやフランスにおける教育・雇用制度とキャリア形成の仕組みを、山田氏にはスウェーデンの取り組み事例を参考に企業横断的なキャリアと生活を支え合う仕組みの構築について講演いただきます。

登壇者

山内 麻理(やまうち まり)氏
国際経営学者

雇用システムの多様化と国際比較、教育訓練システムやコーポレートガバナンスとの制度的補完性を専門とする。主要著書・論文に 『欧州の教育・雇用制度と若者のキャリア形成:国境を越えた人材流動化と国際化への指針』(白桃書房、2019、共編、大学教育学会 JACUEセレクション入賞)、『雇用システムの多様化と国際的収斂:グローバル化への変容プロセス』(慶應義塾大学出版会、2013、労働関係図書優秀賞受賞、日本労務学会学術賞受賞)など。
これまでに、カリフォルニア大学バークレー校、フランス国立労働経済社会研究所(LEST-CNRS)、ドイツ日本研究所で客員研究員、同志社大学、国際教養大学で客員教授を務めた。ロンドンスクールオブエコノミクス(LSE)修士、慶應義塾大学 博士(商学)。

山田 久(やまだ ひさし)氏
株式会社日本総合研究所 副理事長/主席研究員

1987年京都大学経済学部卒業後、住友銀行(現三井住友銀行)入行。1993年4月より日本総合研究所に出向。調査部長/チーフエコノミストなどを経て2019年より現職。2015年京都大学博士(経済学)。法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科兼任講師。主な著書に『賃上げ立国論』(日本経済新聞出版社)、『失業なき雇用流動化』(慶應義塾大学出版会)。

Part 3【ライブ配信】
2021年11月12日(金)14:00~15:00

企業や自治体と連携して自律自走型人材を育てる――事例から見えてくる展望と課題

Part 3では、企業や個人・自治体による取り組み事例の紹介として、JT(日本たばこ産業株式会社)執行役員の妹川 久人氏と株式会社アドリブワークスの山岡 健人氏に登壇いただきます。妹川氏には企業側の立場から、JTで取り組まれている自律自走型人材の育成における現状の課題と今後の展望について講演いただきます。また、「プロジェクト型」の新しい働き方を提唱する事業を展開する山岡氏からは、地域や組織を超えた個人の新しい働き方や、企業と地域の関わり合いについてその先進的な取り組み事例を紹介いただきます。

登壇者

妹川 久人(いもかわ ひさと)氏
JT 執行役員(サステナビリティマネジメント担当)
1995年、JT(日本たばこ産業株式会社)入社。ロジスティクス、セールスなどの経験を経て、主に事業戦略や経営戦略の立案・企画やその遂行を担い、2015年からは同社の人事部長、2020年からは執行役員としてサステナビリティマネジメント担当を担う。一貫して中長期の戦略立案に独自目線で取り組み、直近では自律・自然社会の形成と、その礎としての人財をキーとした観点からの各種改革案の提唱や遂行を責務とする。社内外問わずその活動の領域を広げており、複数企業の人材開発担当役員・部門長等と連携したコミュニティの形成など、これからの時代に向けた企業と人財との在り方等についての構想・提言を重ねている。

山岡 健人(やまおか けんと)氏
株式会社アドリブワークス 代表取締役CEO

1986年生まれ、愛媛県出身。早稲田大学を卒業後、主にIT業界を中心にキャリアを築き、企業のデジタルマーケティングやDX推進などを行う。2018年に株式会社アドリブワークスを創業。“新しい働き方”による地方創生を掲げる。同時に、ワーケーションの普及へも取り組み、自分の好きな場所でチャレンジしたい人々の支援を行ってきた。現在、新型コロナウイルス感染症の感染予防によるリモートワークの急速な普及や副業ニーズの拡大など、一人ひとりに新しい働き方が求められるパラダイムシフトを背景に、誰もが自由な人生を選択できる環境の整備を目指し、起業したい人と副業したい人をつなぐオンラインコミュニティ『triven(トリブン)』を運営。神戸市や日本航空をはじめ多くの自治体や企業への導入を進める。

Part 4【ライブ配信】
2021年11月12日(金)15:00~16:00

パネルディスカッション:「Social-led upskilling」の実現に向けた企業および社会の仕組みの構築とは

開催概要

 
日時

Part 1・2 オンデマンド配信:2021年10月18日(月)~(随時更新)

Part 3・4 ライブ配信開催日:2021年 11月12日(金)14:00~16:00
※申込者限定に後日アーカイブ配信あり

申込締切

ライブ配信:2021年11月10日(水)

オンデマンド配信:上記期間中いつでも可能

定員

無制限

参加費 無料(事前登録制)
主催 PwC Japanグループ
留意事項 ※競合企業の方のご登録はご遠慮ください。
※プログラム内容、講演者については変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

PwC Japanグループについて

PwC Japanグループは、日本におけるPwCグローバルネットワークのメンバーファームおよびそれらの関連会社(PwCあらた有限責任監査法人、PwCコンサルティング合同会社、PwCアドバイザリー合同会社を含む)の総称です。各法人は独立して事業を行い、相互に連携をとりながら、監査およびアシュアランス、コンサルティング、ディールアドバイザリー、税務、法務のサービスをクライアントに提供しています。

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