CASE時代における車載ソフトウェア更新への対応――UNR156とISO24089への対応を通じた車載ソフトウェア更新のあり方

オンラインセミナー(ライブ配信・後日オンデマンド配信)

2022年3月23日(水)13:00~14:30

開催終了しました

平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
このたび、PwCコンサルティング合同会社は2022年3月23日に表題のオンラインセミナーを開催する運びとなりました。
CASE時代においては、市場でのソフトウェア更新を安全かつセキュアに実施することが求められています。本セミナーでは、車載ソフトウェア更新に関して2022年7月に発効する「プログラム等改変システムに係る協定規則(第156号)」(以下、UNR156)および、2022年1月に公開された国際規格「ISO/DIS 24089」の観点から、車両メーカーおよびサプライヤーに求められる対応などについて解説します。
皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。

開催趣旨

自動車産業においては、各社があらゆる角度から「CASE」(Connected, Autonomous, Shared & Services, Electric)への対応を推進しています。CASEの中でも、先進運転支援を含むAutonomous(自動運転)について付加機能の増加は目覚ましく、車両制御システムの高度化と車両システムの大規模・複雑化が進み、結果として車載ソフトウェアの規模も年々拡大しています。また、車載ソフトウェア開発の市場規模は2030年には2020年比で約1.4倍の9,552億円にまで拡大すると予測されています。

自動車のIoT化も急速に進んでおり、いわゆるコネクティッドカー技術に関連する市場規模は、2022年には2017年の約3倍の1,559億米ドルになると予測されています。自動車が車外とつながることで、販売後もより良いサービスを顧客へ提供できるようになった一方、悪質なハッカーが車両システム内に侵入し、セキュリティインシデントに至るケースも散見されます。車両生産開始時にはセキュリティ対策に万全を期していたとしても、量産開始後に新たな攻撃手法が開発され、セキュリティリスクが顕在化し、新たに対策を講じる必要が出てくることも考えられます。そのため、各社は継続的に市場を監視し、必要に応じて対応しなければいけません。

加えて昨今ではSNSなどを通じ、市場における顧客の声(VoC)を即時的に収集できるようになってきた一方、悪い評価が加速度的に拡散してしまうリスクもあります。そのため、自動車業界の各社はVoCに俊敏に反応し、上市後も能動的に改善する必要があります

こういった外部環境の変化に伴い、市場で車載ソフトウェアを更新する機会は年々増加しています。国内の車両リコール件数もソフトウェアに起因するものが2019年には2015年比で約2.2倍となっており、全体に占める割合も12.3%となっています。市場におけるソフトウェア更新頻度が増える一方、ソフトウェアの更新方法は各国・各車両メーカーにより異なる部分があることから、自動車基準調和世界フォーラム(WP29)は2020年6月に「UNR156」(SUMS:ソフトウェア更新マネジメントシステム、型式認可を含む)を新たに採択しました。また、国際規格としてISO/TC 22/SC 32(電気および電子部品と一般的なシステムの側面)より、ISO/DIS 24089(ソフトウェア更新エンジニアリング)が2022年1月に発効されました。

本セミナーでは、市場における車載ソフトウェア更新に関する業界の潮流や、UNR156およびISO/DIS 24089の概要とその特徴を解説し、車両メーカーおよびサプライヤーに求められる対応についてご紹介します。

講師紹介

渡邉 伸一郎

PwCコンサルティング合同会社

Industrial Products and Services / Automotive,
R&D/PLM Team
シニアマネージャー

【略歴・専門領域】

大手自動車サプライヤーにてトランスミッション開発に従事。システム設計、制御設計・適合、各種性能評価、市場品質対応に携わる。その後、国内コンサルティング会社を経て現職。

自動車OEM/サプライヤーのR&D領域を中心に、業務改革に向けたアセスメントとあるべきビジョンの策定およびプロセス構築、各種ベンチマークの実施、技術戦略立案/新規事業創出、法規/国際規格の導入(WP29法規、A-SPICE/ISO26262)、MBSE導入、PLMシステム導入などのコンサルティングリードに数多く携わる。

【主な業務実績】

  • 全社基幹システム(PLM)/他システムの導入・PMO推進

  • モジュール化戦略/一括企画プロセスの構築

  • システム設計(MBSE)プロセスの構築および、人材育成の実施

  • AD/ADAS向け統合制御プロセスの構築

  • 開発と生産をつなぐフロントローディングプロセスの構築

  • PTおよび車体領域における未然防止プロセスの構築

  • EV PF向けCost/Wt低減技術構想支援

  • 新技術創造支援(未来創造、商品/技術ロードマップ構想)

  • 開発力アセスメントの実施

  • ISO26262/Automotive SPICEの導入

  • WP29法規(SUMS)対応推進 など多数

糸田 周平

PwCコンサルティング合同会社

Industrial Products and Services / Automotive,
R&D/PLM Team
マネージャー

【略歴・専門領域】

大手自動車サプライヤーにて各種ECUなどの開発に従事。ASICおよびパワー系半導体設計、モーター制御、ボディー・通信(LIN/CAN/Ethernet)系ECUのシステムおよび回路・FPGA設計、電子プラットフォーム開発、サイバーセキュリティ、機能安全、EMC・熱設計、信頼性・市場品質対応、仕入先品質管理などを、国内および海外主要OEM各社に対して実施。

現職では、自動車OEM/サプライヤーのR&D領域を中心に、業務プロセス改革、法規/国際規格導入(WP29法規、Automotive SPICE/ISO26262)、MBSE導入、PLMシステム導入などのコンサルティング業務に数多く携わる。

【主な業務実績】

  • 全社基幹システム(PLM)/他システムの導入・PMO推進

  • MBSEプロセス導入におけるアセスメント、戦略策定

  • 全社標準の車両開発プロセスの構築

  • Automotive SPICE導入(社内規定、ガイドライン、テンプレート策定)

  • ISO 26262導入

  • WP29 UNR156(SUMS)対応推進(CSMS連携を含む)

  • 自動運転開発に関する調査

  • UNR157(ALKS)導入 など多数

西山 早帝

PwCコンサルティング合同会社

Industrial Products and Services / Automotive,
R&D/PLM Team
アソシエイト

【略歴・専門領域】

統合エンジニアリング会社にて産業用モーターの設計開発に従事。中・大容量モーターの機械設計を担当。

現職では、自動車OEM/サプライヤーに対して、システム導入支援、システム保守設計、法規導入(WP29法規)などのコンサルティング業務に携わる。

【主な業務実績】

  • 在庫管理システムの保守運用、拠点展開支援

  • 複数システムの管理業務効率化に向けた保守設計支援

  • WP29 UNR156(SUMS)対応推進(国内・欧州) など

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PwCコンサルティング合同会社 セミナー事務局 担当:藤本
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