取締役会では何が問題にされているのか‐将来のガバナンスと取締役会のあり方に関する取締役と投資家の見解‐

2015-02-16

PwC米国では、2014年夏に、公開企業の取締役(863名)および機関投資家(33社)に対してそれぞれ取締役および取締役会のあり方に関する調査を実施しました。本調査では、これら2つのグループの回答を比較することにより、同じ視点が共有されている領域と、異なる視点が存在する領域を明らかにしています。

例えば、取締役にとって最も重要な属性・資質としては、取締役および投資家の双方が「財務に関する専門性」を挙げた一方で、2番目に重要な属性としては、取締役が「業界に関する専門性」を挙げたことに対して、投資家は「リスク管理に関する専門性」を挙げるなど、双方の期待ギャップが浮き彫りになっています。

日本でもコーポレートガバナンス・コードが策定されるなど、企業のガバナンス強化の動きが活発になっています。将来の取締役会のあり方を検討する上で、米国企業の取締役と機関投資家の視点は非常に有用な情報であると考えられますので、どうぞご活用ください。