5Gエコシステムの大きな潜在力―産業のコンバージェンス(融合)を進め、5Gの潜在力をフルに生かす―

2020-09-03

EU(欧州連合)が5G(第5世代移動通信システム)のアクションプランを公表してから2年以上が経過した今、欧州の通信事業者は、より深く5G実証試験に携わるようになってきています。

5Gの持つ優れたレイテンシ、速度、接続能力は多くの適用分野への活用を予感させるものであり、そこが他のテクノロジー主導型ディスラプション(創造的破壊)とは大きく異なります。配備が進み、技術面での実現性が明らかになるにつれ、5Gは産業間の協業をさらに加速させ、関係企業は他の産業とのシナジーを獲得できると見られます。特に通信会社にとって5Gは、従来は異業種の領域であった適用分野への足掛かりを得る手段になり、大きな商機をもたらすと期待されています。

本レポートでは、5Gによって広がる機会、および5Gがもたらす産業のコンバージェンス(融合)を概括します。そして、5Gエコシステムの未来に向け、通信会社が考えるべき主な検討事項3点を提示します。さらに、日本において5Gを契機とした産業コンバージェンスはどのように生じるのか、公共セキュリティや遠隔医療の実例をもとに説明します。

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執筆者

坂口 博哉

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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藤島 太郎

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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