林業のデジタル化:フィンランドにおける伝統と革新

Juha Vidgrén氏

Ponsse 会長/フィンランド/林業機会メーカー

Ponsseは、世界最大級の林業機械メーカーです。1970年代にEinari Vidgrén氏が一人で始めた事業が、今では世界規模に成長し、輸出先は40カ国、売上高の77%を海外から得るまでになりました。

同社は業界のハイテク最先端として知られ、同社の機械があれば、森を出る前に、伐採、加工、所定の長さへの切断まで可能です。新しいエンジン技術、燃費、リサイクル性、使用済み部品の「再製造」に大きく投資し、持続可能性も重視しています。

Juha Vidgrén氏 Ponsse 会長

Juha Vidgrén氏 Ponsse 会長

デジタル技術は林業にも大きな影響を与えています。最新の林業機械は情報技術を最大限に活用し、同社は常に時代の最先端に立つことで業界を牽引しています。同社は、林業機械からオフィスへ初めてデータを転送した1997年以来、オンライン技術を利用しています。同社がデジタル情報の利用を調査する方法の一つが「Hack a Harvester」イベントです。ここでは、若いハイテクファンを招き、ITを駆使した同社の機械に対してストレステストを行います。これは同社がサイバーセキュリティ問題を把握する手助けとなっただけでなく、デジタル、モバイル、リモート管理技術分野の最も優秀な人材と一緒にこの分野のチャンスを検討する機会ともなりました。このような取り組みは、エンジン管理システムを実行するソフトウエアやハードウエアを自社で作っている同社にとって大きな価値があります。

しかし、同社には変わらない面もあります。企業文化、価値観、カスタマーサービスへの意欲です。Einari氏は、顧客ニーズの飽くなき追求の上にビジネスを構築しました。

「最高のスペシャリストは機械のオペレーターです。彼らの声を聞くことは重要であり、常に新しいアイデアの源でもあります。当社の新しい『Scorpion』収穫機は、このほどレッドドットデザイン賞でベスト・オブ・ベスト賞に選ばれました。これは、顧客のフィードバックが製品の研究開発と革新を促進してきた良い例です。」

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越田 勝

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高田 佳和

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