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「成功に対するハングリー精神を維持」:10世代目のビジネス改革

Stefan Leitz氏

Carl Kühne GmbH & Co. KG 経営取締役会会長/ドイツ/食品サプライヤー

PwCのケーススタディの中でも、10世代目に到達した企業はほとんどありません。そこまで到達するのはわずかな割合です。しかし、ドイツのCarl Kühne GmbH & Co. KGは、ファミリービジネス企業が300年以上にわたって生き残るだけでなく、繁栄を続けることができるという卓越した例です。

どのようにここまで成長したのでしょう?現在の経営取締役会会長であるStefan Leitz氏にお話を聞きました。

 

Kühneの成功の秘訣は何ですか?

答えは一つではありません。ドイツ全土で知られるブランドの強さも一つの要因ですが、常に市場のトレンドや消費者/顧客のニーズをよく理解していることも大きな要因です。ビジネスの基本は酢でした。Kühneはすでに1900年からマスタード、マヨネーズ、ザワークラウト、ピクルス、各種プリザーブを作っていました。以来、関連カテゴリーにおける買収と継続的な製品開発を組み合わせ、市場をリードする地位を築きました。私が2013年に会長になった頃には顧客層が高齢化する一方、若い消費者を魅了するような新製品を開発していませんでした。私の課題は、マスターブランドを無視することなくKühneブランドを若返らせることでした。

Stefan Leitz氏 Carl Kühne GmbH & Co. KG 経営取締役会会長

Stefan Leitz氏 Carl Kühne GmbH & Co. KG 経営取締役会会長

そこで何をしましたか?

新製品の開発と職場環境の刷新に力を注ぎました。第一歩は、気軽なコミュニケーションと、会社のあらゆるレベルでフィードバックをやり取りする文化を作ることでした。また、現在の経営陣はプロセスよりも結果を重視するようになりました。これは大きな変化でした。私たちの働き方はかなり伝統的だったからです。時代が変わりつつあることを知らせる手段として、これは大きな意味を持ちました。服装規定を従来よりカジュアルにするなどの変更も行い、定期的なバーベキュー、参加とチームワークを促進するアイス・バケツ・チャレンジなど、従業員向けの各種のイベントも追加しました。まったく新しい企業文化「Kühne Kultur+」の始まりでした。現在は、オフィスも現代的に改装中です。

この新しい文化の中心は、当社の企業理念であり、ドイツ語で「大胆」を意味する「KUEHN」です。この文字一つひとつも理念を象徴しています。Konsequent(結果)、Unabhängig(独立)、Erfolgshungrig(成功志向)、Herzlich(真心)、Nachhaltig(持続可能性)です。新しい企業文化は、同様に大胆なビジョン「Kühne in every kitchen(全てのキッチンにKühneを)」によって裏付けられています。

ハンブルグにあるKühne本社

ハンブルグにあるKühne本社

それから何が変化しましたか?

大幅に大胆になりました!新製品の名前を見ても分かります。これまでは「Gipsy(Zigeuner)Sauce」、「Curry Sauce」などという製品名でした。今では「Firestarter」、「Sweet Angel」です。製品の種類も変わりました。若い消費者向けに「Kühne Enjoy」というシリーズを開発し、ベジタリアン用のサラダドレッシング、「Made for Meat」と名付けた各種バーベキューソース、ベジタブルチップなどを開発しました。これらは全て最初から海外市場を想定して開発されています。国際的に事業展開しているドイツの会社から、ドイツにルーツのある国際的な会社になりたいと考えているからです。さらに製造工程の自動化も飛躍的な進歩でした。国際化を促進し、買収も検討しています。計画はまだまだあります……。

私たちはこの会社の歴史を愛していますし、誇りにも思っています。300年以上にわたって成功の実績を重ねてきましたが、21世紀に成功するには、スタートアップ企業のような思考を持つ必要があります。それが今の取り組みです。その結果、記録的な売上高、3年連続での収益性と市場シェアの向上を達成しました。

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小林 和也

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越田 勝

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高田 佳和

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