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良質の紙を目指して:メキシコにおける次世代への承継

Agustín Anaya氏

Papeles y Conversiones de México(PCM)創業者/メキシコ/製紙メーカー

Agustín Anaya氏は、メキシコで最も成功している起業家の一人です。同氏は、建設を含むさまざまな部門で15以上の事業を設立しましたが、中でも最初に立ち上げた製紙業に最も愛着を持っています。

同氏が1993年に創業したPapeles y Conversiones de México(PCM)は、現在世界第3位、米国大陸第2位の紙ロールメーカーとなっています。また、ラベルなどの製品でも市場をリードしています。

Agustín氏の戦略は、製造チェーン全体を通じて業務を垂直統合することにより事業を成長させ、回復力を確保するというものでした。例えば、段ボール資材分野では廃棄物回収や製紙、段ボールシートおよび段ボール箱の製造までがこれに該当します。PCMはメキシコに八つ、米国に一つの工場を所有しており、さらに三つの工場が計画されています。この戦略はうまく機能しており、同社は2015年には約33%の成長を遂げ、同年の売上成長40%という見込みどおり順調に進捗しています。

Papeles y Conversiones de México(PCM)創業者のAgustín Anaya氏と子息のCesar氏

Papeles y Conversiones de México(PCM)創業者のAgustín Anaya氏と子息のCesar氏

同社にとっての最も重要な課題は社外ではなく社内に存在します。PCMはまもなく、第1世代から第2世代への承継を迎えます。これはファミリービジネス企業にとって常に最も困難な決定事項です。この瞬間にスタートアップ企業はファミリービジネス企業となり、最初の起業家は、後を継ぐスキル、あるいは関心すらないかもしれない子どもに支配権を譲らければなりません。

「私は、この事業をファミリービジネスの中で続けていきたいと強く希望しています」と同氏は語っています。

「以前は三人の息子全員に引き継いでほしいと考えていましたが、今は、この会社でキャリアを積みたいと考えているのはCesarだけです。他の二人は他にやりたいことがあるようなので、次世代への承継を注意深く行わなければなりません。他の二人の息子たちが株を売却することになったら、この会社は外部の人間の手に渡ってしまいます。」

このことを念頭に置きながらAgustín氏は、正式な承継プロセスを進めてきました。これは、今後の三人の息子のそれぞれの役割(二人はオーナー、一人はオーナー経営者)を定めるものとなります。これと並行して、同社の経営体制を整えるための多数のイニシアチブも実行されています。

「当社は、しっかりしたコーポレートガバナンスを設け、明確なプロセスとポリシーを定める必要があります。これにより、効率性と透明性を備えたプロフェッショナルな経営が可能になります。また、株主の信頼感を高め、家族間の良好な意思疎通も促します。この一環としてすでに、全部門のリーダーが参加する月次経営会議を開催しています。」

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小林 和也

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越田 勝

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高田 佳和

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