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世界の眠りを変える:英国における技術革新と再発明

Simon Spinks氏

Harrison Spinks 業務執行取締役/英国/ベッドメーカー

Harrison Spinksのベッド事業は現在第5世代に入り、合計3世代が事業にかかわっています。

Harrison Bedsは、20世紀の大部分を中級クラスのマットレスメーカーとして過ごし、定評も利益も安定していましたが、実質成長はほとんどありませんでした。その後、90年代の不況を受け、事業は難局に直面しました。

現在の業務執行取締役、Simon Spinks氏は当時の話を次のように語っています。

「当社は、新しいビルを建て、多額の融資を受けていました。しかし、不況に陥ると銀行が援助を渋るようになりました。私はまず、コストを削減するために業務上の変更を行いましたが、成果はそこそこにとどまりました。売上を伸ばす必要もありましたが、方法が分かりません。最終的に、二つのことを思いつきました。一つは、昔に立ち返ること。もう一つは、前を向くこと、つまり技術革新に目を向けるということです。私は、当社のルーツを調査し、大量の過去の記録を精査しました。そこで私は、『Spink & Co』という名前を見つけました。祖父が商号として使っていた名前だと、そのとき初めて知りました。次に、この業界内に目を向けると、競合他社は実際に利益を上げているということが分かりました。驚くべきことに、他社には独自のセールスポイントがあり、高い値段で販売できる技術があったのです。」

Simon Spinks氏 Harrison Spinks 業務執行取締役

Simon Spinks氏 Harrison Spinks 業務執行取締役

そこで得た見識から、Simon氏と父親は新たなベッド作りの方法に目を向けるようになりました。そしてSimon氏は、フォード車のエンジンに着想を得たアイデアを思いつきました。要するに、スプリングの中にスプリングを入れるという発想です。それがまったく新しいタイプのマットレスの開発につながりました。また、非常に貴重な知的財産も得られました。そのマットレスは、Spink & Edgarという新しいブランド名で、高価格製品として市場に投入されました。

「当社にとっては大きな変化でした。それまで自分たちが消費者ブランドであると意識したことも、そのように振る舞ったこともありませんでした。それは、『小企業のメンタリティ』にとらわれすぎていたからだと思います。」

Harrison Spinks 縫製室

Harrison Spinks 縫製室

以来、同社は技術革新を続け、100%天然素材のマットレスのパイオニアとなっています。この製品は形状記憶フォームマットレスの現在のブームに意識的に対抗しています。300エーカーの農場も所有し、麻や亜麻を栽培している他、ヒツジも飼育しています。繊維作物や羊毛を他の地元の農家から調達するなど、できる限り現地で原材料を調達しています。Simon氏は、「私たちは、原料をさかのぼることを決して怖れません」と語っています。

これらの技術革新により、Harrison Spinksは約20%の年間成長率を達成しました。しかしこのような成長に伴い、新たな課題が生じました。

「成功は、緊急の課題ではないので、自己満足になるというリスクがあります。そこで、直近の課題を作り出していかなければなりません。また、失敗に備えておく必要もあります。失敗の可能性に対処できないならば、本当の意味での革新的な会社だとは言えません。失敗しなければ学ぶことはなく、学ばなければ成功できないからです。」

次の課題は、最近行われた同社のITインフラのアップグレードを完全に統合し、製造および顧客サービスの水準を維持し、会社の成長に応じて強化していくことです。また、さらなる技術革新も待っていると言えるでしょう。「当社の使命はシンプルです。世界の眠りを変えたいのです」とSimon氏は語っています。

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小林 和也

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越田 勝

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