次世代のETF 資産運用会社にETF戦略が必要な理由

2014-11-18

本稿は、上場投資信託(ETF)商品、市場インフラや販売について、また資産運用会社がETFに関する戦略を必要とする理由について考察しています。

近年の資産運用業界においてETFは著しい成長を見せており、ETFの運用資産額は、今後3年から5年間で5兆米ドルにまで成長する可能性があります。その成長の理由として、その低コストという利点だけではなく、特定のアセットアロケーションの構築に使いやすいという利便性も持ち合わせてるということが挙げられます。

次世代のETF 資産運用会社にETF戦略が必要な理由
これまでのETFは米国で大きく成長してきましたが、今後はアジア・ヨーロッパを含めグローバルで急速に成長すると考えられます。商品性という観点では、アクティブETF市場は徐々に拡大すると考えられますが、解決すべき課題は多くあります。また、アクティブETFに限らず、トラッキングエラー、取引決済や流動性など、成長に向けての課題があります。
こういった課題があったとしても今後ETFは引き続き成長すると考えられ、環境の変化に対応して戦略策定を行う必要が出てきます。

本報告書は、PwCメンバーファームが2013年11月に発行した『The next generation of ETFs - Why every asset manager needs an ETF strategy』を翻訳したものです。翻訳には正確を期しておりますが、英語版と解釈の相違がある場合は、英語版に依拠してください。