
M&Aを成功に導くビジネスDD(デューデリジェンス)の進め方【第10回(最終回)】これまでのまとめ ~ビジネスDDをどう進めるか~
最終回の第10回は改めてビジネスDD(デューデリジェンス)における肝を振り返りながら、新しいビジネスDDについてこのシリーズの総まとめとして考察します。
本連載では、そもそもビジネスDD(デューデリジェンス)はなぜ行うのか、何を行うものなのか、どのように進めていくべきかについて筆者なりの体験も踏まえて考察します。
また、近年、ビジネスDDでカバーすべき論点も拡大してきています。本連載では、近年、ビジネスDDで議論となった新しい論点についても触れていきます。
※本連載はPwCアドバイザリー合同会社のプロフェッショナルによるM&A情報・データサイトMARR Onlineへの寄稿記事を転載したものです。
最終回の第10回は改めてビジネスDD(デューデリジェンス)における肝を振り返りながら、新しいビジネスDDについてこのシリーズの総まとめとして考察します。
第9回は、ビジネスDD(デューデリジェンス)で求められる新たな視点である社会課題への対応を、特に、近年強く意識されるサステナビリティというキーワードも踏まえて考察します。
これまで、一般的なビジネスDD(デューデリジェンス)について記載してきましたが、第8回は少し視点を変えて、ベンチャー企業へのビジネスDD(デューデリジェンス)について、一般的なビジネスDDとの違いに触れながら、そのポイントについて解説します。
第7回では事業計画について、スタンドアローンとシナジーという大きく2つのパートに分けて、より実務的な観点から留意事項などについて具体例も交えながら解説します。
第6回では分析を踏まえた事業計画の策定、ビジネスDD(デューデリジェンス)における事業計画の位置づけおよびその概要、PMIに向けビジネスDDで実施すべきことについて解説します。
これまで、ビジネスDD(デューデリジェンス)において、事業をどう評価するかを中心に記載してきましたが、第5回は「経営力」に焦点をあてます。経営力に関してどう評価していくか、何を論点としていくべきかを考えます。
第4回ではビジネスDD(デューデリジェンス)を実施した際に議論となる「対象企業/事業の競争力の源泉は何か」について、競争力とは何かを改めて考察したうえで、競争力分析の一般的な手順を踏まえながら、解説します。
第3回ではどのようにして事業構造を分析していくのかについて、市場成長性、市場シェア、バリューチェーン/ビジネスプロセス、新規参入リスクの4つの視点から、より具体的に解説します。
2025年のプライベート・キャピタルにおけるM&Aは、業界を統合するような取引や業界の再編によって2024年来の世界的に活発な活動が継続し、加速すると予想されます。
金融サービス業はマクロ経済情勢や地政学的緊張による不確実性に引き続き直面しているものの、メガディールの復活とディール金額の増大に伴い、2025年にはM&Aが活発化するとの楽観的な見通しが広まっています。
消費者心理はパンデミック後のインフレと金利の急上昇から完全には回復していないものの、消費者市場のディールメーキングは2025年に回復の兆しを見せ始めています。
AIブーム、テクノロジーとビジネスモデルの継続的なディスラプションに伴い、テクノロジー・メディア・情報通信(TMT)分野のM&Aは2025年も活発に行われる見込みです。