
タンパク質の世界的な不足を乗り越えるために―社会受容性構築における自治体の役割に関する考察―
昆虫由来のタンパク質はプロテインクライシスの解決策の一つですが、その受容に向けては文化的、心理的な抵抗感など多くの障壁があります。本稿では、小学校での循環型環境教育プログラムを基に、昆虫由来のタンパク質への理解や価値観の転換について考察します。
デジタル時代においては、組織をとりまく環境や状況は加速度的に変化し、不確実性が高まっています。そのような状況下においては、組織におけるプロジェクトに対する期待も大きく高まってきています。
昨今、成果にたどり着く過程においては、これまでの課題ありきの「予測型アプローチ」ではなく、その場その場で直面する課題に対応し、必要に応じた打ち手を考える「適応型アプローチ」が求められます。それと同時に、期待される成果も「システムを中心とした成果物」から「ヒトを中心とした組織、ステークホルダーの価値創出」へと形を変えています。
その結果、プロジェクトマネジメントの対象においても、特定のフェーズに限定するのではなく、組織戦略に基づいたポートフォリオから始まり、プログラム、プロジェクト、プロダクトを対象としたライフサイクル全体のマネジメントまで手を広げることが不可欠になっていると考えます。
私たちはこのような変化に対応すべく、プロジェクトマネジメントを行うにあたっては、QCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期)管理に焦点を当てて支援する従来型のPMO(Project Management Office)から、成果の創出に焦点を当ててポートフォリオ、プログラム、プロジェクト、プロダクトのマネジメントを支援するValue Delivery Managementにシフトして支援していきます。
PMOからValue Delivery Managementへシフトするにあたっては、Project Managementの技法を刷新するのみならず、マインドセットの変革に着目したリーダーシップ開発である「アジャイルリーダーシップ(Agile Leadership)」と、新たに目指す価値の提供に必要な組織・個人の変革を行う「チェンジマネジメント(Change Management)」を融合することで、自らの変革を価値創出の源泉とする新たなアプローチを提唱します。
Value Delivery Managementは成果の創出に焦点を当て、ポートフォリオ、プログラム、プロジェクト、プロダクトのマネジメントを支援しますが、その価値提供のマネジメントは、プロジェクトマネジメント協会の「PMBOKガイド(第7版)」に記されている8つのプロジェクトパフォーマンス領域(ステークホルダー、チーム、開発アプローチとライフサイクル、計画、プロジェクト作業、デリバリー、測定、不確かさ)と整合する形になります。
加えて、環境や状況の変化によってもたらされる多様な課題に反射的に対応していくためには、プロジェクトをリードする一握りの知の巨人の経験値に頼るのではなく、プロジェクトに参画する全てのメンバーの集合知を最大化・体系化することが重要になってきます。そのうえで広くフィードバックを求め、連続的かつ短期的なサイクルの中で学びを取り込みながらプロジェクトを推進することこそが、価値最大化への近道と言えるでしょう。
PwCコンサルティングではこのような考えに基づき、短いサイクルの積み重ねで継続的改善することを目的としたスケールド・リーンアジャイル・アプローチ(Scaled lean-agile approach)をValue Delivery Managementに取り込み、クライアントの価値最大化の実現に向けた支援を行います。Value Delivery Managementを進める上では、デジタル空間など最新のテクノロジーを最大限活用しながら、以下のような取り組みを推進します。
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日本では経済安全保障分野におけるセキュリティ・クリアランス制度の運用開始に向け、具体的な運用に関する政令などの制定に向けた準備が進行中です。諸外国のセキュリティ・クリアランスに関わる組織運営の事例を踏まえ、国内組織で想定される準備策や留意点をまとめました。
経営改善を実現し、「改善を持続できる組織」に移行している小田原市立病院を事業管理者・病院長の立場で築き、リードしている川口竹男氏に、病院経営への思いを伺いました。
宮城県女川町の須田善明町長をお招きし、PwCコンサルティング合同会社の林泰弘、犬飼健一朗が、自治体の存在意義を再定義する必要性、デジタル広域連携の可能性、未来に備えた変革ストーリーについて語り合いました。