
製造業の未来を切り開くエンジニアリングチェーンのDX
日立製作所のリーダ主任研究員 長野岳彦氏と主任技師 大石晴樹氏、PwCコンサルティングのシニアマネージャー佐藤 涼太が、設計開発領域の変革に取り組む理由、変革ポイント、活動推進における課題について議論しました。
昨今の顧客要求のさらなる高度化・不透明化、働き方改革による労働時間の減少などにより、製品開発プロジェクトの複雑性や難易度はますます高まっています。
一方、過去にPwCコンサルティング合同会社が実施した「開発設計マネジメント実態調査」*において、開発設計マネジメントの水準が高い企業は、低い企業に比べて過去5年間の収益性が高い傾向にあることが明らかになっています。また製品開発のQCD(品質・費用・納期)に影響を及ぼす最大の要素がプロジェクトマネジメントであることも分かりました。
このような状況を踏まえ、PwCコンサルティングはクライアントの製品開発プロジェクトに参画し、プロジェクトマネージャーとともにプロジェクトマネジメントを強化する実務支援を行っています。サービス提供にあたっては、プロジェクト管理ソフトウェアであるMicrosoft Project(以下、MS Project)を最大限に活用することで、膨大な日程計画の更新の効率化や、成り行き日程のシミュレーションによる最終期日の遅延の早期把握などを実現します。
*2019年2月、日経BP社と共同で実施
製品開発プロジェクトを成功に導くためには、以下の4つの視点を意識したマネジメントが重要です。
管理の過程で現場の空気を前向きに明るく保つことが重要で、それが関係者の能力を最大限に引き出し、リスクを早期に発見することにつながります。
PwCコンサルティングは、これら4つの視点をベースにプロジェクトマネジメントを支援します。
製品開発プロジェクトにおける不確実性の高いリスクの管理、解決策が見えていない課題の管理、現状と目標(あるべき姿・ありたい姿)のギャップをめぐる問題の管理、そして各担当者が推進するタスクの管理を、Plan-Do-Check-Action(PDCA)のプロセスで継続的に改善し、製品開発プロジェクトの実務を支援します。
PwCコンサルティングはこれまで、MS Projectを活用してさまざまな製品開発におけるプロジェクトマネジメントの実務を支援し、開発スケジュールの遅延防止・挽回や品質目標・コスト目標の達成などに寄与してきました。実績の一部を紹介します。
対象製品 | プロジェクト人数 | 成果 |
計測機器 | 20名程度 | 前機種と比較して20%の開発期間短縮を実現 |
携帯基地局 | 300名程度 | トラブル発生によるプロジェクトの赤字額を30%削減(成り行きベース) |
防衛機器 | 10名程度 | 定常的な納期遅延を80%削減 |
船舶機器 | 30名程度 | 通常よりも大幅に短い目標最終納期を達成 |
自動車シート | 50名程度 | 定常的な納期遅延を40%削減 |
日立製作所のリーダ主任研究員 長野岳彦氏と主任技師 大石晴樹氏、PwCコンサルティングのシニアマネージャー佐藤 涼太が、設計開発領域の変革に取り組む理由、変革ポイント、活動推進における課題について議論しました。
近年、自動車業界においてもAI技術の革新が進んでいます。 新たな安全規格となるISO/PAS 8800の文書構成や既存の安全規格(ISO 26262, ISO 21448)との関連性について概要を整理するとともに、AI安全管理およびAIシステムの保証論証について紹介し、AIシステム開発における課題について考察します。
京都大学の塩路昌宏名誉教授と、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE)の担当者をお招きし、水素社会実現に向けた内燃機関やマルチパスウェイの重要性について議論しました。
京都大学の塩路昌宏名誉教授と、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE)の担当者をお招きし、産官学連携での水素エンジンの研究開発の重要性と、具体的な課題について議論しました。