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企業のM&A支援で協働する機会の多い4法人のメンバーが、これまでに直面した困難な状況や、プロジェクトを通して成長を感じたことなどについて語り合いました。
PwC Japan有限責任監査法人
ガバナンス・リスク・コンプライアンス・アドバイザリー部
シニアマネージャー
S.I
PwCコンサルティング合同会社
Financial Services(金融サービス)
ディレクター
K.I
PwCアドバイザリー合同会社
Financial Services(金融サービス)
シニアマネージャー
S.Y
PwC税理士法人
国際税務サービスグループ(移転価格)
シニアマネージャー
M.O
4法人から専門家が集結。
“One PwC”として、企業のM&Aを支援
企業は今、素早い変革を求められており、常に変化を続けなければ生き残るのが難しい状況にあります。企業価値向上のための経営戦略を実現するためにM&Aや再編といったディールを活用するアプローチが増えています。PwCは戦略の立案からディールの実行まで、あらゆる段階でサポートしており、PwC Japanグループの各法人からビジネス、財務、税務、会計、法務など多岐にわたる専門知識を持つ100名を超えるメンバーがxLoSで集結。“One PwC”としてクライアントの変革を支援するチーム(Deals Platform)を組成しています。
xLoS について
PwC Japanグループは、xLoS(cross line of services)としてさまざまなチームと、部門や組織の壁を越えて「協働」を行い、個々では解決できない課題に対して向き合っています。
そんなコラボレーションストーリーをご紹介します。
―本日集まっていただいたメンバーについて教えてください。
S.Y
私が所属するPwCアドバイザリー合同会社は統合の検討段階から参画し、クライアントをサポートしています。大規模な統合プロジェクトになると、プロジェクトを円滑に進めるため、経営統合に向けた全体の進捗を管理する事務局を作ったり、その傘下に個別の機能について検討を行うワーキンググループを設置したりします。私とK.Iさんは事務局に入り、国際税務(移転価格)に関することであればPwC税理士法人のM.Oさん、審査・債券管理であればPwC Japan有限責任監査法人のS.Iさんというように、xLoS(cross line of services)で各分野の専門家に協力をお願いし、プロジェクトを行っています。
―これまでに直面した困難な状況、印象に残っていることを教えてください。
S.Y
経営統合の場合は買い手と売り手では立場が大きく異なりますが、両社対等での統合案件は特に難しさを感じます。対等統合では、両社にとって中立なアドバイザーとして参画するケースがあります。対等とはいってもどちらかは統合される立場になるため、自分たちの会社そのものがなくなってしまうわけですから、あらがいたくなる気持ちも生まれるでしょう。そんな環境の中で、中立なアドバイザーとして真摯にその気持ちを汲みながらも、統合を進めていくための前向きな議論を潤滑油的な役割として進めていくことが求められます。そこが一番苦労するところですね。
K.I
現実的な問題として、経営統合では働く方に大きく影響することが起こります。単純化した例を挙げれば、2つあるポストが1つになってしまうようなこともある。中立の立場で参画する案件では、危機感や不安を抱く方々がいらっしゃるなかで、どちらか一方の立場に寄っていると取られかねない不用意な発言をするわけにはいきません。資料の文言や会議での発言一つ一つにまで、慎重に言葉を選ぶようにしています。
M.O
私は経営統合に関わる支援の経験の中で、日本親会社と海外子会社間の各種取引価格(移転価格)に関する移転価格ポリシー(グループ方針)を統合するプロジェクトなどを担当してきました。移転価格を変えることで、海外への所得移転ができ租税回避につながるため、これを防止するルールとして移転価格税制があります。移転価格課税額は多額となる傾向にあるため、移転価格税制およびビジネス上の観点から適切な統合となるよう慎重な検討が求められます。しかし、海外子会社には個別事情があり、議論が複雑になることも。私たちが移転価格専門家として間に入り、説明とすり合わせを重ね、最終的に関係者が納得する形でまとめた経験は、印象に残っています。
―xLoSで支援したチームでは、どんなところに成長を感じましたか。
S.I
大規模案件の支援の経験は、この先の自信につながっています。今度、類似案件を担当することになっても、「あのときこういう動きをしたから今回もあのときの経験を生かして進めることができる」という指標は、私自身のキャリアにとって財産となるでしょう。
S.Y
私はxLoSが持つ力、強みを実体験できていると思います。私の場合、新卒からコンサルタントとしてキャリアを重ね、さまざまな業種、テーマの案件に携わってきました。それが貴重な経験となった半面、専門性が身につきにくい一面もあったかと個人的には思っています。一方で、私一人の力ではどうにもならないこともPwC Japanグループとしての規模で考えると、どんなテーマやどんな案件に対してもそれぞれのプロフェッショナルが在籍しているわけです。幅広い専門性を持つ人たちの協力があれば、どんな課題でも答えを見つけ出すことができます。私は、“信頼され選ばれるアドバイザリー”を目標としていますが、xLoSでの経験が大きな鍵になるのではと確信しています。
K.I
私は以前、S.Yさんのコーチだったので、プロジェクトで一緒になった際には「立派になったなあ……」と、感慨深い気持ちになってしまいました(笑)。私自身としての成長は、大規模プロジェクトの経験を通して企業全体をそれまで以上に俯瞰で見られるようになったこと。ワーキンググループに分かれて統合を進めることが多いのですが、これはいわば企業の縮図で、とあるテーマに関するワーキンググループ内での検討が関連する他ワーキンググループに連携され、「それはできない」とか「こうした方がいい」と、すぐに反応が返ってくるんです。その後のコンサルティングにおいて自分たちが提案したことが、クライアントの中でどう展開され、どう波及するのかをより鮮明にイメージしながら取り組むことができるようになりました。
M.O
統合する2社は、国際グループビジネスの考え方やカルチャー、海外子会社の位置づけや関係性など、異なる点が多々あるケースが多く、そのような中で統合後の新会社としてのグループ全体に適用される移転価格ポリシーを策定しなければなりません。両社に違いがあるがゆえに、いろいろな意見が出てくることもあります。両社の違いを理解し、意見に耳を傾けつつも、関係者が納得いく形でまとめ上げるために、合理性あるロジックの構築と、丁寧かつ根気強い説明と議論ができるよう努めています。複雑で大変な部分はありますが、このような場を経験できることは醍醐味であり、成長を感じられる部分です。
―PwC Japanグループ内でxLoSによる協業が成功している理由はなんでしょうか。
S.Y
PwC Japanグループは、法人の違いはあれど、“そこに所属する全ての人材が仲間”というカルチャーが根付いています。他法人からの問いかけや協力依頼にも、みなしっかりと向き合うことで、xLoSによる協業が当たり前のようにできているのだと思います。そしてそのカルチャーは、いろいろなところに生きている。やりたいことが見つかったら他法人に転籍をしてもいいし、部署異動を希望することだってできます。私がPwCコンサルティング合同会社からPwCアドバイザリーに転籍を決めた理由も、xLoSでM&Aの案件を担当したことがきっかけでした。
M.O
PwC Japanグループでは、組織の垣根を越えてネットワークの力を結集しようという“One PwC”の意識が根付いています。クライアントから自分の業務分野ではないご相談を受けた場合には、他部署や他法人に気軽に相談ができるネットワークやカルチャーがあり、みな当然のこととして協力を惜しまないところが、xLoSによる協業を促進し成功に導いている理由だと思います。大型で複雑なプロジェクトでも一貫して対応できるのがxLoSの強さです。異なる部署・分野の方々と連携することで、新たな知識や発想、経験を得ることができるので、視野も広がり、個人の成長という意味においても価値のある機会になると思います。グローバルネットワークを通じたxLoSに携われる機会も十分ありますので、グローバルマインドで多種多様なプロジェクトにチャレンジしていきたいと思っている人には、魅力的な環境なのではないでしょうか。
K.I
xLoSに限らず、どんなシーンでもクライアントの課題に対して、組織の壁は関係なく解決策を模索する人、そしてそれが面白いと感じている人が集まっているのがPwC Japanグループなのだと思います。これは今、私が日本を離れている理由でもあるのですが、今は海外で受け入れられるサービスや製品を持っている日本企業が伸びている時代です。海外でも日本企業をサポートできるのがグローバルなネットワークを持つPwCの強みだと思います。xLoS、xBorderであらゆる垣根を越えてクライアントにサービスを一番良い形で提供することができたら、PwC Japanグループのビジネスがもっと面白くなるし、働いている人たちにとっても魅力的な環境になっていくと考えています。
S.I
プロジェクトを完遂するために、法人間の垣根がなく「一緒にやっていこう」というPwC Japanグループのカルチャーの影響はとても大きいと思います。そして、それを支えるインフラが整っていることも重要です。同じチャットツールを利用してすぐに意見交換ができますし、メールアドレスも会議ツールもグローバルで統一されています。カルチャーとそれを支えるインフラの両輪でxLoSが成り立っているのではないでしょうか。
PwC JapanグループはxLoSで進めるプロジェクトが多く、当然、関わる人材の規模も大きいですが、多彩なチームに所属するみなさんとともに働き互いに協力しながら、大きな課題を支援していくというのは非常に価値があります。そういう楽しさを感じたい人はまさに向いている職場だと思いますし、私自身、xLoSになくてはならない人材を目指してよりスキルを高めていきたいと思います。
PwC Japan有限責任監査法人
ガバナンス・リスク・コンプライアンス・アドバイザリー部
シニアマネージャー
S.I
2011年入社
大学卒業後、プライスウォーターハウスクーパース株式会社(当時)に入社。その後、PwC Japan有限責任監査法人に転籍し、ガバナンス・リスク・コンプライアンスアドバイザリー(GRC)部に配属。主に金融機関向けのリスク管理アドバイザリー業務に従事。
PwCコンサルティング合同会社
Financial Services(金融サービス)
ディレクター
K.I
2016年入社
総合系のコンサルティングファームを経て、2016年にPwCコンサルティングに入社。金融機関向けのコンサルティングに従事し、2024年1月よりPwC South East Asia Consultingに出向。
PwCアドバイザリー合同会社
Financial Services(金融サービス)
シニアマネージャー
S.Y
2014年入社
大学院修了後、プライスウォーターハウスクーパース株式会社(当時)に入社。PwCコンサルティングの金融サービスチームを経てPwCアドバイザリー合同会社に転籍。以後、Strategy FSPEにてM&Aや組織再編領域におけるアドバイザリー業務に従事する。
PwC税理士法人
国際税務サービスグループ(移転価格)
シニアマネージャー
M.O
2014年入社
前職の金融機関を経て、2014年にPwC税理士法人に入社。国際税務サービスグループ(移転価格)に所属し、主に金融機関や事業会社向けの移転価格コンサルティングサービスに従事。
※ 法人名、役職、本文の内容などは掲載当時のものです。