プロフェッショナルの視点

PwCアドバイザリーでの働きがい 5

H.Nakazawa(Manager/Restructureing & Operational Improvement)
2014年入社(新卒)

大学院生だった時に証券会社での長期インターンを経験し、企業価値の向上に興味を持つように。それがきっかけとなり、ファイナンシャルアドバイザーを目指し始めたといいます。その思いが叶い、現在はRestructuring & Operational Improvementにおいてクライアントの事業再生に向けた再生計画の策定、金融機関への交渉、資金調達の支援などに従事。事業再生のアドバイザー業務の魅力について語ります。

事業再生は総合格闘技。あらゆる方向からアプローチし、課題を解決する

事業再生のアドバイザリー業務は、業績不振、資金不足など、さまざまな課題を抱えて経営不振に陥ってしまったクライアントに伴走し、事業再建に取り組む仕事です。どのくらいの時間とお金をかけるのか。どのように進めるのか。何が鍵となるのか。会計の知識だけではなく、手続きを進めるための法律の知識、会社の戦略を考えるための経営脳、業界の動向や会社の成績など幅広い知識が必要です。

事業再生フェーズにあるクライアントは、経営難や人員損失などにより、追い詰められていることがほとんどです。そのため、アドバイザーに対して警戒心が強くなり、情報収集が難航するケースが多々あります。特に現場で働く方は、経営難により自分が解雇されてしまうかもしれないという不安を抱えている場合もあるため、情報を求める時は、「なぜその情報が必要なのか」「どうして質問に答える必要があるのか」を明確にし、丁寧に説明しなくてはいけません。プロジェクトを前に進めるために最も大切なのは、何よりもクライアントとの信頼関係を築くことだと思います。綿密にコミュニケーションをとることはもちろん、質問を受けた際には次に聞かれるであろう質問への回答やデータも先回りして用意しておきます。さらに、クライアント自身も気づいていないような課題まで深掘りし、その解決策をクライアントと一緒に考えます。これらを徹底して続けることが、クライアントからの信頼につながると考えています。

なかなか一筋縄にはいかない中、さまざまな方向からアプローチし、信頼関係を築きながら進めていく。まさに、アドバイザリー界の総合格闘技のようなものですよ。

「やりがいに悩むことがない」。それが、この仕事の魅力

これまで心掛けてきたのは、クライアントのためにできることを徹底的に考え、実行し続けることです。再生案件では、資金的にもひっ迫し、打ち手が限られる中、再生に向けてクライアントと今後の事業戦略について徹底的に議論し、並行して利害関係者の調整やスポンサー選定などに奔走します。体力的にも精神的にも辛さを感じることもありますが、無事に再生計画が承認され、クライアントから「この日をもって再生のスタート地点に立つことができた。本当にありがとう」という言葉を頂いた瞬間は、何にも代えがたいものがあります。それまでの努力が報われ、ものすごく大きな達成感とやりがいを感じることができます。

この仕事の魅力は、やりがいに悩むことがないことです。「自分の仕事が誰の役に立っているのか分からない」「やりがいが見つからない」という仕事の悩みを抱えている人がいるかもしれません。しかしアドバイザリーの仕事は、課題を抱えているクライアントの将来を拓くことに貢献できるため、誇りを持ち、日々やりがいを感じながら働くことができます。

課題があって当たり前。この環境だからこそ、挑戦していける

やりがいは大きいですが、その分難しい案件も多いですし、なかなかうまくいかず悩むこともあります。しかし、困った時に上司やチームメンバーに気軽に相談できる雰囲気があるため、よく助けられています。コンサルティングファームならではかもしれませんが、全員が課題解決の専門家であり、「悩みや課題というのは、あって当たり前。解決方法を考えれば良い」、というスタンスで向き合ってくれるため、どんなに小さな課題でも気負わずに相談することができます。相談する内容は業務内容に限らず、働き方やライフプランも含まれます。私自身、子どもがいるため急な予定で仕事を抜けなくてはいけない時があるのですが、それをとがめるメンバーはおらず、「では、どう対応するのがベストか」を一緒に考えてくれます。そのため、「より挑戦していこう」とポジティブな気持ちで働くことができています。今後もアドバイザーとして自分にできることを追求し続け、周りの力も借りながら、社内外を問わず「H.Nakazawaさんに仕事を頼みたい」と指名していただけるよう、努力していきたいです。

※部署名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。