若手職員に聞きました 入社前と後で変わった仕事のリアル

監査・会計の業務に実際に携わってみると、入社前に抱いていたイメージとは異なることや、新しく気付くことがたくさんあります。若手職員5名に、仕事のリアルや入社前に想像していたことと現実とのギャップ、それを踏まえた今後のキャリアの目標を聞きました。

勝田 勇気
銀行・証券アシュアランス部/シニアアソシエイト
2017年、学生非常勤職員として入社。2019年8月から約半年のアイルランド語学留学を経て2020年に正職員に。主に外資系証券会社の監査業務に従事。

菊地 俊喜
消費財・産業財・サービス アシュアランス部/アソシエイト
公務員を経験後、米国公認会計士の資格を取得。2020年PwCあらた有限責任監査法人入社。主に製造・卸売業の財務諸表監査、内部統制監査業務に従事。

中田 大基
テクノロジー・エンターテイメントアシュアランス部/アソシエイト
2019年、学生非常勤職員として入社し、主にテクノロジー系企業の監査業務に従事する。2020年には、PwC Japanグループのデジタル人材育成プログラム「Digital Accelerators」のメンバーに選出される。

荒木 佑美奈
保険アシュアランス部/アソシエイト
2020年、学生非常勤職員として入社し、2021年から正職員。損害保険会社の監査の他、「学生パートケアプロジェクト」の立ち上げ業務などに従事。

竹政 理恵子
資産運用アシュアランス部/アソシエイト
2018年、公認会計士育成採用で入社。2019年10月から監査業務・金融規制に関するアドバイザリー業務などに従事。入社1年半でVR研修の制作も担当。

※法人名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。

入社後に感じた仕事の奥深さ
先輩のバックアップのありがたさ

勝田
入社する前は、監査業務というのは会計士の資格試験で勉強した内容を生かして仕事をするものだというイメージがありました。しかし、入社して実際に業務を始めてみると、試験勉強で学んだ知識は基礎的なものに過ぎないということを痛感しました。

竹政
私もその感覚はすごく分かります。私はコンサルタントを目指して就職活動をする中で、「会計の専門知識があれば、自信を持ってクライアントに提案ができる」と思い、公認会計士の資格を取ることにしました。PwCあらたに入社し、現場に出て実際に業務に携わってみて、監査の奥深さに驚きました。「クライアントの会計処理には正解がある」と思っていましたが、現実には深い業界知識と監査・会計の理解が不可欠であり、それらをベースにクライアントの現状を掛け合わせなくてはいけない。それが何より難しく、勉強の日々です。

荒木
現場では会計知識を持っていることは当たり前で、より高度なレベルが求められますよね。それもあって、最初に現場に出た頃は正直なところ心細かったです。特に私は学生非常勤職員として入社したのが2020年4月で、COVID-19の拡大による緊急事態宣言の真っ只中だったため、研修は全てオンラインでした。内容の理解度に不安もあり、同期と気持ちを分かち合うことが難しい部分もありました。

勝田
在宅勤務は私も最初、仕事の勝手が変わって戸惑いました。経験の少ない若手ならなおさらですよね。

荒木
しかし私の場合、その不安や心細さを、就職活動をしている頃からお世話になっているシニアマネージャーに相談したことが、次世代の学生非常勤職員をサポートする「学生パートケアプロジェクト」を立ち上げるきっかけになりました。PwCには職階や年齢、年次に関わりなく、声を上げることが全ての人に奨励されている「Speak Up」という企業文化がありますが、まさにこういうことなんだと実感できました。また、「Speak Up」というのは職階の下の人が勇気を出して声を上げるイメージだったのですが、本来は職階に関係なく自分の意見を発信し、ともに考えて解決方法を導いていくという、とても温かいものだということに気付かされました。

中田
そのとおりですね。その声を上司や先輩が受け止めてくれる「Listen Up」や「Follow Up」がセットですよね。私も似たような経験があります。デジタル分野で会社に貢献したくて「Digital Accelerators」(デジタル時代のPwC Japanグループを担うリーダーの育成を目的としたトレーニングプログラム)に挑戦したいと思ったのですが、学生非常勤職員が選ばれた前例はなく、応募することに悩んでいました。しかし、それを上司に相談したら「前例はないけど、本気なら力になる」と推薦してくださり、最終的に選考を通ることができました。「選ばれたからには、学生かどうかは関係ありません。責任を持って全うし、PwCに貢献してください」という熱い言葉までいただき感激しました。

職階や経験の有無に関係なく
部門を横断した業務に携われる

菊地
PwCあらたでは、職階や経験の有無で区別せずに希望があれば聞いてもらえますし、一人一人のやる気を大事にし、得意な部分を伸ばそうとしてくれるのを感じます。私は前職が公務員で、中途入社したのですが、仕事の面で不利に感じることはありません。さまざまなバックグラウンドの人がいて、お互い協力したり刺激し合ったりできるのが、かえっていいと思えるくらいです。

荒木
個人の意見を尊重して、「やりたい」と手を挙げたら、任せてくれる。そこは就職活動のときにPwCに抱いていたイメージどおりでした。

竹政
基本的には、不安も希望もよく聞いて対応してくれますよね。eラーニングの研修も急速に進化していると感じます。私もVRを活用した研修の開発に携わらせてもらいました。

荒木
竹政さんのプロジェクトには、私も参加させてもらいました。PwCあらたには部門を横断したプロジェクトが多く、挑戦できる機会も多い。それで同世代の知り合いも増えました。

菊地
PwCあらたでは、他部門の研修もeラーニングで受けられるので、私は空いた時間があれば、受講するようにしています。

勝田
在宅勤務でも、今は以前と同レベルのサービスを提供できています。約1年で、デジタルを活用して業務改革や業務効率化を進められたのもPwCあらたの底力だなと思います。

中田
デジタルの世界はトレンドの変化も激しいですが、先手先手で取り組めていますよね。

失敗は織り込み済み。
それを前提に若手の成長を後押しする土壌がある

荒木
仕事が成功した話ばかりしていますが、実は失敗もあります。メールの宛名の漢字を間違えてしまったり。

竹政
私もあります。以前案内していただいたことがある会社を訪問する際に、最寄り駅で迷子になってしまったこともありました。社内ミーティングで何の意見も言えなくなってしまったこともあります。

中田
私は、今までリーダーの役割を避けてきたのですが、慣れない中で任されたことがありました。そのときのミーティングでその後のスケジュールを曖昧にしたまま終わらせてしまい、一緒に関わっている同期から、後で叱られました。皆の前でなく、電話で言ってくれたところに優しさを感じましたね。

竹政
失敗をしても、若手のうちは先輩たちがフォローしてくれますよね。失敗しても、上手に仕事を振りながら育てようとしてくれます。「これをやり切れば世界が広がるよ」と難しい仕事をドンと渡されることもありますが、実際にやり終えると本当にそのとおりになっています。

荒木
私の先輩は、「頑張って登ろうとしている人には、いくらでもはしごをかけてあげる」と言ってくれ、とても心強く感じます。後押ししてくれる安心感があると、頑張れますよね。

竹政
はい。先輩たちのようにクライアントから信頼される会計士になるため、今は基礎を固めるべき時だと思っています。質問できるのも、失敗できるのも今のうちですしね。

勝田
竹政さんは、入社前からコンサルティングやアドバイザリーという目的を持っていたそうですが、すごいですよね。私が学生非常勤職員で入社したときは、せいぜい「英語を使って仕事ができればいいな」くらいの気持ちしかなく、先のことまでは考えられていませんでした。その割には週5日も勤務していたから、PwCあらたで監査の仕事をするのが性に合っていたのかもしれないです。

日々の仕事に真摯に向き合い続けた先に
見えてきた将来の夢や目標は?

荒木
私は「将来のキャリアの目標を明確に持ち、そこから逆算して今はこの仕事に取り組む」というタイプではないので、目の前の仕事にしっかり取り組み、その積み重ねがキャリアにつながればいいと思っています。やりたいことが将来見つかったときに、それを実現できるのがPwCあらただと思っています。先ほど話した「学生パートケアプロジェクト」もまさにそれで、自分がリアルに感じた困り事を解決したいと思い始めました。

中田
私も荒木さんと同じです。ただ、私が取り組んでいるデジタル分野は、変化のスピードがものすごく早い。そこに向き合い続けることが、既に挑戦です。そしてまたそれが、将来のキャリアにつながると信じています。

菊地
私は転職するために会計士資格を取り、中途採用のハンデが少なく、海外駐在もできそうだという理由でPwCあらたに入社したのですが、今は会計の仕事の奥深さに魅力を感じていて、監査以外の世界にも興味が広がっています。将来は、アドバイザリーに進むのもいいし、サステナビリティやESG(社会的責任投資)など、新しい分野に取り組むのもいいなと考えています。PwCあらたは将来の仕事の選択の幅が広いので、今後じっくり考えていきたいです。

勝田
将来といっても、この先に何が起こるか分からないですし、デジタルやAIの進化により、監査に求められる役割もこの数年、数カ月単位で変わっていくかもしれません。ただ、デジタルの知見を身に付けておくことは、これからの時代に適合する上で大事だと思っています。私も今年、Digital Acceleratorsに参加しますが、自分のキャリアにプラスになると思うと楽しみです。

菊地
ここまで仕事の話ばかりでしたけど、PwCあらたは入社初年度から有給休暇がきっちり取れて、ワークライフバランスが取りやすいという良さもありますよね。転職組の私は、特にそれを感じます。

勝田
確かに休日もしっかり休めます。それにPwCあらたには、キャリアプランについて定期的に上司と相談する機会もあるし、また成果をきちんと評価してもらえる人事評価制度があるので、個々人が目標をもって自分のペースで働いていくことができると思いますね。