コンサルティング未経験者でも入社後の研修や部内のサポートにより、プロジェクトへの円滑なオンボーディングが可能に

Financeを通じて企業改革へ貢献したいという強い思いを持って入社

PwCコンサルティングに入社する前は、事業会社を3社経験しました。制度会計、販売金融、原価計算の実務経験を積み、直近ではFP&A、経営管理業務やIFRS導入、ERP導入プロジェクトにも従事し、管理職・マネージャーとして数十名程度のチームを率い、経営管理実務のマネジメント、システム導入等のプロジェクトリーダーを担っていました。

国内外の事業会社で経営管理領域全般に携わった経験から、外資系大手企業と比較して、日系企業の現場はまだまだ経営管理業務やそれに関連するシステムの活用を通じた効率化・生産性の向上に苦労していることを肌で感じていました。これまでの経験を踏まえて、ファイナンス・FP&Aの専門性を通じて、クライアント企業が高付加価値化するような企業改革に貢献したいという強い思いを持ってPwCコンサルティングに入社しました。

業務経験を活かして解像度の高いあるべき姿・To-Be像を整理

入社後はFinance Transformationチームに所属し、直近では大手重工会社の経営基盤刷新プロジェクトにおいて、経営管理の高度化やEPM導入・活用を支援しています。プロジェクト規模も大きいため関係者も多く、経営管理領域だけでなく、販売・調達・設計・生産技術・生産管理の業務知識も必要で、チャレンジングかつやりがいのあるプロジェクトだと実感しています。

前職における経営管理実務の業務経験は、ヒアリングなどを通じて認識したAs-Isから課題を整理し、クライアントのあるべき姿、To-Be像を高い解像度で整理することに活かされていると思います。長年の業務で培われた知見・経験は、時間制約のある厳しい状況下でも、具体的なイメージを持って仮説を立案し、クライアントと合意形成ができることにも繋がっていると思います。

事業会社出身者をフォローアップする研修制度でコアコンスキルを強化

ただ、入社直後は、自分自身がバリュー・成果物であるというプレッシャー、求められる専門性の幅、品質とスピードのバランス感や、事業会社時代の仕事の進め方とのギャップに戸惑っていました。周囲が当たり前に進めている資料作成に大変苦労しました。

PwCコンサルティングでは、コア・コンサルティングスキルが不足していたり、不安があったりする事業会社出身者を対象に、CCSA(Core Consulting Skills Academy)という入社後研修があります。研修を通じて自分の足りないスキルを明確にでき、リカバリーに繋がったと思っており、円滑なオンボーディングの観点で大変にありがたいサポートになりました。

風通しが良くお互いを尊重するカルチャー、働きやすい職場環境

Finance Transformationチームのメンバーは皆コミュニケーションがフランクで、非常に風通しの良い雰囲気を感じています。意志を持った人・活動に対して、年次や職階に関係なく周囲が耳を傾け、支援する風土があることは、私にとって最も大きな魅力です。そういった風土を育む人たちの中で、大きなインパクトを与えられるプロジェクトに参画することで、より大きな成長が期待できると感じています。また、チームとしても明確なミッション・方針が示されており、その実現のための課題やその解決に必要な人材像が明確化されている点に組織力の高さも感じています。

また、私は東京在住ではありません。9割近くリモートワークでプロジェクトに参画しています。メンバーやクライアントとの調整はもちろん欠かせませんが、会社として在宅勤務とオフィス勤務を柔軟に組み合わせたハイブリッドワークを推進していることは、ワークライフバランスの観点でとても魅力に感じています。在宅勤務者が多くなると、特に中途採用者にとってはネットワーキングの機会は減少するため、その点で不安はありましたが、組織としてネットワーキング機会を増やすためのさまざまな取り組みを積極的に企画・実施しており、柔軟な働き方を会社として支援する姿勢が目に見えることは、安心して働ける材料です。

事業会社出身者の皆さんがコンサルタントを目指すうえで大切にしてほしいこと

最後に、事業会社出身者でもコンサルティング業務を十分に行えるか不安な方が多いと思います。私は、事業会社出身者には次の2つの素養が必要ではないかと、入社後のプロジェクトを通じて気づきました。

1つは、自身の過去の経験や学びを「正解」と思わず、クライアントにとっての数あるオプションの1つとして考える思考を持つことです。「正しいこと」の数は、ステークホルダーの数だけあります。顧客の立場で答えを追求する姿勢が重要だと感じています。

もう1つは、事業会社時代に業務改善プロジェクトやシステム導入プロジェクト等を通じて自ら率先して周囲をリードし、その中で関係者の摩擦や軋轢をハンドリングした経験を持つことです。変化が生じる際には周囲との摩擦や軋轢は避けられません。その時に、その摩擦や軋轢をどのように解消すれば良いかを考え実行に移す経験は、転職後必ず活かされてくると思います。摩擦や軋轢に対してどのように対処していくのか、クライアントとともに考え・行動することが信頼関係を築いていく上でより重要になってくると考えています。