森 直子
銀行・証券アシュアランス部
パートナー
井上 椋堅
保険アシュアランス部
シニアアソシエイト
桑村 美咲
消費財・産業財・サービスアシュアランス部
アソシエイト
久保田 正崇
執行役副代表
アシュアランスリーダー
※法人名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。
井上 7年後を想像した時、今まで正しいと思っていたことが必ずしも正解ではないかもしれません。自分自身の考えや価値観を持つことは大切ですが、同時に他の人たちの異なる視点や価値観も受け入れることで、自分自身の成長を促すことが重要だと思います。
桑村 これからの社会において働く女性の数が増え、女性リーダーの割合も高まるのではと想像しています。そして、誰もが働きやすい環境が整備されていくことを期待しています。
森 将来の変化を当然のこととしてとらえられるのは、今の若い世代の強さですね。
7年前に自分たちの未来を想像した時、これほど大きく変わるとは想像もつきませんでした。想像した未来を実現するためには、今の延長線ではなく、全く別の視点を持って考え、行動し、進歩していくことが大切ですね。
久保田 同感です。実はこのVision 2030を作る際、2030年はどうなっているか、いくつかのシナリオを作成しました。楽観的なものから悲観的なものまで幅がありましたが、共通していた事は間違いなく変化があるということです。気候変動やテクノロジーの進化は想定していましたが、国際情勢の悪化は予想できませんでした。何が起こるか分からないからこそVisionを明確にし、予想外の変化に対応できる柔軟性が今後さらに必要になっていくと感じています。
桑村さんが発言してくれた女性の社会進出に関しては、私も重要な課題と感じており、早急に整える必要があると危機感を持っています。若手職員が関心を持ち、前向きにとらえてくれていて頼もしいです。
桑村 Vision 2030を策定した背景をもっと伺ってもよいですか?
久保田 将来が不確実で、価値観が多様化する社会において求められるものは何かと考えました。多岐にわたる、いわばバラバラな状態をどうつなげるか。互いを結ぶ絆となり得るのは、やはり信頼しかありません。いろんな場面で信頼を築きあげられる存在になるということがVision 2030にこめた大きなメッセージです。
森 変化が激しい社会において、世の中全体がどの方向へ進もうとしているのか。その大きな方向性を示すことは、人財育成をしていく上でも羅針盤となりえます。
井上 これから会計士としての仕事の幅を広げていく中で「信頼という価値観で仕事を進めていく」という大きな軸があると、中長期的なキャリアの面で見ても、目指すべき目標があって良いなと感じました。
久保田 監査は人為的に信頼を創りだせる、とてもユニークな技術です。世に名だたる企業でも、財務諸表をただ発表するだけでは信頼されません。しかし第三者が監査することで信頼が付与されます。これが将来のトラストギャップ、信頼が必要なところに信頼を築いていくための力になると考えています。
桑村 2030年に向けてさらに信頼を得るためには、何をしていけばいいでしょうか?
久保田 信頼には2つの側面があります。1つは私たちが社会に信頼を提供すること、もう1つは私たちがいかに信頼される存在になれるかです。
もし私たちが信頼されない存在だったら、いくら信頼を提供しようとしても無駄になってしまいます。そのため、どう信頼される存在になるかが鍵となってくるのです。
では、どのようにその存在になるかというと桑村さんたちが日々行っている監査業務がまさにその一歩なのです。目の前の仕事をきっちりと積み重ねていくことが信頼につながるのです。
桑村 PwCあらたが掲げるVision 2030は、より経験を積んだ職員に向けた話なのかと思っていましたが、私が行っている日々の業務につながっているのですね。今年はできるだけクライアントやチームメンバーと対面でのコミュニケーションの時間を増やすように心掛け、私自身がVision 2030の内容を意識して、より一層チーム内で信頼を築いていきたいと思いました!
井上 私も、まずは自分のできるところから始めていきたいです。現在所属している監査チーム内で互いの価値観を受け入れていくことが自分にできる信頼の価値提供かなと思いました。
森 桑村さんは、チームメンバーと対面する時間を大切にしたいという気持ち。井上さんは、チームメンバーの価値観を受け入れていきたいという気持ち。とても素敵ですね。仲間への敬意をもち、ミッションをもって行動を起こすことは、信頼につながるため、2人の行動は私たちPwCあらたの掲げる目標につながる行動です。
それぞれの立場、環境で自分たちのやるべきことを認識し行動することが大切なのです。今後も応援しています!
森 会計や監査の専門知識が、会計士としてのスタートラインであり軸となりますが、これからは多様性がキーワードになります。ゲームでも音楽でも、それぞれの得意分野や興味を掛け合わせることで、唯一無二のプロフェッショナルへとなっていきます。モデルとなるキャリアパスは示せますが、それに縛りたくはありません。みなさんが「挑戦したい」とひらめいた時に適切な環境を提供したいですね。これには先読みも必要で、難しいことではありますが、私たちのミッションだと思っています。
久保田 これからのニーズがどこにあるか見通すのも困難な変化の激しい時代です。私がキャリアを始めた25年前を振り返っても、まさか自分がGPSやAIに関わるなんて想像できませんでした。過去に定義された仕事のやり方に固執するのではなく、社会のニーズに合わせて自分の頭で考え、取り組むことが必要ですし、そのほうが仕事は楽しくなると思います。加えて私たちは信頼に関わる仕事をしていますので、インテグリティ=真摯であることはとても大事です。
井上 入社して最初に上司から言われた言葉は「嘘はつかず誠実に。発言に責任を持って」でした。この言葉を4年目の今も意識しています。これからは後輩にも伝えていこうと思っています。
久保田 誠実に仕事をすることについてPwCは本当にこだわっていて、経営会議でも本気でインテグリティについて徹底的に語り合うこともあります。そこが伝統ですし、つないでもらいたいです。
森 多様性とは与えられるのではなく、一人一人が自らの道を開拓し続けることによって生まれるものです。未来を想像する上で不確実性や多様性は不安かもしれませんが、可能性の宝庫でもあります。これからプロフェッショナルとして羽ばたく皆さんにとって、社会のためにできることはたくさんあります。一緒に頑張っていきましょう。
久保田 PwCあらたは個性を伸ばしたい放題ですので、「自分にできるかな」と心配することなく、そのままの自分で来てください。そういう方々が集まると楽しい組織になりますし、多様性を強みに、幅広く社会貢献ができると信じています。原石の皆さま、お待ちしております!