データサイエンス利活用をコンサルタントとして支援する。

データ×アナリティクスの仕事はアイデア無限大

今までのキャリアと、現在担当されているお仕事を教えてください。

高校時代に、受験情報誌に出題されていた自然言語処理の本の内容に興味を持ったことがきっかけで、自然言語処理の大学・大学院に進みました。

自然言語処理というのは、人が自然に話している言葉を機械がどうやって解釈するかという学問です。学びというのは言語を介することが多いですよね。なので、自然言語処理のプロセスが解明されることで、赤ちゃんが言葉を学習していくプロセスなど、人の学びのプロセスが分かっていくのではないかということが興味の根本だと思います。

大学院卒業後、データベースエンジニアのスペシャリストに囲まれながら、Oracle Databaseの運用保守、構築、一般的な製品仕様から障害発生時の問い合わせに関する技術サポートを4年ほど経験しました。

その後、2016年よりPwCのData & Analytics(D&A)チームに所属し、今度はデータベースを利用する側としてクライアントの大切なデータをさまざまな軸で分析し、有効活用して企業の成長へつなげていただくためのサポートをしています。

具体的には、新商品リリースや既存商品に対するVOC(Voice of Customer)の結果を利用したマーケティングへの示唆だし、企業の採用活動から社員の退職に至るまでの課題をデータ分析の観点で見える化するPeople Analytics(HR分析)の普及活動などに携わっています。

データサイエンティスト志望がコンサルタントを選んだ理由

研究職は目指さなかったのですか。

アカデミックな世界も好きです。ただ、研究室でやっていることを実社会に伝える仲介役として、研究されていることを世の中で意味があるものに形作っていくことに興味があり、就職という道を選びました。

学生、院生時代からデータやデータベースに興味があったのですか。自然言語処理の研究を通してデータベースの世界に興味を持たれたのはなぜでしょうか。

学生時代からデータの利活用に関心があり、データを情報量最大となる価値として届ける架け橋になりたいと思っていました。ただ、当時はデータベースが苦手分野だったため、適切にデータを取り扱うということを考えた時に、苦手分野を強化したいと思い、新卒での就職先である前職を選びました。

転職のきっかけは何ですか。

前職ではデータベースエンジニアとして、データを取り扱うための基盤構築やデータ操作の作法を学ぶことはできましたが、保守という立場上、障害対応を繰り返す日々で、クライアントにインパクトを与えて根本的な課題を解決できる存在にはなれませんでした。

そこで、ある程度ノウハウがたまったと感じたことを機に、元々やりたかったデータ分析側に転職することを決めました。

コンサルタントを視野に入れたのは、クライアントによって経営状況、業界での位置づけ、強み・弱み、将来へのビジョン、評価軸が異なる中で、それぞれのクライアントにマッチした仕様を共に考えて提案することができ、また自ら手を動かせる立場になれるからです。

データの面白さ、PwC D&Aチームの面白さ、専門性

学生時代から情報の利活用に関心があったとのことですが、具体的には、どういったことに興味があったのでしょうか。

特に具体的な対象が決まっているわけではなくて、概念的な「情報」そのものとその情報を「仲介する」ということに興味がありました。適切な仕組みを設計することで、人の知識や直観では気づきにくい、一見関係なさそうなものが実はつながっていることが明らかになり、想像を超えたかたちで情報が活用される、といったことにわくわくします。

そうした好きなこと、興味があることにかかわる仕事ができていますか。

はい。例えば、先ほど触れたVOS(Voice of Customer)のプロジェクトでは、ある新サービスに関するSNSの発言を分析したのですが、わくわくの連続でした。

どんなバックグラウンドの人がD&Aで活躍できると思いますか。

テクノロジーやデータ、分析などを理解していることも、もちろん大切だとは思います。ただそれよりも、モチベーションが高く、知らないことを素早くキャッチアップできることや、クライアントに分かる言葉で分かるように伝えられることの方が大切ではないかと思います。

PwCで働くことの面白み、女性という個性の強み

D&Aチームという枠を超えて、PwCのテクノロジー領域に共通した面白さはありますか。

PwCは、やはり優秀なメンバーがそろっており、プロジェクトが始まりチームで働くたび、彼らから刺激を受けます。またその場で自身の役割とインパクトを出せる部分を探しながらアクションを起こしていくので、成長を実感できます。ファシリテーション力があって、仕事が速く、時間を無駄にしない、いろいろなやり方をトライしてみる柔軟性がある人が多いです。また、人の話を解釈してまとめる力が高い人が多いとも感じています。

テクノロジーコンサルタントには、さまざまな業界の業務知識を学び得る機会があり、クライアントの新たな試みに、共にチャレンジできる機会が多いことに仕事の面白みを感じています。

女性で良かった、または困った、といった経験はありますか。

実は、学生時代から社会人として働く今日まで、女性で良かったと思うことは多いです。

この業界は圧倒的に男性の割合が高いので、不思議に思われるかもしれませんが、男性が多い業界だからこそ、その中で女性社員が溌剌と活躍していると目立つし、輝いて見えると思います。

女性でこの分野にいるのはめずらしい、という理由で周囲の記憶に残り、それが次の配属につながる、といったこともあるので、良い意味で目立たせていただいているのかな、と。

また組織としても、女性の個性を尊重して後押ししてくれる風土がPwCにはありますので、たくさんの女性に興味を持っていただきたいと思っています。

PwCコンサルティング合同会社 シニアアソシエイト 館野 紅理奈

PwCコンサルティング合同会社 シニアアソシエイト 館野 紅理奈

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