インダストリー4.0:デジタルエンタープライズの構築

2016-07-04

世界中の製造業各社は、インダストリー4.0をはじめ、テクノロジーの活用を本格化しています。PwCは2020年までの企業の取り組みについて調査を実施し、グローバル調査報告書「インダストリー4.0:デジタルエンタープライズの構築」をまとめました。

本調査には26カ国、2,000社以上の企業の経営幹部が参加し、自社の現状や予測について回答を得ました。

本報告書では、インダストリー4.0への取り組み状況に関する分析とともに、企業がデジタルエンタープライズへと変革するための実用的なステップを示しています。

調査結果によると、デジタル化が進んでいると自己評価する企業の割合は、今後5年間で33%から72%に上昇します。また、年間売上高の約5%(年間9,000億米ドル超)がデジタル化に投資されると予測しています。また、企業は年平均3.6%のコスト削減と年平均2.9%の売上増加を期待する一方、課題として社内の文化やビジョン、教育体制がデジタル化に対応できていないことや専門技術者の不足を認識しています。

インダストリー4.0を推し進める上で非常に重要なのは、デジタル能力を獲得し、会社全体で展開することです。このプロセスには時間がかかるため、競合他社に対する先行者としての優位性を獲得あるいは維持するには、トップマネジメントの強い取り組み姿勢と導入に向けた莫大な投資が必要になります。PwCは、将来のデジタル化社会で優位に立つために必要な6つの実践的なステップを定義しました。