2022年度第2期人間拡張・農福連携助成事業の助成先決定について

公益財団法人PwC財団では、2022年度第2期人間拡張・農福連携助成事業につきまして、下記のとおり助成先を決定しましたのでお知らせいたします。
当財団は今後も社会課題の解決に取り組む団体への助成を通じて、持続的な社会の実現を目指してまいります。

1.助成対象となる活動

テーマ1

人間拡張(Human Augmentation*1)に関する技術を何らかの形で活用している活動。想定している技術は以下のとおりです。

  1. Telexistence*2のような、遠隔地での作業を可能にするような存在を拡張する技術
  2. 外骨格・義手義足のように、身体機能を補強・補綴するような身体を拡張する技術
  3. 視覚や聴覚などの感覚を技術で強化したり、皮膚感覚などに置き換えたりするような感覚を拡張する技術
  4. AIを活用することによる理解・習得のプロセスなど認知を拡張する技術

テーマ2

人間拡張(Human Augmentation*1)に関する技術を、農業分野における社会課題解決に活用し、農福連携に貢献している活動。想定している技術は以下のとおりです。

  1. Telexistence*2のような、遠隔地での作業を可能にするような存在を拡張する技術
  2. 外骨格・義手義足のように、身体機能を補強・補綴するような身体を拡張する技術
  3. 視覚や聴覚などの感覚を技術で強化したり、皮膚感覚などに置き換えたりするような感覚を拡張する技術
  4. AIを活用することによる理解・習得のプロセスなど認知を拡張する技術

上記に加えて以下の要件を充足していること。

  • 農業分野における社会課題解決に関わる活動であること
  • 充足していると望ましい要件:対象団体に加えて、地方自治体のような公共団体や医療・リハビリテーションに関連する機関・団体などとの協働の目途がついていること

*1:テクノロジーにより人間の能力を拡張していくこと
*2:遠く離れた場所にいるロボットをアバターとして利用することで、まるで自分がそこにいるような体験を可能にする技術

2.助成先および助成金額

テーマ1

助成先

助成事業概要と目的

助成金額(万円)

ViXion株式会社 当事業では、網膜色素変性症により暗所行動に制約がある患者に対して暗所視支援眼鏡ウェアラブルデバイスを無償貸与または寄付し、日常使用に関するトレーニングの提供や就職あっせん事業者や団体の紹介を行うことで、患者の就職活動を支援し、制約のない人との就業環境のギャップの解消を図る。

このテクノロジーを他の眼病患者に応用し、自立を支援することで、働きがいや生きがいの促進と、国際社会におけるインクルージョン先進国としての地位確立を目指す。
1,000

テーマ2

助成先

助成事業概要と目的

助成金額(万円)

H2L株式会社 当事業では、BodySharing技術を活用し、農業現場へ遠隔農業の導入を行うことで、障がい者や長期闘病者に代表される外出困難者等の社会参画機会の確保を実証する。

このテクノロジーを他の社会課題に応用し、農業従事者数の減少や高齢化、障がい者の社会参画機会の確保および低賃金の解消といった社会課題にも取り組む。
1,000