公益財団法人PwC財団では、助成事業2026年度春期食料システム(革新的な生産)につきまして、以下のとおり助成先を決定しましたのでお知らせいたします。
助成先 |
助成事業概要と目的 |
助成金額 |
株式会社ミライ菜園 |
気象データと病害虫発生履歴をAIで解析し、気候変動に伴って変化する病害虫の発生傾向を捉えることで、地域や圃場ごとの病害虫発生リスクを予測する技術を開発する。 この取り組みにより、農薬使用量の低減と作物の収量向上を図り、フードロス削減や生産者の所得向上の実現を目指す。 |
1,000 |
CarbonNest株式会社 |
風力発電の電力需要が小さく未活用となりやすい時間帯を特定し、その時間帯にDAC※1の運転条件を切り替えることで、効率的なCO2回収および施設園芸への供給を行うモデルを検証する。 この取り組みにより、再生エネルギー余剰電力の有効活用と農業CO2調達コストの低減を両立し、CO2施用による生育促進を通じて施設園芸の収量向上が見込める新たな食料生産の仕組みの確立を目指す。 |
1,000 |
株式会社SACMOTs |
エピゲノムマーカー※2とAI解析を用いて、採種環境の違いに起因する種子品質のばらつきを播種前に評価・予測する技術を検証する。 この取り組みにより、出荷前段階で種子ロットごとの品質差を把握可能とし、再播種リスクや品質ばらつきに伴う現場負担の低減を図るとともに、気候変動下における安定的な作物生産に資する技術基盤の確立を目指す。 |
1,000 |
ineRobo株式会社 |
小型農業ロボットによる稲作作業の省力化に加え、ロボットでは代替できない作業を地域住民が分担し、その作業貢献をブロックチェーン技術で記録・可視化する運営モデルを実証する。 この取り組みにより、作業実績の透明性と信頼性を担保しながら地域参加型の稲作体制を持続的に運営可能とし、人手不足が進む小規模水田においても稲作を継続できる仕組みの確立を目指す。 |
1,000 |
※1:Direct Air Captureの略。大気中から直接CO2を分離・回収する技術
※2:親環境に応じて変動し、子の生育に影響する種子中の遺伝子の働き方の違いの指標