海外税務リスク管理ツール‐Tax Operations Manager

PwCによる海外税務リスク管理のサポート

Tax Operations Manager ‐
海外税務情報の集約と海外税務リスク管理ツール

日系企業の海外進出およびクロスボーダーM&Aの増加により、海外拠点の数はここ数年飛躍的に増えており、海外税務リスク管理の重要性が高まっています。特に、新興国では税務当局の税務執行が非常に厳しい国もあり、多額の税務更正を受ける日系企業も散見されます。また、現在、OECD/G20で議論が進められているBEPS(Base Erosion and Profit Shifting‐税源浸食と利益移転)プロジェクトにより、移転価格税制における情報報告義務の強化をはじめ、世界各国における税務コンプライアンスの要請が増大していくことが予想されています。

加えて、米系多国籍企業による過度な租税回避に対する政治問題化や不買運動などを背景に、企業の社会的責任(CSR)の側面から税務の注目度が高まっています。さらに、ROEなどを指標とした資本効率を重視する経営が重要な関心事となっています。このような状況で、日系企業においては、「税」を経営課題として捉え、税務リスクと税務コストのバランスを取りながら適切に管理することがこれまで以上に重要になります。このような税務管理を適切に実行するには、必要な税務情報のタイムリーな収集から、税務ポジションの把握や税務リスクの評価・分析を経て、適切な意思決定につなげる体制である税務ガバナンスを整備・強化していくことが必須になるものと考えられます。

税務ガバナンスの整備・強化にあたり、税務管理に必要となる税務情報の増大や人材不足が大きな課題となる中、いかにITテクノロジーを活用し、効率的・効果的な体制を整備できるかが1つの大きなポイントになります。

ここで紹介するTax Operations Manager(TOM)は、日本本社におけるタイムリーな海外税務情報の集約と海外税務リスク管理ツールとして、情報管理プラットフォームを提供します。TOMを通じて、現地の確定申告の状況、税務調査および移転価格文書などの情報をタイムリーに取得し一元的に管理できることから、本社の税務部門や事業部において、税務上の課題を効率的・効果的にマネジメントすることが可能となります。

理想的な海外税務リスク管理システムのイメージ

下図は、今後グローバルに展開する企業に望まれる理想的な海外税務リスク管理システムのイメージの例です。このようなシステムを構築することにより、効率的で連続性・一貫性のあるオペレーションの実現が可能となります。これらのオペレーションを十分に機能させるためには、それを運用する人材とともに優れたテクノロジーを利用することが重要となります。

理想的な海外税務リスク管理システムのイメージ

TOMの特徴

TOMは、マイクロソフト社のSharePointのテクノロジーを使った海外税務リスク管理システムです。税務に関する業務フロー管理、文書管理、他分野との共同利用、経営分析やレポーティングの機能を有するプラットフォームであり、以下のような特徴があります。

共通プラットフォーム

税務部門以外や業務委託先を含む全ての関係者からアクセスが可能なプラットフォーム

プロセス管理

柔軟な業務フローの設定、通知機能、電子承認、進捗管理が可能

ドキュメント管理

ワークペーパーや提出書類を含む重要な税務ドキュメントを一元的に管理

データ収集・保存

他の会計システムから得た重要な税務情報を統合し保管することが可能

タスク・スケジュール管理

法定期限と社内の期限、税務業務マイルストーン、部門のイベントを一括管理するカレンダー機能

ダッシュボード・レポーティング

タックスマネジメントに活用できるダッシュボードとレポーティングの機能

ナビゲーション

必要な情報・文書・タスクを容易に検索・閲覧することを可能にする柔軟な分類設定とナビゲーション

自動リマインダー

自動リマインダー通知の設定

TOMの特徴を生かし、税務業務に関する企業のニーズに合わせてカスタマイズすることが可能です。

税務会計
Tax accounting & Reporting

  • 税金勘定の計算
  • データ収集
  • 会計システムとの統合
  • 他の税務業務

税務コンプライアンス
Tax compliance

  • 直接税(税務申告書)
  • 間接税(セールスタックス、VAT)
  • 地方税

移転価格税制
Transfer pricing taxation

  • 国別報告書(Country By Country Reporting - CBCR)
  • グループ間役務提供取引
  • 利益率のモニタリング

税務コスト管理
Tax planning

  • タックスプランニングに係る情報収集
  • 企業買収のプランニング
  • 税務リスクに係る情報収集
  • 税務コンプライアンス

税務調査
Tax audit

  • 海外の税務調査の進捗管理
  • 情報依頼・入手状況の管理
  • マネジメントへの報告

TOMの導入効果

TOMの導入により、各機能の技術的な改善だけでなく、税務業務全般にかかわる以下のような効果が期待できます。用、経営分析やレポーティングの機能を有するプラットフォームであり、以下のような特徴があります。

情報の質の向上

必要な情報への迅速なアクセスと、さまざまな目的に利用可能性のある標準化された情報により、情報の質と価値が高まる

人材の効果的な利用
分析力・事業計画力の向上

業務効率の改善によって、キャッシュフローの管理や業績評価、実効税率適正化のためのプランニングや分析など、より高度で付加価値の高い業務に人材を活用することが可能となり、分析・プランニングのスキル向上につながる

有能な人材の維持

上記の結果、税務業務が企業に与える影響力が高まり、人材のリテンション効果が期待できる

ナレッジの活用と共有

文書管理システムは単なる情報の保管場所ではなく、目的に応じた幅広い利用が可能となるナレッジの宝庫となる

情報共有の活発化

税務部門が独自に入手した情報、分析とプランニングによって得られた見通しは他部門や組織全体にとって貴重な情報となりうる

内部統制の強化

標準化・統一化されたプロセスの実施により、内部統制環境が強化される

<参考 TOMの画面例>

ホーム画面

ホーム画面
‐作業プロセスのダッシュボード&KPI's

ダッシュボード

ダッシュボード
‐作業プロセスの状況&実効税率

国別報告書の状況& ワールドステータスマップ

国別報告書の状況&
ワールドステータスマップ

TOMのシステム構成

社内構築とクラウドサービスプラットフォームを選択できることにより、利用形態に合わせた柔軟な導入が可能となります。

TOMのシステム構成

プラットフォームの強み

  • マイクロソフト社の提供する社内構築用のプラットフォームとクラウドサービスプラットフォーム(Office365/SharePointOnline)を選択できるため、利用形態に合わせた展開/導入が可能

クラウドサービスによる
スピーディな展開

  • クラウドサービス(Office365/SharePoint Online)を選択することでサーバー購入/構築の時間が必要なく、TOM利用開始までにかかる時間が大幅に短くなる
  • 利用ユーザーの増減も柔軟なサブスクリプション契約により対応可能

使い慣れたクライアント
ツールとの親和性

  • Microsoft Officeツール(Excel、Word、Outlook)との親和性が高く、標準のSharePointとの連携機能に合わせ、TOM専用のアドインを提供することで、ユーザーは普段使い慣れたツールからTOMの機能を利用することが可能

製品/サービス間連携

  • 組織のActive Directoryと連携し、シングルサインオンを実現することが可能
  • マイクロソフト社の他のサーバー製品/クラウドサービスを利用することで、個人ワークスペースやエンタープライズSNS機能との連携が可能となり、利用者間のコラボレーションのサポートを実現する

拡張性の高さ

  • SharePoint標準の拡張を利用することで、ポータルサイトなど情報発信のための画面カスタマイズが可能
  • SharePointのアプリケーションプラットフォームを利用することで、社内外の他の製品サービスとの連携を実現できる

本サービスにおける各社の役割

PwCコンサルティング合同会社

  • IT設計/構築
  • 導入後の分析、データの二次活用の基盤構築支援

PwC税理士法人

  • 業務設計、TOMの機能・要件に関する技術的サポート
  • TOM導入後における税務リスクの分析・評価、対応策の立案および実行に関する支援

日本マイクロソフト

  • Share Point、Office365、Micirosoft Azure、PowerBIに関する技術的サポート
  • 最新バージョン/技術を含めたプレミアサポート体制

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主要メンバー

高島 淳

代表パートナー, PwC税理士法人

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白崎 亨

パートナー, PwC税理士法人

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