インシュアランス・バナナ・スキン 2019

保険業界が直面しているトップリスクとは?

PwCは、CSFIと協力し『インシュアランス・バナナ・スキン2019』を公開しました。このレポートは、世界各国の保険業界関係者への調査をもとに、保険業界にとって喫緊の課題と思われるリスクを特定し、解説します。

上位5リスク(グローバル)

  • 今回の調査では、今後2年から3年のうちに、ビジネスとテクノロジーを近代化しなければならないという差し迫ったニーズが、世界の保険業界における最大の脅威となっていることが明らかになりました。
  • テクノロジーが1位となったのは、2007年の調査開始以降、初めてのことです。
  • また、テクノロジーは、今回のレポートの全体に及ぶテーマであり、サイバーリスク(2位)、変革管理(4位)、競争(7位)など、上位にランキングされたリスクともかかわっています。

  • サイバーリスクは1位にわずかに及ばず、前年に続き2位のリスクとなりました。
  • しかし、過去の調査において特定された当該リスクにかかる懸念の度合いが高まっています。

  • 変革管理は、テクノロジーリスクに押され前回の1位から3位に後退しています。
  • しかし、変化に適切に対応できないことにより、保険会社が損害を受けるリスクは依然として高いと考えられています。

  • 規制改革が引き続き業界に数多くの課題をもたらしていることを受けて、規制の順位が上昇しています。
  • 回答者は、コンプライアンス対応にかかるコストと混乱に不満を漏らしている他、資本要件や消費者保護、商品の普及などの領域に対する過度の要求がもたらす潜在的な悪影響について警鐘を鳴らしています。

  • 保険業界の先行きには厳しい投資環境が予想されていることから、運用成績は引き続き上位となっています。しかし、保険会社がリスク軽減のための措置を講じていることもあり、リスクスコアはやや低下しています。
  • 回答者の多くが、利益に対する運用収益の貢献度の大きさを認めています。しかし、近年の低リターン環境は、保険会社に引き受け業務からより多くの収入を得ることを余儀なくしていると回答しています。

前回調査より大きく順位が変動したリスク

上昇

  • 規制(前回より2ランク上昇):IFRS第17号や消費者保護などの重い規制課題が、コンプライアンスに関するリスクと導入コストを増加させています。
  • レピュテーション(前回より4ランク上昇):データセキュリティ、ポピュリズム政治、そして「社会適合性の低下」は全て、保険に悪影響を与える可能性があると考えられます。
  • 気候変動(新たに6位にランクイン):自然災害の相次ぐ発生により、このリスクの緊急性が高まっています。またこれにより、保険料の算定モデルが崩れる可能性があります。

下降

  • 金利(前回より6ランク下降):保険業界は低金利環境で生きる術を学んでいます。次に金利が動くときは、上昇かもしれません。
  • 保証型商品(前回より4ランク下降):保証されたリターンを提供する商品に対する懸念は低下しています。
  • 社会の変化(前回より2ランク下降):保険業界は、高齢化、医療・介護ニーズの高まりなどの社会的要請に応えるために準備を進めています。

日本の保険業界のリスクとは

変化に対応する能力と社内ビジネスやテクノロジーの近代化を効果的に管理する能力が日本の保険業界における最大の関心事となっています。

また、日本は「社会の変化」がトップ10のリスクに入った数少ない国の一つです。高齢化により保険会社にプレッシャーがかかっていることが確認できます。

詳細は以下の日本の分析結果をご覧ください。

また右の動画では、2019年7月よりPwC Japanグループ保険インダストリーリーダーに就任した宇塚公一が、グローバルインシュアランスリーダーのStephen O'Hearnおよび宇塚の前任者である澤口雅昭とともに、当該調査にて特定された保険業界が直面しているリスクや課題について解説します。

日本の分析結果[PDF 453KB]

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