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2019-07-09
資産運用業界では変革が始まっています。運用資産は拡大し、コストと収益も同様に増加しています。しかし、さまざまな要因により、コストの上昇は収益の拡大に比して緩やかになっています。これは業界において規模の経済が働いている一方で、例えば、新しいテクノロジーの導入が遅れていることもその一因です。今後、投資家や規制による圧力が強まり、インフラ投資や人材投資が拡大することで、コスト負担の急増が予想されます。
資産運用業界は、すでに一部の地域では大きな収益圧力を受けていますが、今後その影響は世界的に強まるでしょう。運用会社は、かつて経験したことのない新しい挑戦と機会に臨まなければなりません。これには、厳しい報酬圧力、商品のイノベーション、販売チャネルの再編、新しい販売ルートの開拓などが含まれます。本レポートでは、2025年までの運用報酬などの動向について予測するとともに、運用会社が今後どのように行動すべきかを概説します。
先に公表したレポート「アセットマネジメント2025 資産運用業界における変革への対応」で解説した業界トレンドを踏まえ、本レポートでは運用会社が目指すべき「収益性を守り改善するためのオペレーティングモデル」を構築するための4つの「テーマ」を特定しました。
運用資産総額40兆米ドル以上をカバーする運用会社64社のアニュアルレポートを分析したところ、営業利益率は世界金融危機以前の水準に戻り、運用資産は力強い成長を続けていることが分かりました。しかし、運用報酬率は急速に低下しています。運用会社はこれまでコスト削減によって運用報酬率の低下問題に対応してきましたが、真の課題は将来においても収益性を確保し、また改善することにあります。資産運用業界は、コストとのバランスを図りながら効率性を高め、新しい時代に向けた変化に適応する必要があります。将来は新しい景色が広がりますが、それは今日と同じように明るいものになるでしょう。