リーダーズメッセージ

時代やトレンドに左右されることのない、PwCあらたの確かな存在意義

時代の流れやテクノロジーの進化、ビジネススタイルの多様化を受け、監査法人として組織の在り方や、監査とアシュアランス(信頼付与)の担う役割が変化していくことが予測されています。新たな変革の時を前に、製造・流通・サービス業“MDS”の好田 健祐パートナーと、金融サービス業“FS”の辻田 大パートナーは何を思うのでしょうか。二人の採用担当パートナーが、PwCあらたの未来、そして各部門の特徴・魅力を語りました。

好田 健祐(写真左)
パートナー
消費財・産業財・サービス部

辻田 大(写真右)
パートナー
第三金融部(資産運用)

設立から13年、今がPwCあらたの転換期

――昨今のPwCあらたには、どのような“あらたな変化”が起きていますか。

辻田 転換期に入ったと感じています。その理由は、私たち監査法人の「信頼をつくる」という仕事の在り方を見直す時期に入ったからです。企業の社会的信頼を構築するものが監査であり、これまで私たちが信頼を付与するものは財務諸表上にありましたが、現代は世の中にあふれる多くのデータがさまざまなプラットフォーム上で管理されています。将来的には、私たちのビジネスが、そうした新しいプラットフォーム自体に対して信頼を付与するものに変わってくる可能性があります。どの対象を監査すれば、より社会における信頼を構築することになるのかを、本気で考える時期が来たと思っています。

好田 テクノロジーの影響は大きいですよね。私たちが会計士として、信頼を付与する仕組み自体も見直されるかもしれませんし、投資家に代表されるステークホルダーが、どんな情報に信頼を置くのかも変わってくる可能性がある。その変化に私たちが対応していくためには、テクノロジーに対する理解はもちろん、さまざまな面で変革しないといけません。

辻田 会計士という独占的な立場でサービスを提供していると、ともすると自分目線だけで物事を考えてしまいがちです。しかし、社会や市場の動きを見ても、主権はサプライサイド(供給側)ではなくデマンドサイド(需要側)に完全に移行してきました。だから私たちも、しっかりデマンドサイドに立って物事を考えていかないといけない。これまでの監査法人という枠組みの中にある従来のサービスだけを提供する時代は終わったといえるでしょう。

X-LoSが生み出すシナジー

好田 健祐

――転換期にあって変革を推進するには、どのようなスキルやマインドが必要でしょうか。

辻田 私はPwCあらたの特徴でもあるX-LoS(クロスロス:部門や組織の垣根を越えた協働)が果たす役割が大きいと思っています。デマンドサイドに立ってサービスを考える際に、監査法人としての知見だけでなく、税理士法人、アドバイザリー、コンサルティングといったそれぞれのサービスラインが得意とする領域から、必要に応じて情報や知見を集められる体制が整ったことで、提供できるサービスの幅が確実に広がりました。他のファームを見ても、この体制がPwCほど整えられているところはありません。PwCあらたの変革を後押しする重大要素といえます。

好田 そうですね。加えてX-LoSの相互信頼関係が年々強くなっていると思います。私は2017年の夏、3年半の米国出向から戻ったのですが、PwC Japanにおける各サービスラインの協働がさらに加速しているのを感じることができました。“One PwC”が醸成するパワーを得て、PwCあらたはさらに変革を加速し、新しい時代での飛躍を目指しているといえます。

辻田 私は日々の仕事の中で、コンサルティングのメンバーと協働のプロジェクトに参加することも多いのですが、いつもX-LoSでのパートナーシップが生かされていることを実感しています。クライアントの課題に対して、多様な観点から課題解決へのアプローチを行うのですが、その中には、会計士だけでは浮かばないような発想がたくさんあり、クライアントはもちろん、私たちもすごく刺激を受けています。

好田 PwCは多種多様なバックグラウンドや専門性を持ったメンバーで構成されるプロフェッショナル・ファームです。このダイバーシティ(多様性)はサービスラインの多様性にとどまるものではありません。PwCにおいてダイバーシティが大きな力となり、X-LoSでの協働がうまくいっているのには、「社会における信頼を構築し、重要な問題を解決する」という「PwC Purpose(存在意義)」が象徴的な役割を担っていると思います。その時々に適合した解釈・行動を考えることで、どのような時代・社会になっても、PwC Purposeは私たちが進むべき普遍的な方向性を示してくれるはずです。

広い知見と視点を養いながら、自身の得意分野を磨き伸ばせるMDS

――2つのユニットについて伺います。まずはMDSの特徴や魅力について教えてください。

好田 MDSは製造・流通・サービス業をカバーし、東京・大阪・名古屋・福岡に拠点がありますが、東京の監査部門はPwCグローバルに整合する形で2部門に分かれています。テクノロジー、エンターテイメント系の産業を担当する「TMT」、そして消費財・産業財・サービス業といった産業を担当する「CIPS」です。ざっくり表現すれば、TMTはソフトウェア系産業中心、CIPSはハードウェア系産業中心と捉えてもらうと分かりやすいかもしれません。TMTではさまざまな業種の最先端で活躍する企業、そしてCIPSでは、日本が誇る製造業(ものづくり)を支える企業から消費者にとって身近な企業の監査を経験することができます。また、通常は独立部門となるようなIPOやヘルスケア・公会計、内部統制、IFRSアドバイザリー、海外進出支援といったアドバイザリー業務もMDSで行っています。

――FSとの違いは、どのようなところにあるのでしょうか。

好田 FSは一つの専門性を深めてとことん磨きをかける、MDSはベースとなる産業・領域の専門性を一つあるいは複数有して横に展開・連携するスキルを高める――というイメージの違いがあると思います。MDSでは、企業がどのように社会に貢献し、付加価値を創造しているのか?を意識しながら仕事をして、産業・分野の専門性を高めていくと、他の産業・分野に展開するときに応用が効き、幅広い知見や視点を得ることができます。

また、現在注目されているIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の世界では、まさにTMTの産業とCIPSの産業がつながるなど、今後、産業構造の変化が予想されます。この変化には、一人一人がスキルを高めるとともに、多様な専門性と個性を持ったプロフェッショナルの集まりであるMDSの総合力で対応していきます。

――そんなMDSにおいては、どのようにキャリアパスを構築できますか。

好田 一言では言い尽くせないほど、多様なキャリアパスの可能性にあふれています(笑)。MDSは製造・流通・サービス業を中心に、あらゆる産業を対象として監査およびアドバイザリー業務を提供しており、その数だけ多種多様なプロフェッショナルが在籍しています。TMTとCIPSはそれぞれに特徴的な業種・産業群のクライアントがあり、これらの業務を幅広く経験しながら、一つまたは複数の業種・産業の専門性を磨いていくことになります。また、現代においてビジネスは多岐にわたっていますので、一つの企業であっても、さまざまな産業領域や地域で事業展開しており、そのような企業に最適なサービスを提供するには、複数の産業・分野の専門家のスキルを結集した総合力が問われます。例えば、海外に展開するクライアントにはPwCの海外事務所と緊密に連携した会計監査サービスにとどまらず、海外でのM&Aや国際税務、内部統制、コーポレートガバナンスなど、企業のニーズに対応して税務やアドバイザリー部門とも連携することになります。

ある産業・分野に特化し専門性をとことん高めることもできるし、自らの専門性をベースにしながら、複数の専門家やサービスライン、海外事務所を巻き込んだチームを組成し、総合力を発揮できる会計士にもなれる。そうした自由度の高いキャリア構築が可能なことはMDSの魅力の一つです。皆さんの希望や特性に合った専門性を高めていくというキャリアパスを描いてもらえたらと思っています。

自分だけの専門性を追求することができるFS

――FSでは、どんなクライアントを担当しているのでしょうか。

辻田 私が所属するFSがクライアントとするのは、銀行や保険会社、資産運用会社といった金融業になります。金融というビジネスを一言で表すと、お金を持っている人と、お金を必要としている人をつなぐ仕事ですが、その方法論によって、銀行・証券、保険、資産運用といった各業種に分かれています。また、金融業そのものが社会のインフラでもあるため、業種によって異なる規制があります。「銀行・証券」「保険・共済」「資産運用」と業種によって組織を分けているのは、異なる規制を理解し、より専門性に特化するためでもあります。

金融という世界で、クライアントと有意義な対話をしていくためには、業種別に部門を分けることが必須だと思っています。先ほど、監査業界を取り巻く環境変化の話が出ましたが、金融業界もまた、大きな変化の波に直撃されています。フィンテックという言葉が流行語になっているように、テクノロジーによって既存のビジネスモデルが脅かされる中、金融機関は自分たちの社会的役割は何なのか、あらためて自問しているところです。自分たちのビジネスの本質とは何なのか、今解決しなければいけない問題は何なのか。真剣に悩んでいるクライアントに、中途半端な知識で対峙することはできません。監査でもアドバイザリーでも、その点に変わりはないと思います。

――MDSとの違いは、どのようなところにあるでしょう。

辻田 金融は専門性が高いぶん、とっつきにくいと思われがちですが、実はとても分かりやすい側面も持っています。というのも、製造業やサービス業の場合は、たとえ同じ業種であっても会社によってビジネスモデルが大きく異なりますが、金融では銀行や保険、資産運用といった業種ごとに、個々の会社のビジネスモデルはほぼ同じ。なので、一つのビジネスモデルを理解し、業種にフォーカスすることで、キャリアの幅を広げやすいんです。MDSと比べるとアドバイザリー業務の比率が高く、監査とアドバイザリーを両立している人が多いのも特徴ですね。

――そんなFSにおいては、どのようにキャリアパスを構築できますか。

辻田 私自身は、入社以来ずっと資産運用業界を担当しているのですが、この業界のことに少しは詳しくなったと思えるようになるまで10年かかりました。自分のフィールドで専門性を極める努力を続けることが大事です。その上で、先に述べましたが、FSでは各業態におけるビジネスモデルは同じなので、その中でどのように自分の強みを出して差別化するのかが大事になってきます。そういうこともあり、自分の得意分野は何かと意識している人が、FS内には多いと思います。そういう意識を持つことは、一方で他人の強みは何かと意識することになります。自分とは違う得意分野を持っている人とタッグを組まないと、クライアントに価値を提供できませんから。PwCのFSは人材の宝庫で、公認会計士以外の人材も多く在籍しています。そうした多様な思考や価値観を持つメンバーとともに仕事をすることで、自分たちの常識という枠から大胆に外れた発想に触れる機会が多くあります。PwCあらたにはこうした環境があるので、自分だけの専門性を手に入れやすいと思っています。