
旧青山監査法人大阪事務所の税務部門に入所。在籍中、3年間PwC米国のシンシナティ事務所に勤務。帰国後、当法人の名古屋事務所にて税務業務に従事。
「選んだ」などという状況からは程遠く、大学卒業後、ゼミの指導教授の紹介で何とか入れていただいたという感じです。当時、ある外資系企業に対する移転価格税制の税務調査が行われており、英語で作成される税務当局への反論文書の翻訳業務に集中的にかかわることができました。今思えば、これが名古屋事務所で幅広いプラクティスにかかわる素地を作ったと思い、感謝しています。
私たちのクライアントは、グローバル化が著しい大手自動車メーカーを中心にした製造業がメインです。名古屋では税務の専門家が常駐しない時期が長く続き、その間は東京・大阪から出張でサービスしているという状況でした。現在は、常にクライアントのそばで、クライアントの事情に精通した税務の専門家が「かかりつけ」となってサービスを提供しています。「かかりつけ」ですから、クライアントの抱える経営課題に関して、幅広い知識を持っていることが求められます。まずクライアントに関する理解、そしてその課題の解決方法を知っている人との国内外のネットワークに立脚したダイナミックな仕事が、名古屋事務所の特色と言えるでしょうね。
各種の税務申告書を作成・レビューする業務以外には、今は国際税務コンサルティングの比重が多く、たとえば海外と国内での課税所得の認識に関する妥当性を説明する移転価格税制対策の業務や、日本と海外拠点との法人税のかかり具合を多角的に検討する業務がこの中に含まれます。また日本国内外を問わず、これまでの会社の持分構成が合併や企業買収などで組み替わる際、日本や海外で発生する税務問題をアドバイスする業務があります。また、オーナー事業の世代交代の計画に関するアドバイスをはじめとした、非上場企業に特有の税務問題も扱いますから、カバーする関与領域は本当に幅広く、かつ深いですね。
「税務」というものに対するこれまでの会社の一般的な根強い認識は、与えられたルールを逸脱せずに納税さえしていれば問題ないというものだったかもしれません。しかし、税務当局との「見解の相違」ではとても済まされない金額の過少申告が報道を賑わす時代になり、「税務」という領域には、プロと共同して積極的に解決していくべき重大なリスクや重要なチャンスが含まれているのだという認識が、会社の中でどんどん高まっていることを感じます。名古屋事務所は、こういった企業の意識の大きな変革に真正面から取り組むタフな現場です。そこにどんどん新しい発想を持ち込み、今までに誰もやっていないような新しい仕事に挑戦していく機会がたくさんあります。
非常に多くありますね。たとえば、PwCの会計監査サービスを行うあらた監査法人の監査業務の一環として、税金面の決算の妥当性を検証するタックスレビューという業務があります。その際、東京事務所の経験豊かで優秀なスタッフ多数と、名古屋で一緒に業務に従事することで、質の高いOJTの機会を得られます。
国内・国際税務の技術的に高度なプロジェクトでは、それぞれの領域に強い東京事務所のマネージャーやパートナーたちと共同で業務にあたることも頻繁です。反対に、名古屋事務所のスタッフが自身のたっての希望で、東京事務所に5カ月間「留学」していた例もあります。また私たちの業務の性質上、海外税制のリサーチは欠くことができない重要な仕事のため、常に世界各国のPwCのメンバーファームと連携を取りながら業務を進めています。
チャレンジングな仕事とクオリティー オブ ライフの両立でしょうか。後者は名古屋事務所シニアアソシエイトの西村さんのインタビューに譲るとしまして、前者については、日本経済を支える名古屋東海圏の製造業クライアントと同じ目線に立って、国内・国際税務問題に携わるという環境は、他にはない魅力だと思います。特に特定の業務について世界中のフロントランナーと一緒に仕事をする、そのことにはスタッフの年次は関係がありませんから、入所された時からその充実感を体感してもらえると思います。
名古屋事務所は、「先頭に立つ勇気」、「本質を見抜く目」、「他者を感じる心」という3つの要素を大事にしている事務所ですので、それに共感できる人だと嬉しいですね。あとは、年齢・性別・家庭環境を問わず、幅広いバックグラウンドを持つ人たちとともにこの事務所を作っていきたいと考えています。