アジア太平洋地域におけるファンドパスポート構想 全体像と各国ファンド業界の概況

2016-07-06

このThought Leadershipは、2015年11月にPwCシンガポールが発刊した「Asian Passports, the coming of age」の日本語訳となります。

アジア太平洋地域は、個人資産の蓄積や都市化の潮流、人口動態の変化といった要因から、将来的にはファンド活動やイノベーションの理想的な地域となる可能性を秘めています。ファンドパスポート構想の実現により、アジア太平洋地域における資産運用業界全体の成功が期待されています。

ファンドパスポート構想とは、参加する経済圏におけるファンド単一市場を創設し、各市場で簡略化した手続きにより他の経済圏にファンドを販売できる仕組みです。
アジア太平洋地域におけるファンドパスポート構想として、アジア地域ファンドパスポート(ARFP)、ASEAN CIS フレームワーク、中国・香港ファンド相互承認制度(MRF)の3つが挙げられます。

このうち、ARFPについては、金融庁が、2016年4月28日付でオーストラリア、日本、韓国、ニュージーランドの代表者とともに協力覚書に署名を行っており、わが国もファンドパスポート構想に参加する意向を示しています。
このThought Leadershipでは、3つのファンドパスポートの概要を説明するとともに、ファンドパスポート構想に参加している各国のファンド業界の概況を紹介しています。

PwC Singapore