サプライチェーンにおける環境リスク・機会評価サービス

サプライチェーンにおけるリスク・機会の把握への関心の高まり

近年、企業のグローバル化の拡大や新興国での経済発展に伴い、水資源の枯渇、土地利用の変化、温室効果ガス(GHG:Greenhouse Gases)排出量増加が深刻化しています。環境問題が原因とみられる異常気象のビジネスへの影響も増えており、これらの問題はリスクとして企業のグローバルサプライチェーンに大きな影響を及ぼす一方、問題の解決を経営戦略へ適切に反映することにより今後の大きな好機となる可能性もあります。

企業のサプライチェーンでの環境負荷低減や、リスク・機会の把握の取り組みに対するステークホルダーの関心が昨今高まっており、それらを評価に含むDJSI(Dow Jones Sustainability Index)、CDP(Carbon Disclosure Project)などのインデックスへの社会的関心が高まっています。

グローバル環境リスクと機会の把握を容易にするPwCのサービス

グローバルサプライチェーンにおける課題の存在を認識しても、その把握にかかるコストや時間は膨大であり、リスクや機会を洗い出すことは容易ではありません。これらの課題に対するステークホルダーの関心が高まる一方で、具体的な対策を講じている企業はまだ多いとはいえません。

PwCは、独自に開発した産業連関分析モデルである「ESCHER(エッシャー)」(注1)を使用し、グローバル企業活動による水資源の利用量や枯渇の可能性、温室効果ガス排出量、土地利用面積などを算定するサービス、算定結果を用いた環境リスクおよび機会の評価サービスを提供します。ESCHERは企業の財務情報を主なリソースとして活用し、サプライチェーン全体が及ぼすさまざまな影響(スコープ3)(注2)温室効果ガス(GHG)排出量、土地利用、水使用量、付加価値など)を把握することが可能です。

(注1) ESCHER
ESCHERには、世界129地域の産業連関データ、貿易フロー、生産技術、生産効率、排出係数、水の消費係数などの細分化された情報が含まれています。GTAP8(注3)、先駆的な水資源モデルを活用することにより地域による特性の違いを考慮した上で、一次サプライヤーだけでなく、その先のサプライチェーン全体を含めた影響を推定することができます。

(注2)スコープ3
サプライチェーンなどの間接的な企業活動を対象とした領域の名称。世界資源研究所(WRI)と持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)により、1998年に発足したGHGプロトコルイニシアチブが開発し、世界で最も広く使われているGHG算定スタンダードに示された算定領域の名称の一つ。

(注3)GTAP 8(Global Trade Analysis Project)
GTAPは、WTO、世界銀行、OECDをはじめとした国際組織からサポートされ、貿易条約の分析やグローバル環境の分析に多く使用されています。

 
課題   PwCのソリューション

網羅的に環境負荷を算定すること

世界中で数千に及ぶクライアントのサプライチェーンにおける全ての影響を定量的に算定し、負荷の全体像を把握することは非常に困難です。

購買データと高度なモデルで算定します

クライアントの会計システムを利用すれば、網羅的に「何を買ったか」が分かります。その購買データをもとに「環境負荷」を推定します。

調査の時間とコストを最小限にすること

ライフサイクルアセスメント(LCA)やサプライヤーへの質問票により環境負荷を算定する方法は、クライアントとサプライヤーともに非常に労力を要します。費用対効果のバランスを考える必要があります。

クライアントの既知のデータを使用します

ESCHER モデルの入力データは、クライアントの既知のデータのみであり、低コストで素早く結果を知ることができます。

フォーカスすべきポイントを見つけること

広範にわたる調達・生産活動の全てを管理対象とするよりも、最小コストで最大インパクトを与えるために何に注目すべきか絞らなければなりません。

調達品区分、排出地域ごとに算出します

全体像を把握し、焦点を当てるべき調達品区分または調達地域を明らかにすることができます。

GHGのスコープ3開示に対応すること

CDPジャパン2013のレポートによると、スコープ3の開示を行う企業は83%へ増加し、製品・サービスに起因する排出について算定する企業も増加傾向にあります。グローバルのスコープ3開示の潮流に後れをとることはできません。

スコープ3上流を算定できます

シーメンス社を始めとし、すでにドイツでは9社がESCHERを用いてスコープ3を算定しています。また、ドイツ以外では日本を含む7カ国でESCHERの活用実績があり、今後も増加することが見込まれます。
 

ESCHERによる策定・分析・課題への対応アドバイザリー

ESCHERによる策定・分析・課題への対応アドバイザリー
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  • クライアントのサプライチェーンにおけるリスクの評価と、リスクの全体像が提供され、サプライチェーン戦略立案に必要となる知見を得ることができ、戦略的なサステナビリティ・サプライチェーン・マネジメントを可能にします。
  • ESCHERによるGHG排出、水資源、土地利用のほか、経済的指標、社会的指標の算定結果を、クライアントのグローバル展開戦略検討の基礎情報として活用することが可能です。
  • 科学的根拠に基づく分析により、重要なステークホルダーとのコミュニケーションを促進できます。
  • サプライチェーンのGHGスコープ3排出量、水資源使用量の算定を効率的に行います。

Why PwC Japan?

PwC Japan はPwCメンバーファームの一員として、企業のサステナビリティ、サプライチェーンに関して幅広い知識と経験を有しています。ESCHERモデルを開発したPwCドイツを含むPwCのグローバルネットワークにより、2010年よりさまざまな産業の多国籍企業に対し、ESCHERアプローチにより、サプライチェーンの環境・社会影響の分析支援を提供しています。

サステナビリティ関連サービスにおいては、60カ国以上、700名余の専門家から構成されるPwCのGlobal Sustainability Service Teamが連携しています。

 
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