GRIガイドラインG4の概要(第1回)
-G4 Sustainability Reporting Guideline-


プライスウォーターハウスクーパース サステナビリティ株式会社
寺田 良二

2000年の報告ガイドライン初版発行以来、世界のサステナビリティ報告をリードしてきたGlobal Reporting Initiative(GRI)。その報告ガイドラインの最新版である第4版(G4)が、2013年5月に公表されました。

GRIサステナビリティ報告ガイドラインは、効果的なガイダンスを提供するために定期的にレビューされており、4度目となる今回のアップデートの目的は、シンプルでありながらも組織の最もクリティカルなサステナビリティ問題を格納する報告書の作成を支援し、こうした報告事例を作ることにあります。

組織が、極めて広範囲なトピックを日常管理している中、G4は、報告をより使いやすくするために、組織とステークホルダーにとって重要なトピックに重点を置くマテリアリティへのフォーカスを強調しています。この新しいフォーカスは、サステナビリティ報告書が、組織のゴールを進化させ社会への影響を管理するために真に重要な事象に集中することを目指しています。

本稿では、2つのパートに分かれているガイドラインのうち、基本的な考え方が示されているReporting Principles and Standard Disclosures(報告原則および標準開示)を基に、G4の全体的な構成と基本的な考え方を理解した上で、統合報告との関係も含めて今後の企業開示の方向性について、2回に分けて考えてみたいと思います。