PwC、電気自動車に関する調査報告書 2012年版を発表-電気自動車の普及には、長期的なコスト削減とインフラ構築が不可欠

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PwC Autofactsの予測では、世界市場におけるハイブリッド車と電気自動車のシェアは2020年までに6.3%に達する


PwC Japan

*本プレスリリースは、2013年3月6日にPwCが発表したプレスリリースの翻訳です。

2013年3月6日 デトロイト-PwCの「Charging Forward-電気自動車に関する調査報告2012年版-」注1によると、調査回答者の40%以上が、電気自動車(以下、EV)の持続可能なインフラを構築するには、充電スタンドおよびバッテリー交換所の整備が最も重要であると考えています。また、PwC Autofacts注2、3の予測では、世界市場におけるハイブリッド車とEVのシェアは2020年までに6.3%に達すると見込んでいます。地方自治体は目下、民間セクターと協力しながら、将来の需要に対応した「スマートシティ」の開発を進めようとしていますが、公共の充電スタンドの総数とEVの走行台数の理想的な比率を見つけることが、既存および新規インフラへの投資を検討する上で大きな課題となっています。

PwC Autofactsのシニアアナリストであるブランドン・メイソン(Brandon Mason)は、「最終的にEVが将来どれほどの成功を収めるかは、EVのバリューチェーンを向上させるための継続的な投資と、さまざまな代替燃料技術の開発の進捗ペースにかかっています」と述べています。「すぐには、EVが各戸の駐車場に1台ずつ置いてあるような状況にはならないでしょうが、この先EVが普及していくことは確かです」とも語っています。

価格に関しては、回答者の約46%が、消費者がEVの購入時に価格プレミアムの支払いを厭わない最大の理由として、長期的に見て総所有コストをどの程度抑えられるかを挙げています。自動車メーカーは消費者が支払い得る価格プレミアムの検討を続けていますが、回答者は、価格プレミアムは5,000ドル未満にとどめる必要がある(プラグインハイブリッドEV車-PHEV-の場合で回答者の57.9%、純粋な電気自動車-PEV-の場合で同47.7%)と答えています。

PwCの自動車クリーンテクノロジー輸送部門のリーダーであるオリバー・ハジメ(Oliver Hazimeh)は「自動車メーカーは、バッテリーのコスト、代替パワートレインのコスト、そして自動車全体のコストを削減する方法を求めて、さまざまな取り組みを加速させています。しかし、高額の初期開発コストを消費者に転嫁することは今後の選択肢として難しく、また、政府の長期的なインセンティブを当てにするのも現実的ではありません。自動車メーカーに必要なのは、スマートカーやテクノロジーのプラットフォームを活用し、またグローバルな協力関係を構築して、規模の経済を達成することです」と述べています。

2020年までにどのようなプレーヤーがEVおよびEV関連技術の開発・生産を主導するかという問いについては、回答者の26.6%がグローバル企業連合、25.9%が中国と答えています。また、自動車メーカーは生産と消費者の需要との均衡点を見いだそうと努めており、現地生産する傾向になっています。長い目で成功を見据えたプランニングを行う自動車メーカーが競争力を持つと考えられます。

以上

注記

1.本調査について
「Charging forward: Electric Vehicle Survey 2012」は、EVを成功に導く主要な要因について評価するために実施されました。自動車、ユーティリティ、エネルギー、テクノロジー、政府、金融、教育の各セクターを代表する34カ国200名以上が本調査に回答を寄せています。本調査では、インフラ構築、価格設定、地理的要素、今後の見通しという4つの主要分野に焦点を当てて主な結果をまとめるとともに、EVの現在および将来の見通しに対するPwCの見解を加えています。 調査報告書(翻訳版)の全文はこちらに掲載しています。
2.PwCの自動車産業サービスについて
PwCのグローバル自動車産業サービスは、自動車業界に関する広範囲に及ぶ経験を活かしながら、企業の抱える複雑なビジネス問題の解決を、効率的かつ高いクオリティでサポートしています。PwCは、EV/環境配慮車両のバリューチェーンと緊密に連携しながら、戦略上、オペレーション上の革新的ビジネスモデルを提供しています。PwCは業界のイニシアティブをとっているとの認識を得ており、代替燃料技術をテーマにした講演依頼を頻繁に受けています。さらに、PwCの現場経験を支えているものの一つが、Autofactsグループによって提供されるPwCのグローバル自動車産業サービスの高い分析能力です。Autofactsは自動車業界のトレンド分析を常時行っている専門家集団です。
3.Autofacts®について
Autofactsは自動車産業に関するPwCの予測サービスで、世界の主要自動車メーカー、自動車部品サプライヤー、サポート組織に対して、自動車市場の分析、戦略策定、競合他社情報を提供しています。Autofactsは、4,800名 以上の自動車業界のプロフェッショナルで構成されるPwCのチームやPwCの顧客に対して、データや分析を提供し、世界市場で競争する上で必要な事案の評価、提案、各種決定の支援をしています。Autofactsのサービスはスポット購入/年間契約のいずれも可能で、独自のデータ検索ツールを備えたポータルサイトとして必要に応じいつでも利用できる形になっています。Autofactsの詳細については、www.autofacts.comに掲載しています。
4.PwCネットワークについて
PwCは、世界158カ国におよぶグローバルネットワークに180,000人以上のスタッフを有し、高品質な監査、税務、アドバイザリーサービスの提供を通じて、企業・団体や個人の価値創造を支援しています。詳細は www.pwc.comをご覧ください。
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