アジア太平洋地域における投資は引き続き拡大

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  • 主要投資先は中国、インドネシア、米国
  • 都市化、中産階級の台頭、インフラ整備が成長をもたらす潜在的原動力
  • 法規制および貿易の障壁を克服することでビジネス機会が生まれる


PwC Japan

本プレスリリースは、2013年10月5日にPwCが発表したプレスリリースの翻訳です。

2013年10月5日 インドネシア バリ - PwC(プライスウォーターハウスクーパース)がこのほど実施した調査では、アジア太平洋地域の最高経営責任者(CEO)の42%が今後12カ月間の収益拡大に「大変自信がある」と回答し、70%近くが同地域への投資を増やす意向であることがわかりました。

本調査は、アジア太平洋地域のビジネスリーダー約500人を対象に同地域における事業の捉え方について尋ねたもので、「Towards resilience and growth: Asia Pacific business in transition」と題する調査報告書が本日、インドネシアのバリで開催されたアジア太平洋経済協力(APEC)会議の場で発表されました。

本調査の結果、アジア太平洋地域を拠点とするCEOの業況感は改善基調にあることがわかりました。来年度の収益拡大に「大変自信がある」と回答したCEOは約42%となり、昨年調査の36%を上回りました。より長期的な展望については、今後3~5年間の収益拡大に自信があるとした回答が52%で、2012年調査とほぼ同様の結果となりました。

多くのアジア太平洋諸国・地域で都市化が進んでいること、中産階級が出現しつつあること、インフラ整備のニーズが高まっていることが、業況感改善の主な理由として挙げられました。

プライスウォーターハウスクーパース・インターナショナル会長のデニス・M・ナリー(Dennis M. Nally)は、「アジア太平洋地域のCEOは、この地域に暮らす何百万人もの人々の所得や経済的機会が緩やかながらも着実に増えることによって起こりつつある大きな変化の中にいる」との認識を示したうえで、「アジア太平洋地域の成長に対する全般的な自信は衰えていないものの、今日のAPEC諸国・地域は、これまで先進諸国に限られた問題であった、低成長による多くの不確実性要因に直面している」と述べています。

今回の調査では、現在の予想を上回る事業機会をもたらし得るアジア太平洋の国・地域を、「ダークホース」として選んでもらいました。その結果、インドネシアが第1位で、続いてミャンマー、中国、フィリピン、ベトナムという順になりました。魅力的と思われる特性として最も多く挙げられたのは、中産階級層の拡大、豊富な天然資源、透明性の向上、インフラ整備計画、政治的安定などでした。

そのほかの主な調査結果は、以下のとおりです。

  • アジア太平洋地域のCEOの90%近くが、中産階級の消費市場の拡大によって自社の成長戦略が影響を受けると答えています。投資増加分のほぼ半分は、増大する中産階級を対象とした成長分野での新製品、サービス、流通に向けられています。
  • CEOのおよそ5人に1人が、取引処理などのような、携帯端末上で対応可能な製品やサービスの開発を志向しています。
  • ブロードバンドネットワークや都市交通の発展は、法規制改革や貿易インフラの整備と同様に、経済成長を後押しするでしょう。
  • 地域全体で一貫した規制環境が実現すれば、さらなる投資がもたらされる可能性があります。CEOの5人に1人は、知的財産、企業統治、サービスに関するルールが統一された場合、さらなる投資を行う「可能性が大いにある」と答えています。
  • APEC諸国・地域間で複数の貿易協議が行われていることについては、同地域のCEOの70%が歓迎するとしていますが、その一方で、22%は不確実性が高まり、行政コストが増えると考えています。

ナリー会長は、「アジア太平洋地域における投資見通しは全般的に明るい」との見解を示し、「各国政府がバリで開催されるAPEC会議を活用して、法規制上の障壁に関するCEOの懸念を効果的に払拭し、貿易交渉の進展を加速すれば、なお一層大きな投資を呼び込み、当該地域に対するCEOの信頼の確保につながるだろう」と述べています。

以上

注記:

APECについて
アジア太平洋経済協力(APEC)フォーラムは、アジア太平洋地域の第一級の経済組織です。1989年、12の国・地域で発足したAPECは、同地域全体にわたる経済協力の円滑化や貿易、投資の拡大を図り、成長と発展を推進しています。現在、APEC加盟の21の国・地域で世界のGDPの55%を占めています。

APEC CEOサミットは、アジア太平洋地域では第一級のビジネスイベントです。同地域のみならず、世界中から、数千人の経済界、ビジネス界のリーダーが集結します。2013年CEOサミットは、インドネシアのバリにおいて、10月5日から7日まで開催されます。
調査方法
APEC CEO調査は、APEC加盟の21の国・地域を含む40の国・地域における478名のCEOおよび業界リーダーを対象に、2013年6~8月、PwCインターナショナル・サーベイ・ユニットにより実施されました。
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