世界経済成長の機動力 - 力強い景気回復の波に乗ったアジア企業が成長へのリーダーシップを担う

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~PwC、「APEC CEOサミット 横浜」において分析レポート「The Asian engine for global growth」を発表~

2010年11月12日
PwC Japan

(本プレスリリースは、2010年11月12日にPwCが発表したプレスリリースの翻訳です。)

2010年11月12日 横浜 - 「APEC CEOサミット2010 横浜」においてPwCが発表した分析レポート「The Asian engine for global growth」では、アジア企業が同地域の力強い景気回復の波に乗り、それらの企業のCEOがリーダーシップを取って、経済成長に向けた投資を行っていることが示されています。しかし、アジア太平洋の経済には依然として短期的および長期的リスクが存在することも指摘しています。世界の景気回復を達成するためには、アジア太平洋とその他の地域が同じ成長軌道に乗り、回復への歩みをともに進めていくことに合意できるかどうか、という点が大きな課題であると分析しています。

本レポートの序文において、プライスウォーターハウスクーパース・インターナショナルの会長であるデニス・M・ナリー(Dennis M. Nally)は次のようにコメントしています。「景気回復のペースは予想以上に遅く、私たちが今年1月の時点で抱いていた世界の景気回復に対する楽観的な見方が後退していることは間違いありません。北米や欧州では、失業率が依然として高く、住宅市場は低迷し、財政赤字も膨れ上がっています。」

「しかし、こうした出来事が、世界のビジネス全体を表しているわけではありません。多くのアジア企業が、同地域の力強い景気回復の波に乗り、業績を伸ばしているのです。ここ数カ月間、私たちはCEOへのインタビューを行ってきましたが、今後の成長の源としてのアジアに対する注目がいかに高まっているかが、よく分かりました。」

中間消費者層の台頭

ナリーは、次のように続けています。「アジアの中間消費者層の台頭により、家庭用電化製品から天然資源に至るまで、さまざまな分野で新たなビジネスチャンスが生まれるでしょう。アジアにおける貿易・経済政策によって、同地域の力強い景気回復を世界の持続可能な成長につなげるために、APECは極めて重要な役割を担っています。」

本レポートは、中国とASEAN諸国の活発な動きがアジア太平洋の成長の機動力となっていることを浮き彫りにしています。2011年における中国の経済成長率は9.3%、ASEANの主要6カ国については4.3%~7.1%と予想されています。日本の成長率予想は1.7%ですが、これでも1992年から2009年までの平均成長率の2倍以上の数値です。

高い貯蓄率、公的支出の抑制、効果的な政府の政策などの経済基盤が、アジア太平洋の大半の国・地域の経済を強靭かつ活力に満ちたものにしているのです。

しかし、こうした勢いを維持するためには、短期的リスクと、成長を抑制する長期的課題を解決していく必要があります。リスクとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 巨額の資本流入がインフレを煽り、資産バブルを生み、また為替レートへの圧力となり得る。
  • 保護貿易主義の台頭 - アジア太平洋の輸出大国が、西欧の貿易相手国から反発を受ける可能性がある。
  • 他地域の金融不安(ユーロ圏の債務危機を発端に金融恐慌が再発するリスク等)による影響に対し、アジア太平洋が100%安全であるとは言えない。

長期的課題は、アジア太平洋諸国にとってさらに手ごわいものです。

  • アジア太平洋諸国の輸出依存型成長モデルは、世界経済の不均衡是正の一貫として今後変更を余儀なくされる。
  • 物的資本の蓄積に成功したアジア太平洋諸国には、今後、生産性の向上や、ナレッジやイノベーションに立脚した成長が求められる。

脆弱な回復

本レポートでは、アジア太平洋の経済が成長すればするほど、それが世界の経済ガバナンスといかに統合していくか、という点に関心が集まるだろう、と結論付けています。「アジア太平洋の新興経済成長国のリーダーシップ無しに、世界が経済危機以前の繁栄を取り戻せるとは想像し難いものです。

しかし、アジア太平洋だけの力で、脆弱な回復期にある世界経済をけん引していくことは不可能です。アジア太平洋とそのほかの地域は、ともに同じ成長軌道に乗る、という合意に達する必要があります。」

以上

 

 

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