プライスウォーターハウスクーパース、調査レポート「新多国籍企業の台頭(Emerging Multinationals)」を発表

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- 今後はインドおよび中国の企業が、海外における新規市場開拓を牽引 -

2010年05月17日

(本プレスリリースは、2010年4月29日にロンドンで発表されたプレスリリースの翻訳です。)

2010年4月29日 ロンドン - 世界最大級の監査・税務・アドバイザリーファームであるプライスウォーターハウスクーパース(PwC)は、調査レポート「新多国籍企業の台頭 - 新興経済国からの参入が加速」をまとめました。本レポートでは、中国およびインドの多国籍企業が新規市場を求めて海外進出を加速させ、加えてシンガポール、ロシア、マレーシア、韓国企業が追随することで、向こう15年の競争市場の様相は一変するであろうと予測しています。

グローバル化が迅速に進展したことや、情報通信技術が大きく変革したことなどにより、ここ5年間で新興経済国から海外に進出する企業の数が増加しています。この傾向は今後15年間継続することが予想され、新興経済国から台頭してくる「新多国籍企業」(海外に初めて物理的な拠点を設置した企業と定義)がグローバル経済において存在感を増していくものと見られます。

これらの新多国籍企業のいくつかは今後国際経済を牽引する大きな存在となり、世界中において情報通信やテレコムなどのネットワーク構築サポートといった、多様なサービスを求めていくことになるであろうと予測されます。

本調査では、計量経済分析手法を用いて、今後15年の間に代表的な新興経済国15カ国から台頭してくる新多国籍企業の数を予測しています。分析対象となった国は、アルゼンチン、ブラジル、チリ、中国、ハンガリー、インド、マレーシア、メキシコ、ポーランド、ルーマニア、ロシア、シンガポール、韓国、ウクライナ、ベトナムです。

インドは、新多国籍企業の世界最大の輩出国とみなされている中国を上回り、今後最も多くの多国籍企業を送り出してくると予測されます。 向こう15年間で、2,200を超えるインド企業が国外に拠点を開設すると見込まれます。調査対象の南米諸国(アルゼンチン、ブラジル、チリ、メキシコ)は、多国籍企業の源泉としては比較的小さく、一方、輸出志向の東南アジア諸国(マレーシア、シンガポール)は、産油国のロシアや、工業化がまさに進展している韓国とともに、新多国籍企業を多く輩出するとみられています。

PwCのマクロ(経済)コンサルティンググループのリーダーYael Selfinは次のように語っています。
「より多くの新多国籍企業が、近隣の新興経済国に最初の海外拠点を開設するのではなく、先進国にダイレクトに拠点を移してきています。これらの企業の業種を見ると、従来の天然資源開発から、サービス業や付加価値の高い製造業にシフトしてきています。」

■成長率予測 -GDP 対 新多国籍企業数

成長率予測 -GDP 対 新多国籍企業数

 

本調査について

本調査は、計量経済的分析手法を用いて、代表的な新興経済国15カ国を対象に、今後15年間で新たに台頭してくる「新多国籍企業」の数を予測しています。「新多国籍企業」とは、海外に初めて物理的な拠点を設置した企業と定義しています。具体的には、Financial Times FDI Intelligence Databaseから抽出した過去5年間のデータを用いて、調査対象となる各国から輩出される新多国籍企業、すなわち海外に最初にグリーンフィールド投資を行う企業の数を予測しました。グリーンフィールド投資の定義は、親会社が海外に物理的な拠点を設置した時としています。これには土地の賃貸、建物の購入、拠点設立が含まれますが、既存の海外企業に出資するなどのポートフォリオへの投資は含まれません。母国市場を出て、初めて海外に投資する「新多国籍企業」だけを把握するために、同じ企業による再投資は除いています。

調査報告書は、こちらからダウンロードできます。

以上


 

プライスウォーターハウスクーパースについて 

プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は、クライアントの産業に焦点をあてた監査、税務、アドバイザリーサービスの提供を通じて、クライアントおよびその利害関係者の社会的信頼の確立と価値の向上を目指しています。世界151カ国に163,000人以上のスタッフを有するPwCのグローバルネットワークを活用し、見識や経験、ソリューションを共有することによって、常に新しい視点から実践に即したアドバイスを提供しています。

プライスウォーターハウスクーパースおよびPwCは、プライスウォーターハウスクーパース・インターナショナル・リミテッド(PwCIL)のメンバーファームによって構成されるネットワークを指します。各メンバーファームは独立した法人であり、PwCILまたは他のメンバーファームの代理人としての活動は行っていません。

 

PwC Japanについて

プライスウォーターハウスクーパース ジャパン(PwC Japan)は、あらた監査法人、プライスウォーターハウスクーパース株式会社、税理士法人プライスウォーターハウスクーパース、およびそれらの関連会社の総称です。各法人はPwCグローバルネットワークの日本におけるメンバーファームであり、それぞれ独立した法人として業務を行っています。

複雑化・多様化する企業の経営課題に対し、PwC Japanでは、監査およびアシュアランス、アドバイザリー、そして税務における卓越した専門性を結集し、それらを有機的に協働させる体制を整えています。また、公認会計士、税理士、その他専門職員約4,000人を擁するプロフェッショナルサービスファームとして、クライアントニーズにより的確に対応したサービスの提供に努めています。

 
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