持続可能なマテリアル - Minerals and metals scarcity in manufacturing -
PwCでは、天然鉱物資源の枯渇に関する、認知、対応・準備、影響、原因、リスク、新しい機会創出などについて2011年7月~9月にかけて、3地域(アメリカ、アジア太平洋、ヨーロッパ)に所在する69社*の上級経営層を対象に電話インタビューを実施しました。その結果をまとめた本レポートでは、天然鉱物資源の不足の重要性や影響度について、地域別、セクター別の特徴を明らかにしています。
*対象業種:自動車(11社)、航空(6社)、科学(9社)、電力(14)、ハイテク(9社)、インフラ(9社)、再生可能エネルギー(9社)
【サマリー】
- 製造業大手は天然鉱物資源の不足をビジネス上の重要課題と認識しているが、この問題をステークホルダーが十分認知していないと考えている。
- 天然鉱物資源の不足リスクは大幅に高まると考えられている(今後5年間で供給不安や停止を引き起こす可能性)。だが同時に、競争上の優位性をも生む。
- 天然鉱物資源の重要性により、企業はサプライチェーン全体にその影響が及ぶと考えている。
- 一般的には、物質的なドライバーより政治・経済のドライバーの不足の方が重要視される。
- 再生可能エネルギー産業、自動車産業、ハイテク産業は、Tier1のサプライヤーや顧客と高いレベルの信頼関係を保持している。
- 調査対象企業の大半は、サプライチェーン全体の効率性と協業をリスクに対する対応に不可欠であると認識している。
【補足】
- 採掘プロセスは資本集約的であり、ほかの天然資源との相互関係を考慮した多面的なアプローチが必要である。
- 多くの天然鉱物資源の供給は、消費拡大への対応に追われ、価格上昇と供給遅延を引き起こしている。
- 資源不足は、多くの国の政策アジェンダの最重要課題となっている。(米国ドッドフランク法における紛争鉱物使用の開示規則など)