Similarities and Differences 国際財務報告基準、米国基準および日本基準の比較 2010(英語版・日本語版)

A comparison of IFRS, US GAAP and JP GAAP (English version / JP version)

欧州連合(EU)が、域内上場企業に対し、連結財務諸表の作成において国際財務報告基準(International Financial Reporting Standards “IFRS”)を適用するよう要請したことをきっかけに、世界的にIFRSを採用する動きが広がっています。グローバルな単一の会計基準の登場により、国際市場で資本取引を行う企業の財務報告の透明性および比較可能性の向上が期待されています。
こうした中、国際会計基準審議会(IASB)と米国財務会計基準審議会(FASB)は、IFRSと米国基準(US GAAP)のコンバージェンス達成に向けた作業を進めており、2010年11月に開催されたG20ソウル会議においても、単一で品質の高い国際的な会計基準の構築の重要性が参加国により確認されています。また、日本においても、2007年8月に企業会計基準委員会(ASBJ)とIASBによる「東京合意」を得て、これに基づく日本基準(JP GAAP)とIFRSのコンバージェンスを進めてきました。この結果、現在、IFRSとUS GAAP、IFRSとJP GAAPの差異が徐々に解消されていますが、依然としていくつかの差異が残っています。

一方、国際的な会計基準のコンバージェンスの動きと並行して、米国では、米国に上場している外国企業に対して調整表なしのIFRS財務諸表を受け入れるとともに、2008年11月には、米国に上場している国内企業に対してもIFRSの適用を認める「ロードマップ案」が公表されました。その後、2010年2月にSECは、IFRSを米国の財務報告システムに組み込むか否かを判断するためのワークプランを公表し、2011年には最終的な方向性を決定する予定としています。日本においても、2009年6月に、金融庁がIFRSの採用に向けての「我が国における国際会計基準の取扱いについて(中間報告)」を公表し、2010年3月期からIFRSの任意適用が始まっています。さらに、強制適用に関しても2012年を目途に判断されることになっています。

こうした環境下において、本書では、IFRS、US GAAPおよびJP GAAPの3基準の現状における主要な差異を取り上げ、その内容を説明しています。すべての差異を網羅していませんが、我々が特に重要と思われる差異について説明しています。3つの会計基準における主要な差異の理解のために、また、今後のIFRSの導入のための足がかりとして本書がお役に立てば幸いです。

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