品質管理

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国際品質管理基準(ISQC 1)への完全準拠

あらた監査法人は、証券市場を中心とするいわゆるステークホルダーの要求と期待に応えるために必要とされる要素、すなわちISQC 1※の規定範囲でもある「リーダーシップ」、「倫理および独立性」、「クライアントおよび監査契約の評価」、「人材および教育」、「監査の実行・サポート体制」、「モニタリング」の6つを、“品質”の構成要素として捉えています。そして、この“品質”を、1.「品質に係る内部統制の整備・運用」、2.「品質管理手続への準拠性のテスト」、3.「独立性を有する監視組織によるモニタリング」の3つのディフェンスラインにより確保します(ISQC 1コンセプト)。

3つのディフェンスライン

この一連の活動は、米国上場企業が米国企業改革法(404条)の要求に適合するために採用している財務報告に係る内部統制の整備・運用と同程度の管理体制を、監査法人の品質管理に係る内部統制の整備・運用に適用しようとする新しい試みです。
 

※ISQC 1 – International Standard on Quality Control No.1,“Quality Control for Firms that Perform Audits and Reviews of Historical Financial Information”

厳格なリスク管理と高度な品質管理

QMS - Quality Management System

あらた監査法人はプライスウォーターハウスクーパース(PwC)が開発したシステム(QMS-Quality Management System)を利用しています。QMSは、品質管理にかかわる内部統制が適切に整備・運用されていることを確認するためのシステムであり、具体的には、当法人の品質管理が、ISQC 1(International Standard on Quality Control No.1)ならびに日本における品質管理基準である、品質管理基準委員会報告書第1号「監査事務所における品質管理」、および監査基準委員会報告書220「監査業務における品質管理」に適合して適切に機能していることを、品質の7つの構成要素それぞれについて次の手続により確認するツールです。

  • 品質管理の方針と手続の文書化
  • 品質管理の方針と手続の整備状況の十分性の確認
  • 不十分な品質管理の方針と手続の改善
  • 品質管理の手続のうち主要な統制の把握
  • 上記主要な統制の運用状況の検証
  • 運用状況の欠陥についての改善策の立案、実行
  • 上記品質管理の一連のシステムが適切に運用されていることのモニタリング

この一連の活動は、米国や日本の上場企業が法令の要求に適合するために採用している財務報告にかかわる内部統制の整備・運用と同程度の管理体制を、当法人の品質管理にかかわる内部統制の整備・運用に適用するものです。

独立性の遵守

あらた監査法人が財務諸表の監査人を務めること、またその他の職業専門家業務(プロフェッショナルサービス)を提供するということは、法人だけではなく、社員および職員が、客観性・誠実性および独立性の基準を遵守する義務を果たすことを意味します。

これらの基準を遵守していくことは、業務を依頼するクライアントが期待していることであると同時に、あらた監査法人が社会からの信頼に応える上での必達事項であると考えています。

あらた監査法人の社員および職員は、独立性または外観的独立性に対する脅威に常に注意を払い、積極的に必要な是正措置を講じています。

すべての監査について、米国証券取引委員会 (SEC)目的監査の場合に求められる基準と同様、筆頭業務執行社員に対して5年以内のローテーションルールを採用しています(ただし、筆頭業務執行社員以外の社員は7年以内のローテーション)。

業務の受入管理

あらた監査法人は、クライアントと契約を締結するにあたって、ビジネスリスクを慎重に識別・評価した上で、受入の可否を判断します。適切なクライアント受入の管理は、長期的な観点に立てば、継続的なクライアントの満足に結びつくと考えています。

品質レビューの実施

監査業務の品質を継続的に改善するため、また、発行される監査報告書の品質を適時に担保するため、完了済みの監査および進行中の監査の両者を対象として監査業務の品質レビューを実施し、問題点の抽出、原因分析、監査手法・ツールの改善といった継続的改善を行うとともに、研修による周知を図っています。

国際水準の監査アプローチ(PwC Audit)の遵守

あらた監査法人は、「PwC Audit」を完全に遵守することにより、すべてのクライアントに対し国際水準の監査を提供します。

「PwC Audit」は、PwCグローバルネットワークに参加するすべてのメンバーファームが統一して採用する監査アプローチであり、国際監査基準(ISA - International Standards on Auditing)にも準拠しています。

「PwC Audit」は、経営者とのディスカッションや事業環境分析等を通じて、クライアントのビジネスリスクを把握します。また、その中から財務諸表の重要な虚偽の表示に結びつくキーリスクに焦点を当て、経営者によるリスクへの対応等を理解し、その有効性について検証を行っていくというトップダウン型のアプローチを採用しています。

最新の監査サポートシステム

最新の監査サポートシステムの活用

あらた監査法人では、PwCが導入を進めている最新の監査サポートシステムを導入しています。このシステムは、単に監査業務・監査証拠の文書化に利用するツールではなく、監査を効果的・効率的に行うためのツールです。同システムは以下のような特徴を有しています。

  • PwCの経験を反映したリスクおよび内部統制のデータベースが組み込まれており、クライアントに関連するリスクを理解・評価するにあたりこれらを活用します。また、リスク評価結果およびリスクと監査手続の関係をビジュアルに表示することから、リスク評価に対応した有効かつ効率的な監査計画を立案すること、監査チーム全体がこれらの関係を理解して効率的な監査を実施することが可能です。
  • 監査チーム全体および担当者別の作業進捗を一元的に管理するツールを備え、また、進捗状況をビジュアルに表示します。これによりプロジェクト管理が容易となり、監査を効率的に進めることが可能です。
  • 監査のプロセスに沿って監査調書を作成し、各監査手続およびその結果を一度記録すれば、内部統制上の不備や会計上の要修正事項などを一元的に管理・レポートすることができます。これらの機能を利用して、問題点を網羅的に把握し、クライアントとタイムリーにディスカッションすることが可能です。

情報の管理と引き継ぎ

監査サポートシステムへのアクセスはクライアントへの関与者のみに制限されるように設計されています。また、過年度の情報はシステム上引き継がれるため、運用担当者の引き継ぎも容易に行うことができます。

あらた監査法人の監査戦略

あらた監査法人の監査戦略はクライアントの事業、戦略、事業目的と同じ観点を起点とします。まず、経営者とのディスカッションを通じ、クライアントの事業目的とそれに伴うビジネスリスクを理解します。そして、私どもの監査アプローチにおいて、財務諸表に影響を与えるこれらのビジネスリスクに焦点を当てます。

トップダウン型の経営者とのディスカッションにより、事業目的やビジネスリスクを把握するだけではなく、これらのリスクを軽減する重要な内部統制の整備状況についても把握します。クライアントの内部統制に監査上どの程度依拠することができるかを判断するため、財務報告プロセスに関連する重要な内部統制の整備状況を理解し、その有効性を評価の上、実際に適切な運用がなされているかを検証します。

内部統制評価手続の結果に基づき、重要な勘定科目や業務プロセス、取引レベルについて、どの程度実証的監査手続を適用するかを決定し、実行します。

あらた監査法人の監査戦略

ノーサプライズの監査

ノーサプライズ(No Surprise)の監査とは、監査往査期間中はもちろん、年間を通じての緊密かつ適時なコミュニケーションと、それを支援する電子ツール等の利用によってリアルタイムな監査を行い、監査報告書提出直前に重要な修正が急遽提示されることのないことを意味します。
クライアントと監査法人が共通の認識を持って、早期に問題を解決していきます。

緊密で適時なコミュニケーション

クライアントとのコミュニケーションはもちろん、監査チーム内、審査機能を担う品質レビューパートナー(QRP:Quality Review Partner)、法人内品質管理部門等との適時コミュニケーションを重視します。
これには、監査に関する重要事項に関するクライアントとの事前協議が含まれます。

最新のテクノロジーの利用

ペーパーレスかつ文書の共有を実現する電子ツールの利用により、適時に、いつでも、どこでも業務を進めることができます。電子ツールの利用は、監査の効率性も追求します。

 
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