大手流通業A社 新管理会計システム構築事例

管理会計制度の抜本的な見直しと管理会計システムの刷新を同時に行い、構造改革をスピーディに実現

お客様の課題

A社は創業120年を超える老舗で、全国各地にグループ店を展開するとともに、アライアンスの構築やアジア各国への直営店の拡大に積極的に取り組んでいます。

A社は営業部門の利益意識向上を目的に事業部制を採用し達成したものの、組織を横断した構造改革的な経費削減を進めにくい体質になっていました。また、必要以上に高い数値精度を求める傾向が強くなり、配賦基準が複雑化し予算編成業務が肥大化しているという問題点もありました。

システム面では、予算編成業務をExcelで行っていたため、ファイルの集配信、集計・チェックなどの作業に時間がかかる上に、必要となる経営情報は増加の一途を辿り、作業負荷は増える一方でした。さらに予実管理はホストで行っており、財務会計と管理会計が同一システム上で管理するという構造上の問題と老朽化から、メンテナンスに多大なコストがかかっていました。

当社のアプローチ

プロジェクトは、前述の改革目的の達成はもちろんのこと、短期間での稼動も求められ、当社の独自の方法論である「仮説設定型アプローチ」に沿って進められました。この方法論は、まず提案段階でクイックレビューというショートヒアリングプログラムを実施し、概要設計レベルの検討と検討課題の洗い出しを行い、実現方法や改革の方向性を仮説として設定します。プロジェクト開始後はその仮説を基にフィット/ギャップを行いながら要件を詳細化し、短期間でシステム設計までを完了させるものです。

一方ツールは、柔軟性、使い勝手、導入の容易性、コストなどの理由から、WebベースのパッケージソフトウエアであるHyperion Planningを採用しました。

当社のノウハウとパッケージソフトの長所が相乗効果を生み、プロジェクト開始からわずか3.5ヶ月でシステム開発を完了し、稼動準備に約2ヶ月と十分にとることができ、スムースな立ち上げにも貢献することができました。

効果

新管理会計制度の導入により、構造改革的な経費削減が推進される仕組み整備され、組織毎の行動指針が明確になりました。新管理会計システムの導入では、入力作業のWeb化によるExcelファイルのやり取りや集計・分析作業の大幅な業務効率化と経営層への業績報告の早期化が可能となりました。さらに定期業務にするには作業負荷が大き過ぎた月次業績見通しの作成が、効率化・早期化により捻出された余剰時間を使うことで可能となり、経営管理の高度化も併せて実現することができました。

現在は連結経営管理の実現に向け、A社の管理会計制度・システムをグループ標準として子会社などへの展開を進めています。Webベースのパッケージソフトならではの展開の容易性は、早期稼動の実現という形で威力を発揮しており、期待以上の効果を得ることができたと喜んでいただいています。