プライスウォーターハウスクーパース、次世代の「アイデンティティ&アクセス管理」ソリューションの提供を開始

-情報セキュリティの脅威、コンプライアンス強化、クラウド化など情報技術革新への対応、さらなるビジネスの拡大のためのID管理構築-


プライスウォーターハウスクーパース株式会社

プライスウォーターハウスクーパース株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:内田士郎)は、4月11日、「アイデンティティ&アクセス管理」ソリューションの提供を開始しました。

本ソリューションは、高まる情報セキュリティなどのリスクへの対応を行いながら、企業が迅速かつ柔軟なビジネス拡大の基盤を構築するため、その要となるIDおよびアクセス管理を次世代に向け進化させたものです。これまで当社が提供していたID関連のサービスを大幅に拡充し、刷新しています。また、「クイックスキャンサービス」を開始し、約2~3週間で現状の診断・評価から将来像を描き、概算費用対効果とロードマップを策定します。本サービスを利用することで、企業は予算や体制を整えることができ、本格的なIDおよびアクセス管理プロジェクトの開始が可能となります。当社は「アイデンティティ&アクセス管理」ソリューションによって、構想策定から、新たな組織体制や業務プロセスの構築、情報システムの再整備(最適な製品パッケージの選定と導入、運用など)や教育・定着・改善までを一貫して支援します【図1】。

「アイデンティティ&アクセス管理」ソリューションの特徴

(1)新しい脅威に対応するための一貫性のあるセキュリティ管理を実現

「標的型メール攻撃」や「進化した新たな脅威(APT*1)」などのセキュリティ上のリスクに対応するため、企業はネットワークフォレンジック*2やSIEM*3などの対策導入を検討しています。しかし、このような高度な技術の活用には、セキュリティ管理の基本であるIDおよびアクセス管理が整備されていなければ、効果が半減します。本ソリューションでは、新しい脅威を考慮し、一貫性のあるセキュリティ管理を支援します。

(2)クラウドコンピューティング環境に対応

昨今、企業がSaaS*4などのクラウドコンピューティングを利用する機会が増加しています。ユーザーである社員が自社の既存アプリケーションとクラウド上の外部サービスをシームレスに活用するためには、フェデレーション*5技術の活用が必要です。本ソリューションでは、企業のクラウドコンピューティング利用を想定した対応を行います。

(3)サプライチェーン間の共同システム利用促進を支援

企業のID管理の対象は自社の正社員ユーザーに留まり、サプライチェーン間をまたいだシステム構築、IDおよびアクセス管理は実施されていないのが現状です。しかしながら、自動車やハイテク産業では、一つの完成品を製造するまでに多くの企業が製造工程に関わり、完成品メーカーとサプライヤー、ディーラーなどは生産効率の向上のため、受発注システムや生産管理システムを共同利用することが増えています。本ソリューションでは、これらのシステムユーザーを一意に識別し、適切なアクセス権限の管理に効果的なIDおよびアクセス管理の実現を支援します。

(4)ソーシャルメディアやポイント交換の利用促進など、個人顧客の属性の管理を支援

企業が顧客とのコンタクトポイントを増やし、顧客のロイヤルティを向上させるため、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディア活用の機会が増加しています。また、航空会社がマイレージポイントの相互移管サービスを提供しながら顧客の購買活動情報を交換するなど、マーケティング活動への活用も進んでいます。個人消費者向けのビジネスにおいてこれらの情報が不可欠となる中、企業の販売促進につながるIDおよびアクセス管理の実現を支援します。

(5)M&A後の迅速なIT統合を支援

日本企業の海外進出や新興国企業の勢力急進により、M&Aの機会が増加しています。企業統合の効果を最大化するためのアクションの一つとして、IT統合管理があります。本ソリューションでは、従来異なるネットワークやアプリケーションシステムを利用していた別々の企業による迅速なIT統合にも対応します。

【図1】「アイデンティティ&アクセス管理」ソリューションの特徴
【図1】「アイデンティティ&アクセス管理」ソリューションの特徴

「クイックスキャンサービス」

企業のIDおよびアクセス管理に関する現状の課題を、約2~3週間の比較的短期間で把握します。世界158カ国のグローバルネットワークを有するPwCの「Identity Management」テンプレートを利用し、迅速かつ簡易に診断します。診断結果を基に、当該企業のIDおよびアクセス管理の将来像を描き、その実現のためのロードマップを明確にします。 企業が管理しているIDやアクセス権とそれらの運用状況を確認し、課題を洗い出します。また、IT戦略の確認やヒアリングを通じて、クラウドやSNS、モバイルなどの新しいサービス利用の可能性を探ります。今後のIT活用の方向性も確認することで、今後管理すべき必要のあるIDやアクセス権限についても検討を行います。さらに、企業のIDおよびアクセス権の管理の将来像を明確にし、その実現のためのツールの選定・導入・運用に関する費用算出と費用に対する効果検証を実施します。 本サービスの利用によって、企業に必要となるIDおよびアクセス管理の仕組みが早い段階で可視化され、企業は「アイデンティティ&アクセス管理」関連製品ソリューションの導入後のイメージを持つことができます。また、IDおよびアクセス管理を効率的に導入する方法や投資に対する結果予測を早い段階で把握することが可能となります。

*1 APT(Advanced Persistent Threat):
スパイなどがターゲットの組織に長期間潜伏や攻撃を行い、さまざまな手法を駆使して執拗に情報の搾取や妨害を行うこと
*2 ネットワークフォレンジック:
ネットワーク内に流れるすべての通信データを取得し、どのPCからどのネットワーク機器を介して情報が流出したのか、詳細な経路の特定が可能な仕組み
*3 SIEM(Security Information and Event Management):
SIM(Security Information Management)とSEM(Security Event Management)という2つのソリューションを組み合わせることで、システムのログ収集・分析とイベント(アラートなど)を包括的に管理する発見的コントロールのソリューション。Security Information Managementとは、業務システムなどのトランザクションログやアプリケーションのデータを分析し、リスクを管理すること。Security Event Managementとは、ファイアウォールやDBなどその他の各種デバイスのデータを分析し、ITイベントを管理すること
*4 SaaS(Software as a Service):
ネットワークで提供されるサービス型ソフトウエア
*5 フェデレーション:
独立企業の社内部署、外部ビジネスパートナー、他のサードパーティにまたがって、あたかもすべてが同じセキュリティドメインに属しているかのようにユーザーやアプリケーションが作業を行えるようにする仕組み

以上

プライスウォーターハウスクーパース株式会社について
プライスウォーターハウスクーパース株式会社は、ディールアドバイザリーとコンサルティングを提供する国内最大規模のコンサルティングファームです。M&Aや事業再生・再編の専門家であるディールアドバイザリー部門と経営戦略の策定から実行まで総合的に取り組むコンサルティング部門が連携し、クライアントにとって最適なソリューションを提供しています。世界158カ国、約169,000人のスタッフを有するPwC(PricewaterhouseCoopers)のネットワークを活かし、国内約1,300名のプロフェッショナルが企業の経営課題の解決を支援しています。
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