法人2部
パートナー
佐野 勝也
プロフェッショナルを目指すみなさんへ!
プロフェッショナルにとって何が一番大切ですか? それは「愛」です。
こんなことを書くと、「この人、ちょっと変?」と言われそうです。でも、これは本心です。
プロフェッショナルとは、ある行為を行って、お金を得る人間のことです。他人からお金を貰う以上、人に喜ばれなかったら、それは「泥棒」や「詐欺」と同じです。ところが、「お金を取って」なおかつ「人に喜ばれる」というのは大変なことです。私達が、何日も徹夜して作った報告書でも、お客様は中々喜んでくれません。我々の顧客は、会社の財務部、企画部、経理部の人が多く、多くは理性的な方が多いので、口では「本当にありがとうございます」と言います。しかし、内心は「高い金取っているんだから、これくらい当たり前」と思っていることでしょう。
これが女子高生相手のビジネスを展開している会社だと、デザイナーは、1か月400時間労働して開発したキャラクターやデザインを、「信じられんなーい」とか「ありえなーい」とか、一言で切り捨てられて終わりです。
野球のメジャーリーグでは、世界最高級の野球の素質の持ち主が、厳しい練習をして、体調管理をして、寝ている間もイメージトレーニングで能力向上に勤めて試合に出ているのに、世間は、「1の賞賛」と「10の批判」を浴びせます。
ニューヨークヤンキースは外から有力選手を集めますが、ニューヨークの新聞は、入団初年度の選手をボロクソにこき下ろすようです。「貴様にピンストライプのユニフォームを着る資格があるのか?」という意味でしょう。この批判が自分に向かってくると考えてください。お客様からお金を貰う人は、大なり小なり、この現実を覚悟すべきだと思います。
こう書くと、「じゃあ、根性が一番大事?」といいたくなります。確かにそれも大事です。でも、夜中の2時、3時に根性出してがんばっても、翌朝9時に我々の成果物を目にする顧客には、どうでもいいことです。お客様は、「PwCのアドバイスが、自分を喜ばせてくれるのか?」に興味があります。お客様にとって、PwCのプロフェッショナルが毎日沢山勉強しているとか、優秀であるとか、イケメンが多いとかは、前提条件でしかありません。お客様は「自分が喜びたい」と思っています。
どうしたら、お客様が喜んでくれるでしょうか?もっとも、有効な方法は、お客様を「愛」することだと思います。お客様は、我々に「愛」があるか否かすぐに見抜くことでしょう。「愛」を込めた仕事は、メモやe-mailから、「愛」がドクドクあふれ出ます。迫力があります。お客様は、その「愛」にお金を払います。
「お客様ばかり「愛」していたら、自分の会社が倒産しますよ」と言うかもしれません。でも、お客様を「愛」せる人は、自分の会社も「愛」せます。「他人ばかり「愛」していては、お金なんかちっとも儲からない?」なんてことは、ありません。「愛」がある人はお金も「愛」しています。お金も「愛」してくれる人のところへ寄って行く方が幸せでしょう。
「お客様と会社とお金ばかり「愛」していたら、嫁さんに逃げられる?」なんて言っている人は、まだ意味が分かっていないようです。「「愛」してばかりじゃ、戦いに勝てないのでは?」・・・その逆です。勝利を「愛」するので、勝利が向こうからよってきます。知識を「愛」すれば知識がよってくるし、創作を「愛」すればアイディアがよってきます。逆に、嫌いなことを我慢して続けても、せいぜいトラブルと損失の要因を作るだけです。
自分の状況を常に「愛」して、楽しめる人、そんな人がいたら、是非、会いたいと思います。どうしたら、そんなに気持ちになれたのか、私に教えてください。